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御坊市「第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会」24日、開催 〈2023年9月16日〉

2023年09月16日 08時30分00秒 | 記事


大会トロフィー、ポスターでペアフェスタPR


 御坊市を「健康マージャンの聖地」として売り出す第1回健康マージャンペアフェスタ全国大会は、24日午前10時30分から市立体育館で開き、全国から選抜された9歳から93歳までの一般248人、ゲストプロ8人をあわせた256人が出場し、ペア戦を競う。来年度以降も継続開催し、御坊の魅力を全国に発信。自治体独自で全国大会を継続開催するのは初めて。

 大会名は、麻雀の聖地わかやま御坊プロジェクト「健康マージャンペアフェスタみんながつながる みんなにひろがる 麻雀の和」。国民文化祭と同様に子どもから高齢者まで参加し、ゲストプロも一緒にプレーするのが大きな特徴。北海道から沖縄まで全国26都道府県から選抜された248人が参加。最年少は9歳、最年長は93歳。夫婦、親子(祖父母と孫含む)兄弟姉妹の参加もある。
 和歌山県からは地元枠24人(御坊市18人、市外6人)を含む42人が代表として出場する。ゲストプロはMリーガーの内川幸太郎さん(日本プロ麻雀連盟)本田朋広さん(同)日向藍子さん(最高位戦日本プロ麻雀協会)二階堂亜樹さん(日本プロ麻雀連盟)。プロ雀士の大島麻美さん(日本プロ麻雀協会)水谷葵さん(同)木崎ゆうさん(最高位戦日本プロ麻雀協会)加藤哲郎さん(日本プロ麻雀連盟、元プロ野球選手)。
 午前10時30分から開会式、11時10分から大洋化学(株)の全自動麻雀卓を使用し、50分打ち切り東南回しで半荘4回戦を行い、総合得点でペアの順位を競う。全国麻雀段位審査会から名誉初段の称号が贈られた「みーやちゃん」を大会イメージキャラクターにし「みーやちゃん」のイラストを入れた大会トロフィーをつくり、閉会式で優勝ペアに渡したあと、来年の大会まで市内公共施設に展示する。
 上位8ペアを表彰し、優勝ペアにはそれぞれトロフィと全自動麻雀卓、2位と3位ペアにはトロフィーと地元特産品、4~8位ペアにはメダルと地元特産品、個人1位の最優秀選手賞にトロフィーと地元特産品を贈る。開会式で最高齢者賞、最年少者賞、夫婦ペア・親子ペア(祖父母と孫含む)・兄弟姉妹ペアの特別賞も贈る。
 会場には物産販売、観光、ふるさと納税の各コーナーを設置して御坊の魅力をPRするほか、昼休憩中と閉会式前にはゲストプロのサイン会、閉会式前のアトラクションでゲストプロがそれぞれ持参する景品をプレゼントする「じゃんけん大会」もある。
 御坊市では、平成18年から熟年高齢者健康麻雀大会が開かれ、令和元年秋のねんりんピック、3年秋の国民文化祭では官民挙げて誘致した全国大会を成功させた。公式の全国大会では初めて全自動麻雀卓を全卓使用し、開催地として高い評価を得た。これらの実績から全国麻雀段位審査会などから独自の全国大会開催提案があり、市が今年度からの開催を決めた。


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南山公園野球場(日高川町)リニューアル 〈2023年9月15日〉

2023年09月15日 08時30分00秒 | 記事


高さ17メートルの防球ネットで両翼までの全体を囲った南山野球場


 日高川町和佐、南山スポーツ公園の野球場で大規模なリニューアル工事で進めていた高さ約17メートルの防球ネットの整備が完了し、外野を除く球場全体を囲った。ここ数年は中学や高校の硬式野球だけでなく、大学野球部などの合宿利用が増え、硬式球が隣接する陸上競技場など周囲への危険を防止。1塁側フェンスの一部を開閉式に改良し、打撃ゲージや用具などの収納も可能になった。

