綺麗な花を咲かせる多くの植物には、昆虫に花粉を届けてもらう虫媒花と
鳥に花粉届けてもらう鳥媒花があります。
これらの植物にとっては昆虫や鳥たちの目にとまって、気に入ってもらわ
ないと花粉を送り届けてもらえないため、死活問題にかかわります。
そのため、花の色や形や香りで昆虫などを引き寄せる必要があり、花にとって
外見は昆虫や鳥たちを引き寄せるための最も重要な要素となります。
人間界の男女の仲と同じく「アバタもえくぼ」という言葉は植物にも当てはまる
らしく、”蓼食う虫も好き好き”と言われるように虫や鳥たちの植物の好みもさま
ざまで赤い花が好きなのもいれば黄色が好きなもの、大きな花が好きなものもい
れば小さな花が好きなものなど・・
文字通りさまざまな種類がいます。
だからこそ、多種多様なこれだけ多くの植物が存在している理由と言えます。
自然界は同一ではなく ”みんな違ってみんな良い” なんですね!。
もちろん、植物はそのように考えて花を咲かせているわけではありませんが・・
非常に長い年月の間に地球上に現れた色々な植物のなかで、昆虫や鳥たちを呼び寄せ
ることができ上手く受粉して確実に花や実を付けることが出来たものだけが、この世
に生き残ってきたわけです。。
現在私たちの目に触れる草花は、虫や鳥たちにとってより魅力的に見える事によって、
長い年月を闘い抜いて 生き延びてきた勝利者だと言えます。
その結果として私たちは沢山の美しい花を眺めて愉しむ事ができるわけなんですね!。
チョウを呼ぶブッドレアの花に来たアゲハチョウ。
ヒメアカタテハも飛んできました!
メドウセージの花の蜜を吸うクマバチ。
ヒメジョオンの花で扱蜜するベニシジミ。
ヒメウラナミジャノメ。