庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

秋風とともに玄鳥去(つばめさる)

2017-09-17 09:03:58 | 日記・エッセイ・コラム

二十四節気七十二候、白露の末候(9/17~9/22)は、
玄鳥去(つばめさる)」です。

春先にやってきたつばめたちが、子育てを終えて、この頃
から徐々に暖かい南の国へと帰ってゆくころです。

 そう言えばいつの間にか、夏に子育てをしていたつばめ
たちの姿を見かけなくなったと思ったら・・

秋も深まってきた証拠ですね。。

燕は古くから、農村部では穀物を食い荒らす害虫を食べて
くれる益鳥として大切にされ、商家でも燕の巣は商売繁盛の
印とされ、巣立った後も巣はそのまま残しておく家が多い。 

燕も、雛が巣立ったあとは集団で河原などをねぐらとして
暮らしています・・・ 

そして、いつしかみんなで南の国へと渡っていきますが・・
来春になれば巣をかけた同じ場所に、また戻ってくると
言われています。 

再び来春に帰ってくるまで、しばしの間お別れですね。

電線に止まる燕たち。

落日の なかを燕の 帰るかな ーー与謝野蕪村ーー

春にやってきたつばめが飛び去ってゆく様子に、侘びしさを
感じさせるとともに、秋の夕暮れを情感込めてシンプルに表
した、蕪村の句です。 

珍しく地上に降りたつばめ。

また来年、春になったら逢いましょう!

 

 

コメント (6)
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