 町では令和4年度までに改修費約1億4000万円を計上し、陸上競技場に面する三塁側に高さ17メートルのコンクリート柱12本、左翼ポール際にも高さ10メートルの柱2本を建てて防球ネットの整備。その後、和歌山南陵高方面に向かう道路がある一塁側にも同様の防球ネットの設置をこのほど完了し、両翼までを完全にネットで囲った。
 一塁側内野席側の一部フェンスを開閉式に改良し、打撃ゲージやトラクター、用具などを収納できるスペースを確保。防球ネット整備工事に伴い、勾配を利用して一、三塁両側のベンチ横に長さ約25メートル、階段状になった100人以上が座れる観覧スペースが出来た。今後は、競技場の人口芝生化と同時期に整備された内野グラウンド黒土の流出を防ぐために、一塁線から三塁線までの内野後方に幅約2メートルの天然芝、ホームベース後方には人工芝を敷いて今年度中に全てのリニューアル工事が終わる。
 南山野球場は昭和60年に完成し、主に学童や中学、一般の軟式野球大会で利用。隣接する私立高校が硬式野球の練習場にも使用していたが、平成後期から中学硬式野球の会場に利用されることが多くなり、人口芝生化でリニューアルした陸上競技場の誕生とともに県内外の大学野球や中学硬式野球合宿での利用が増加。ファウルボールで硬式球が球場外に出て陸上競技場の利用者などに当たる危険性が高く、防球ネットによる事故防止とグラウンド内の再整備で新たな合宿客誘致を目指す。


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御坊市議会、全国学力調査で「毎日朝食」「計画立てて勉強」全国より低い数値、改善呼びかけ 〈2023年9月14日〉

2023年09月14日 08時30分00秒 | 記事

 12日に行った御坊市9月定例議会一般質問で弓倉正啓教育長は、今年度の全国学力・学習状況調査(小6、中3)で行った生活習慣や学習環境などを聞く質問紙調査で「朝食を毎日食べている」や「家で計画を立てて勉強している」と答えた児童が全国平均より10ポイント以上、20ポイント近くも低かったことを報告し、改善に向けて「市民の皆様にもお手伝いいただければありがたい」と呼びかけた。

 小池佐左夫議員が市内学校の状況を質問し、弓倉教育長は「県や全国と比べて芳しくない年もあるが、上回る年も複数回ある。特徴として良かった点は国語、算数、数学とも知識・技能の問題。課題の見られた点は記述式に代表される思考力・判断力を問う問題。基礎、基本の指導を大切にしながら全国的な問題でもある思考力、判断力を問う力の向上を目指していきたい」と答えた。
 小池議員は再質問で全国事例を紹介しながら「学力向上に努めてほしい」と要望。弓倉教育長は、過去の調査結果を基に昨年度から始めた乳幼児対象のブックスタート事業、今年度から始めた学校図書室の蔵書充実、英語指導助手3人態勢による英語教育充実の取り組みを紹介。
 あわせて生活習慣や学習環境等の改善に向けて「市民の皆様方にも改善のお手伝いをしていただければ大変ありがたい」と、2つの課題について言及。
 (1)「本人の努力、周囲や地域の協力を得て改善を図りたいこと」として、質問紙調査で「自分には良いところがあると思う」と答えた子どもが全国平均より10ポイント以上低かったり、「地域や社会を良くするために何かしてみたいと思う」が10ポイント近く低いことを挙げた。教育長は「自己肯定感が育まれるような児童生徒への声かけを、周囲や地域の皆様にもお願いしたい」と呼びかけた。
 (2)「主に家庭に協力をお願いして改善を図りたいこと」として「朝食を毎日食べている」と答えた子どもが全国平均より10ポイント近く低く、「家で自分で計画を立てて勉強している」が20ポイント近く低かったことを挙げた。教育長は「遅刻や欠席が多い児童生徒では学力の定着は大変難しいことをご理解いただきたいと願っています」とも訴えた。
 また、学校側の改善点として「各校では調査結果の自校分析を行っているので、それをもとに授業の指導力を高めてほしい」と求め、教育委員会として「各校の課題に対して市や県の指導主事の派遣や研修の案内など学校に寄り添った指導助言を行っていきたい」と述べた。
 このほか、村上宗隆議員は学校給食費の段階的無償化、完全無償化を求めたのに対し、三浦源吾市長は「国、県の動向を注視するとともに財源の見通しがついたら無償化またはその他有効な支援の検討を進めたい」と従来からの答弁を繰り返した。
 小川春美議員は学校での暑さ対策を質し、教育委員会は「必要に応じて十分な水分補給ができる環境を整え、空調設備を適切に活用している。体育の授業や部活動前後は健康観察を行い、体調不良の児童生徒については、すぐに活動をやめさせるなどの対応をとっている」と答えた。


