ちゃこ花房~本日も波瀾万丈~

前向きに生きています。
健康で楽しく生活できたらそれが一番
周りの人たちを、元気にできる自分でいたい。

ヒメオウギスイセン

2023年07月05日 | 
故郷の風景を思い出す時、よぎるのは木々、花々、いきもの。
花だと、れんげ畑に、レンギョウ、桑、彼岸花、桜、竹林、菜の花、グミの木、そしてヒメオウギスイセン

数年前故郷に帰った時、主人と妹(三女)と、福江市の六方に住んでいる叔母の家に泊まった。
家の周りにはヒメオウギスイセンが沢山咲いていていて(帰省したのは7月)ヒメオウギスイセンの株を新聞紙に包んで持って帰ってきて、奈良の庭に植えました。

3、4本だった株はどんどん増えていき、綺麗な花を咲かせている。
母や叔母を思い出しては、涙が出て溢れる。


室生犀星

小景異情―その二

ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食かたゐとなるとても
帰るところにあるまじや
ひとり都のゆふぐれに
ふるさとおもひ涙ぐむ
そのこころもて
遠きみやこにかへらばや
遠きみやこにかへらばや

室生犀星、芥川龍之介、中原中也、江戸川乱歩を好んで読んでいた高校生の頃の自分。

小さい頃から本の虫だった私は、中学生の頃よく昼休みにも本を読んでいて
中学3年の時、担任(技術木工の男の先生)に、「今の時期に純文学を沢山よんでおきなさい」と言われ
それから意識して純文学も読むようになった。

何気に読んでいたんだろうけど、今になってあの頃の読書は財産だと思っている。
ヘルマンヘッセの「車輪の下」、パールバックの「大地」は特に印象に残っている。

室生犀星のこの詩の意味を、両親や弟を亡くし、墓仕舞いを終わらせ、故郷に帰る家が無くなって
分かるようになった。


多感な思春期時代のあの頃の自分に、時々会ってみたいと思うことがある。


叔母のご主人の敷地のヒメオウギスイセン




叔母のご主人と一緒に」主人と私と妹朝から散策しました。
(8年前の画像)




























奈良の家のヒメオウギスイセン










 隣の家のヒメオウギスイセン








アガパンサスも綺麗に咲いています。

アガパンサス(愛の花)







六方の浜












ジェットフリーの船内から見る五島の海












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2 コメント

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Unknown (たか)
2023-07-05 17:45:15
五島は憧れの場所です。
五島を知ったのはコロナで解散してしまいましたがウォーキング仲間の一人が五島出身だったのです。
何時か行ってみたいとパソコンで検索したりもしましたが一寸、遠いですよね。
そこの御親戚にヒメオウギスイセンが咲いているのですね。
穏やかな五島の海にオレンジが映えて、さぞや素敵な事でしょう。
私の家の庭にも欲しくなりました。
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Unknown (よっちん)
2023-07-05 21:05:27
私は高校生の時に
「新潮文庫の100冊」を
全て読もうと思って
毎週1冊を目標に本を読んでいました。

ただ、ロシア文学だけは苦手でした。

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