日高港を視察した二階本部長、地元関係者
二階俊博・自民党国土強靭化推進本部長は2日、地元の日高港を視察。事実上手つかず状態の第2期整備事業について向井孝行・御坊市議会日高港振興対策特別委員長が「推進に向けて邁進したい」と決意を示すと、二階本部長は「どんどんやればいい。私も頑張りたい。(推進に)自信はあります」と強力に後押し。この日の視察を足がかりに今後、議会での調査研究が本格化することになり、早期推進に期待がかかる。
日高港は平成16年4月から暫定供用を始めたが、第2期整備事業は着手のメドはなく、事実上手つかずの状態。工業団地がほぼすべて活用され、今後、港のさらなる活性化、大規模地震時の防災拠点港機能強化に向け、市議会特別委員会が第2期整備事業着手に向けた調査研究活動を行う方針を打ち出す中、長年、日高港整備に力を尽くし、実現させた二階本部長が現地を視察した。
視察には二階本部長、国交省の魚谷憲・近畿地方整備局副局長、片岡輝行・同局和歌山港湾事務所長、県の福本仁志・県土整備部長、花田洋一・同部港湾空港局長ら関係者、三浦源吾市長、市議会の山本清司議長、芝田学副議長、特別委員会メンバーらが出席し、国と県から現状や今後の取り組みなど説明を聞いた。
向井委員長が「これから第2期整備事業推進に向けて邁進したい。実現すれば御坊市の経済、地場産業が良い方向に向かう」と決意を示したのを受け、二階本部長は「何もないところからここまで来た。遠慮せず、どんどんやればいい。海に面しているチャンスを生かすため、地元の皆さんと力を合わせて、しっかりやりたい。(推進へ)自信はあります」と強力に後押し。向井委員長は「大船に乗ったつもりで頑張りたい」と述べ、秋に東京で視察研修を行う考えを示した。
魚谷副局長は「地元の皆さんでコンセンサスをつくることが大事」と助言。第2期整備事業を含めた現在の港湾計画は平成9年改訂からすでに26年経過しているため、国、県は今年度から4~5年かけ、市と協議しながら今の時代にあった計画に見直すことを報告し、三浦市長は「カーボンニュートラル港など今の時代にあった重要港湾のあり方を考えたい」と話した。議会での調査研究に加え、港湾計画の見直し作業も始まることで第2期事業推進への動きが加速しそうだ。
「にっぽん丸」で御坊、日高満喫
めずらしいオーバーナイト停泊
この日の視察で県港湾空港局は、県と市の働きかけで「にっぽん丸」を運航する商船三井クルーズ(株)が、昨年4月に続き2回目となる日高港単独寄港ツアー「船旅にっぱん丸~紀伊の国」を11月8~11日に行うことを報告。にっぽん丸の寄港は8回目。
8日に横浜港を出港し、9日午後12時30分に日高港に入港。夜は日高港に停泊し、御坊・日高地域の夜を楽しんでもらう。10日午後2時に出港し、横浜港に戻る。クルーズ船が港でオーバーナイト停泊するのはまれだという。
道成寺を貸し切ってジャンジャカ踊りや国宝特別鑑賞を楽しみ、紀州鉄道に乗車するツアー、由良ドック見学コース、高野山参拝ツアーを予定。オーバーナイト停泊にあわせた港周辺の居酒屋マップの提供、船内食への「ひだかブランド」採用、岸壁での地域産品販売も計画している。
その他の主なニュース
● 京都外大生が美浜町「すてぶすとん」で2日間、ラーメン店を開店 両日、早々に完売
● 日高川町の江川区と土生区で3日、防災訓練
● 柔道成年男子で久保井浩太さん(印南町)メンバー入りチームが準優勝、国体出場へ
● 日高川町が初の複合学区を地元に提案へ