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三浦源吾市長、地籍調査14条地図適用で早期着手期待 〈2023年9月13日〉

2023年09月13日 08時30分00秒 | 記事


地籍調査の加速化に期待(写真は現地測量)


 12日に行った御坊市9月定例議会一般質問で三浦源吾市長は、地籍調査事業が未着手の旧御坊町について国による14条地図(登記所備付地図)作成適用に期待感を示した。14条地図は地籍調査に代わるもので、市長が8月に行った要望で法務省民事局から好感触を得ている。適用されれば国と市の二本立てで事業推進が図れるため、早期着手、完了に大きく前進する。

 地籍調査は土地取引や公共事業、災害復旧の円滑化等を目的に平成11年度から進めており、令和5年度末で市全体面積の74・8%が終わる見込みだが、密集地の旧御坊町(御坊、薗、島、名屋、名屋町)は手つかずの状態で、今のペースなら着手は早くて令和10年度以降、完了まで12年(令和17年度)かかる。津波浸水地域でもあるため、早期事業着手に向け、国による14条地図作成を要望。
 14条地図は地籍調査に代わるもので、地図混乱地域かつ人口集中地区を対象に法務局が行っている。旧御坊町では御坊、薗、島、名屋町の一部が該当するため、三浦市長が8月24日に法務省へ要望した際、竹内努民事局長は市が示した地域は適用要件に該当し、令和7年度からの次期10年計画に向けて検討したいとの回答が得られた。
 この日の一般質問で西本裕行議員が今後の取り組みなどを質したのに対し、三浦市長は14条地図適用に期待感を示し、実現に向けて「引き続き要望を行いたい」と答えた。再質問で前田和久農林水産課長は旧御坊町のうち14条地図の該当地域面積は「約58%」と答弁。適用が認められれば約58%の地域は国で事業推進できるため、市の計画より早く事業着手できる上に国と市の二本立てで取り組むことで事業完了時期も大きく前倒しできる見通し。
 これまで旧御坊町内から事業実施の要望がなかったが、市自主防災組織連絡協議会の協力で7月31日に地籍調査の勉強会を開催したところ、薗地域の更生、親友、立志、睦美、第一共治、千代崎、共栄各町内会、御坊第一地区の元町、共楽、中正、共励、清和、親睦、東友、東雲、東栄各町内会の計16町内会から要望が出され、着手に向けた環境が整い出している。

「全校区設置が望ましいが…」
学童保育拡充要望に市当局
 楠本香織議員は、学童保育所について県の方針(全小学校区に設置し、6年生までの希望者を受け入れる)を目指すのか質したのに対し、桶谷直弘社会福祉課長は「全小学校区への設置が望ましいが、現在の学童保育所で受け入れ可能な状況なため、新たな整備は考えていない」と答弁。
 現在受け入れている4年生までを、6年生までに拡充することには「1年生の受け入れが出来ない恐れがある。利用者ニーズを把握しつつ、定員に余裕ができた状況が続くなら高学年の受け入れを検討したい」と答えた。
 楠本議員は「6年生まで受け入れられないなら、それは空きがないということ」「名田小校区にないのはおかしい。他校区の学童保育所に送り迎えしている保護者は大変。今は地域にないからやりくりしている」と指摘し、早期に拡充・充実を図るように求めた。


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日裏勝己・印南町長が4選出馬を表明 〈2023年9月12日〉

2023年09月12日 08時30分00秒 | 記事


出馬表明する日裏町長


 11日に再開した印南町9月定例議会で日裏勝己町長(72)=3期目=が来年2月23日の任期満了に伴い執行される町長選に出馬を表明した。日裏町長は進退を問う前田憲男議員の一般質問への答弁で「次期町長選挙に立候補し、町民に信を問う覚悟を固めた」と4選出馬を表明。町長選への出馬表明は日裏町長が初めて。他に出馬の動きが見られず前回に続き無投票決着の公算が大きいと見られる。

