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和歌山県議選(御坊市選挙区)は一騎打ち?三つどもえ?楠本文郎、中村裕一両氏の前哨戦活発化 〈2023年2月4日〉

2023年02月04日 08時30分00秒 | 記事

 3月31日告示、4月9日投開票の県議選まで2カ月を切り、御坊市選挙区(定数1)では、共産党現職の楠本文郎氏(68)=塩屋町南塩屋、当選1回=、自民党前職の中村裕一氏(62)=熊野、当選8回=の前哨戦が活発化している。4年前に激戦を繰り広げた両氏が再び雌雄を決することになるが、以前から県議選への転身意向を示している御坊市議の動向も注目されており、早ければ来週中に三つどもえか、一騎打ちかの構図がはっきりしそうだ。

 4年前の県議選は、保守分裂選挙となった平成28年御坊市長選のしこりが尾を引いた中で行われ、中村氏への批判票が楠本氏に流れるなど保守票、浮動票を奪い合う激戦となり、楠本氏6193票、中村氏5946票と、わずか247票差で決着。再選をめざす楠本氏は「厳しい戦いになるのは当然。失うものはない。再度挑戦する」、雪辱を期す中村氏は「石にかじりついてでも議席を奪還し、市民のお役に立ちたい」と意気込んでいる。
 この二人の間に割って入ろうとしているのが、現職の御坊市議。前回の県議選後から次の県議選に立候補する意欲を示し、県議選出馬への意欲は「今も変わっていない」と話す。三つどもえとなれば、前回以上の激戦が予想されるだけに市議の動向が注目される。週明けの8日午後1時30分から日高振興局別館で御坊市・日高郡両選挙区等の立候補予定者説明会が開かれるため、それまでに最終判断を下すものとみられる。
 楠本、中村両氏の前哨戦はすでに活発化。楠本陣営は、3月4日午後2時から市民文化会館大ホールで事実上の決起集会となる日本共産党演説会を開くほか、市内各所での県政報告会も予定。「受け身ではなく、同じ土俵の上にしっかりと立って選挙戦に挑みたい。市民が主人公。市民の願い、思いを県政に届け、反映させるのが私のテーマ。現職として愚直に4年間続けてきたことを、これからも続けたい」と意気込む。
 中村陣営は、空席だった後援会長に天津産婦人科院長の天津隆氏(60)が就き、今月19日午前10時から前回と同じ小竹八幡神社前の伊勢屋倉庫=薗745=で事務所開きを行い、その後は市内各地域でのミニ集会を中心に活動を続ける。「今度こそ頑張れるという声が日に日に大きくなっている。できるだけ多くの市民の皆様とお会いし、真摯に話を聞かせていただき、御坊市のために頑張りたい」と決意を示す。
 三つどもえについて楠本氏は「三つどもえでも一騎打ちでも、やれることは限られてくる。私には草の根しかないので、どちらになろうと戦い方は変わらない」、中村氏は「三つどもえでも一騎打ちでも、自分の考えを愚直にひたすら訴え続け、一人でも多くの市民の皆様の声を聞きたい」と話す。 


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