
戦場のピアニスト(★★★)
2002年(フランス・ポーランド)
監督・製作:
ロマン・ポランスキー
出演:
エイドリアン・ブロディ/トーマス・クレッチマン/フランク・フィンレイ/
モーリーン・リップマン/
第二次世界大戦中、ナチスドイツのユダヤ狩りが横行するポーランド、ゲットーを舞台に、ホロコーストを生き抜いたユダヤ系ピアニストを描いている。
とにかく逃げ回るシュビルマン。こういう状況でピアニストという職業は何の役にも立たないのだ。
ただただ逃げ周り、食べ物のことしか考えてないシュビルマン。
その様子は、悲惨を通り越して不謹慎にも「おいっつ!」と思わず言ってしまいそう。
缶詰を抱えて右往左往しているシュビルマンだが
ピアノの前では彼は「崇高な芸術家シュビルマン」に戻る。
そのピアノの音色がドイツ将校の心を動かし命拾いしたのだが、
「朽ちかけたピアノが彼を救った」のではなく
シュビルマンの食べ物への執着のが彼を命拾いさせたような気がする。
というか、こういう状況の中で生き残ったこと自体「奇跡」なのだ。
重くてつらくて、泣くよ~と友達に言われていたけど不思議と涙は出なかった。
銃を持って戦う映画よりずっとリアルだ。




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