 前田議員は、各種団体や自治区から出馬要請が来ている現状、コロナワクチン集団接種の素早い対応や防災福祉センターの建設など3期目の実績を上げ「今着手している切目橋架け替え、中学校統合事業をその政治手腕で完成させていただきたい」と4選出馬の意志を質した。これに対し、日裏町長は「出馬要請については大変ありがたく、心強い限りです。3期目も残り半年を切ったが残任期間を誠心誠意努めたい」とした上で中学校統合などを念頭に「今後、解決しなければならない課題もたくさんあり、その事からも次期町長選挙に立候補し、町民に信を問う覚悟を固めた」と正式に出馬を表明した。
 日裏町長は平成24年1月に行われた町長選で現職を大差で破り初当選。28年2の町長選では新人を退け再選、令和2年の前回は無投票で3選を果たした。
 次期町長選まで半年を切った中で新人擁立などの動きは現時点でなく、無投票決着の公算が大きと見られるが、日裏町長が正式に出馬表明したことで今後、対抗馬が名乗りを上げる可能性もある。


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御坊市ファミサポC開設以来の会員目標600人達成 〈2023年9月10日〉

2023年09月11日 08時30分00秒 | 記事


子育て世代から好評のファミサポセンター


 御坊市が御坊小学校北校舎に開設している市ファミリー・サポート・センターの会員数(利用会員、スタッフ会員、両方会員)が平成29年10月の事業開始以来、目標としていた600人を達成した。現在は御坊市だけでなく日高川町、日高町、由良町、美浜町が事業に参画して広域的に実施し、会員を着実に増やしてきた。子育て支援の拠点として好評を得ており、今後もさらなる充実に努める。

 子育てをサポートしてほしい人(利用会員)に、支援できる人(スタッフ会員)を紹介する事業で平成29年10月に紀中地域で初めて開設し、市が事業委託しているNPO法人Com子育て環境デザインルーム=白浜町、松本千賀子理事長=が運営。開設当初は御坊市だけだったが、30年4月から日高川町、7月から日高町、令和4年4月から由良町、今年7月から美浜町が参画し、現在は1市4町体制で広域展開している。
 会員数は平成29年度119人、30年度276人、令和元年度393人、2年度439人、3年度506人、4年度589人と年々増加し、先日、開設以来の目標だった600人を達成した。内訳は利用会員445人(御坊212、日高94、日高川65、美浜23、印南22、由良9、その他20)。スタッフ会員133人(御坊42、日高26、日高川18、美浜18、由良11、印南2、その他16)。利用・スタッフ両方会員22人(御坊11、日高5、美浜2、日高川1、印南1、その他2)。
 会員が600人を超えれば国と県の子ども・子育て支援交付金基本額が現在の280万円から400万円に増えるため、その分、各市町の負担額が1割程度軽減される。今年度末までにさらに会員は増えると予想され、今年度交付金から適用される見通し。桶谷直弘・市社会福祉課長は「目標を達成でき、事業委託先のスタッフ、事業加盟町の皆様に感謝申し上げます。今後も会員を増やせるよう努力したい」と話した。
 利用できるサービスは(1)保育施設や習い事の送迎(2)残業時のお迎えと預かり(3)発熱時のお迎えと受診(4)病児の預かり(5)ちょっとした息抜き――などがあり、それぞれ有料で提供。令和4年度利用実績は1352件で前年度並み。習い事の送迎が489件と最も多く、次いで未就園児預かり302件、保育施設開始前や終了後の預かり87件など。今年度は8月末で432件の利用がある。
 利用した保護者から「安心して任せられる」など好評を得ており、リピーターが多いこと、リピーターからの口コミで利用が広がっているのが大きな特徴。桶谷課長は「今後の充実を図り、子育てと仕事の両立を支援するとともに多様な保育ニーズに対応できるように委託先と連携し、地域で安心して子育てできる環境づくりに努めたい」と話している。


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御坊市のマイナカード保有率80・5%で県下2位に 〈2023年9月9日〉

