庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

「花曇」と「春霖」

2024-04-05 11:23:58 | 日記・エッセイ・コラム

当地の桜も見ごろを迎えているが、曇りや雨模様の
あいにくのスッキリしない天気が続いている。

桜の咲く頃は空が明るいながらも、うっすら曇って
いることがあります。

このような曇り空の事を、美しく表現したした言葉
が「花曇(はなぐもり)」です。

せっかく見ごろを迎えた桜に、水をさすような花曇
の日は、気分も重くなりがちですが・・

花曇はどこかおぼろで風情を感じさせる言葉で、古来
から古今集などの歌に多く詠まれているそうです。

春は、春雨と言う言葉もあるように、雨の多い季節で
気圧配置が梅雨の頃に似ていて長雨となる場合が多い。

そうしたことから、春の長雨を表す言葉として生まれ
た言葉が「春霖(しゅんりん)」で、柔らかくしとし
と降り続く、春の雨の情感も感じさせる言葉です。

花曇の下、見ごろを迎えた近所の桜。

明るく晴れた青空の下でないと桜も映えず、

やはり、今一つ写欲も湧かない。。

花曇りや春霖も良いけど・・

早くすっきりと晴れ青空が見たいものだ。

ヤマザクラの花を食べに来たタイワンリス。

 


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