庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

春分~春の小川の風景

2020-03-20 10:13:58 | 日記・エッセイ・コラム

今日3月20日は二十四節気の春分、太陽が真東から昇り真西に沈む日、
昼と夜の長さがほぼ等しくなる春分の日、お彼岸の中日ですね!

お彼岸の「彼岸」とは彼方(かなた)の岸、つまり向こう岸のことで、
悟りや浄土の世界を意味しています。

仏教でいう極楽浄土は真西の方向にあるとされており、その方向が
はっきりと分かる日でもあります。

「彼岸(ひがん)」とは、「此岸(しがん)」に対する言葉で、ともに
語源は仏教からです。

彼岸とは向こう岸、すなわちあの世の事で、春分の日・秋分の日は、
真西へ沈む夕日に 極楽浄土を念じて「彼岸の日」と呼ぶようになった
ようです。

「此岸」(こちらの岸)とは、私たちの住む世界のことで仏教では
「娑婆(しゃば)世界」とも いわれます。

「娑婆」とは、昔のインドの言葉で「堪忍土(かんにんど)」と訳されます。

つまり、私たちの住むこの此岸「娑婆世界」は、堪忍土=「耐え忍ぶ世界」
ということなんですね。。(@_@)

たしかに、人生には耐え忍ばねばならぬことが 多くありますね!

たとえ、生活上の苦しみが さほど 激しくは なくてもいつの時代でも、
どこの国に住む人にも 避けて通れないのが、人間関係の苦しみでは
ないでしょうか?。

二人以上の人間が集まれば、互いに「ああしたい」「こうしたい」の
欲望がぶつかり合ってその調整に苦しみ、時に争いも生じます。。

また、肉体も「老い」や「病」との格闘が常に強いられる人生ですから、
私たちの住むこの「此岸」は、まさに「堪忍土」と言えるのでは?。

2600年の昔、「人生は苦なり!」と喝破されたブッダの言葉にも、
なるほどと、うなずかずにおれません。。

ところで、いづれは私たちも三途の川を渡って此岸(この世)から、
彼岸(あの世)へと渡って逝くわけですが・・

その際、あの世には持っていけない地位や権力、お金や財産、肉体
や生に対する執着や未練が強すぎると・・・

その執着の重さに引かれて、三途の川をうまく渡ることが出来ず途中
で川底(地獄)に沈んでしまうという話を聞いたことがあります。。

すんなりと、彼岸(あの世、極楽浄土)へ渡って行くためには、出来る
だけそれらに対する執着や未練を手放し、断捨離して身軽になる必要が
ありますが・・ 

誰でも簡単にそれが出来たら苦労はないのですが・・・

なかなか難しい話ですね~ (^_^;)。。。 

彼岸の中日である春分の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」
として、国民の祝日に指定されています。

今日は三途の川ではなく此岸の春の小川の風景をアップします。(笑)

菜の花の咲く春の小川。

緋鯉と菜の花。

ムラサキハナナの咲く川沿い。

 

川沿い散歩で出会ったカワセミのお嬢さん。

 


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2 コメント

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美しい春の景色と、、 (ゆりゆり)
2020-03-20 22:58:51
庭先の四季さま
お久しぶりです。春の美しい写真ととっても勉強になるお話有難うございます。
「耐え忍ぶ・・・」まさに今の世界ですが
春分の日 「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」 普段は忘れがちですが 色々な事を当たり前と思わず 自然をたたえ 慈しむ気持ちを持ちたいと思います。
返信する
自然を慈しむ (庭先の四季)
2020-03-21 10:31:45
ゆりゆりさん、こんにちは。
世の中はコロナ騒ぎで大変な春になっていますが・・
自然界は変わりなく季節の花を咲かせてくれてます。
自然の花や鳥から元気をもらって頑張りましょう!。
返信する

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