2023年09月09日 08時30分00秒 | 記事


カード申請のピーク時は市民課窓口を増やし対応


 御坊市のマイナンバーカード保有率は8月末現在で80・5%に達し、県下30市町村で2位、全国1741自治体中86位(総務省発表申請件数)と上位に入っている。カード取得者に1万円分の商品券を配布するなど、これまでの取り組みが功を奏した。全国で問題になったカードの自主返納件数は2件と少ない。

 市は、全庁横断的にマイナカード普及に向けた施策を推進。市民課の夜間・休日窓口開設、各地区に出向いた休日出張申請所開設、マイナンバー地域応援商品券事業などを行った結果、8月末現在のカード保有者は1万7757人で保有率は80・5%。県下30市町村では広川町の85・2%に続いて2位に入った。国が集計方法を交付率から保有率に変更したため、従来の交付率にすれば86・2%。
 国は来秋から今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化する方針を変更していないため、今後もカード普及に力を入れる。毎月2回行っている平日夜間、休日の市民課臨時窓口は10月から休日の1回に減らすが、施設入所者や市役所窓口に来庁するのが困難な人を対象に施設や個人宅に職員が出向く出張申請を実施する。事業所や企業等への出張も可。問い合わせは同課(電話23・5500)へ。

ポイントサポート22日終了
特設窓口利用は延べ3万件
 国がカード取得者に最大2万円分のポイントを付与するマイナポイント第2弾事業実施に合わせ、令和4年1月から市役所1階ロビーに開設しているマイナポイント特設窓口は、国の事業が今月末で終わるのを受け、22日午後5時で終了する。
 特設窓口はピーク時、会計年度任用職員4人が常駐してポイント予約・申し込み、健康保険証利用申し込み、公金受取口座登録をサポート。8月末現在で延べ3万1654件(予約・申し込み1万1576、健康保険証1万413、口座登録9665)が利用。
 市民課は「決済サービスによってポイント事業の申し込み終了日が異なるので、希望者はお早めにお手続きして下さい」と呼びかけている。


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来春新設、美山小(日高川町)の校章決まる 〈2023年9月8日〉

2023年09月08日 08時30分00秒 | 記事


旧美山村花のササユリをモチーフに
3校が1つにと思いの込められた校章


 日高川町は、美山地区の3小学校が統合して来春開校を目指す新設「美山小学校」の校章を決定した。川原河、笠松、寒川第一の3校が統合し、現川原河小の施設を活用して美山小学校が誕生。新しい校章は、旧美山村花のササユリをモチーフに3つの地域と小学校が1つにまとまり、地域が包み込むのをイメージして林理宣さん(初湯川)が考案したデザインが採用された。 

 新しい校名は、町民から104点が寄せられ、町立小中学校再編推進委員会が最も多かった「美山小」に最終案を決定した。校章のデザインは7月末まで町民から募集し、17点の応募の中から部会で候補を絞り推進委が最終案を選定。林さんは、旧美山村の花だった3輪の「ササユリ」を3つの地域と学校にイメージし、3地域の融和と支えていく姿を表現した。
 新設美山小学校の開校までほぼ半年となる中、文科省の学校施設環境改善交付金約5000万円を活用、町では令和4年度補正予算に設計費、今年度の当初予算に校舎と体育館の改修費約1億2500万円を計上して校舎外壁やトイレなどの工事を進めている。
 校歌は、昭和24年3月に制定された現川原河小の校歌を引き継ぐ。同校歌は、寒川出身で和歌山県民歌や県内外の市町村歌などの作詞で有名な故・西川好次郎氏が作詞し、作曲は、童謡「赤とんぼ」などで知られる故・山田耕筰氏が手掛ける貴重なもので、「川原河」の校名も使用されていないことから新設・美山小の校歌として後世に伝えられることになった。


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28日、御坊市民文化会館で「令和5年度美浜町敬老会」開催


湯川洋さん(東京都)が父親の故郷・日高町で観光振興 〈2023年9月7日〉

2023年09月07日 08時30分00秒 | 記事


海岸で自然を感じながらのテントサウナ


 東京都豊島区在住、湯川洋さん(55)が、父親のふるさと日高町で、地域活性化の取り組みを進めようと、アウトドア事業を手掛ける会社「Micro Orchestora」を高家に設立した。18日から、クロスバイクを使ったレンタサイクルを展開するのに合わせ、新たに海岸線など自然の中で楽しめるテントサウナも開始。景観など地域の魅力を知ってもらうことで、観光振興につなげたい考えだ。

 父親の章さん(92)が志賀(柏)出身で地域活性化には観光で訪れる人を増やさねば、と起業。地域貢献や観光振興の上から、できるだけ安価で楽しめるようにするなど事業展開。
 18日からのレンタサイクル開始に合わせ、日高町方杭海岸でのテントサウナ「IHANATANI TENTOSAUNA」も計画。テント型の貸し切りサウナで自然の中で満喫できるのが特徴、薪ストーブの上に専用の石を置いて利用者が直接、適度な水をかけて蒸し風呂にする。
 2基を用意し、1組2人以上での利用。17日は1時間利用の6枠を設けたプレイベントを企画しており、利用者数に応じて、価格設定。18日からの本格開始は2時間毎の3枠設定で、料金は1枠5000円の最大6人まで。入浴後、涼む時間なども含めている。
 湯川さんは「知人とリラックスしながら入り、水風呂代わりに海にダイブするのも良し、潮風を感じながら、外気浴をするのも良し。波の音を感じながら、リフレッシュしてみませんか」と呼びかけ、今後も月2回程度定期的に企画していきたいという。
 レンタサイクルは「HAPPY COME COME」とし、地域の景観の良さなどを自ら走って体感してほしいと企画。アメリカ本社の総合自転車メーカーのクロスバイク「TREK Bicycl」11台(うち5台は電動アシスト)を用意。料金は土日祝日、平日、ノーマル、アシストによって違いがあり1台4000~6000円。
 インスタフォローとその日の画像を「#ハピカム日高町」にアップすると、500円引き、日高町民と証明するものを持参すれば500円引き、4台以上借りれば全員500円引き。貸出時も返却時も日高町内で場所指定できる。安全性とともに地域の良さを知ってもらうためのコース設定にも取り組む予定。
 これらの取り組みは、公益社団法人わかやま産業振興財団(島正博理事長)の、わかやま地域課題解決型起業支援補助金で事業採択され、湯川さんは「日高町にとって、新しい取り組みだと思うし、少しでも楽しんでほしい。これを軸に広げたい」と話している。
 申し込みや、料金など詳しい問い合わせは、レンタサイクルが電話090・1909・0201、テントサウナが電話090・9770・0201へ。


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御坊市・日高港西防波堤消波ブロック改良着手 〈2023年9月6日〉

2023年09月06日 08時30分00秒 | 記事


 国は、津波対策で今年度から新たに日高港塩屋地区予防保全事業として西防波堤消波ブロック改良事業を実施する。継続実施中の泊地(面積約15ヘクタール)しゅんせつ事業は順調に進めば令和6年度に完了する予定。2日に二階俊博・自民党国土強靭化推進本部長が日高港を視察した際、国が事業概要を説明した。

 西防波堤は港内静穏度を向上させ、船舶の安全確保や背後地の台風、高潮、津波被害を防護することを目的に日高港整備第1期事業で関電御坊発電所防波堤(延長200メートル)から延長させる形で整備し、平成17年度に完成。延長は400メートルあり、漁船等が出入りするための開口部70メートルを空けている。
 東海・東南海・南海3連動地震による津波対策として県の「津波から逃げ切るための堤防等の整備」に伴い、平成29年度から防波堤改良工事に着手。令和2年度にかけて約7億5000万円を投じ、防波堤を1~2メートルかさ上げするとともに防波堤内側(陸側)にブロックを置くなど津波に耐えられるように強化した。
 今回の改良工事では防波堤に設置している消波ブロックの現況調査を行い、ブロックの維持・回復に向け、必要な消波ブロックを製作して据え付ける。全体事業費は6億5000万円を予定し、事業期間は令和7年度までの3カ年。
 継続実施中の泊地しゅんせつ事業は、順調に進めば令和6年度に完了予定。現在は水深10メートルで暫定供用しているが、1万2000トン級の船舶しか入港できないため、当初港湾計画通り3万トン級の大型船が入港できるように水深12メートルに整備している。


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近畿陸上選手権で北亦将成さん(由良町)がハンマー投、準優勝

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学童野球秋季大会3日に開幕、県大会出場めざし熱戦