剣と寒紅
福島次郎著
三島由起夫との同性愛関係をつづった実名小説。
本屋の主人にいずれこの本は絶版になると言われて買っておいた本だ。
出版されたときから、手紙15通を遺族の了承を得ずに掲載したとして、手紙が著作物かどうかということで争われてきたが、著作権侵害を認め、本の著者福島次郎と発行元の文芸春秋が出版禁止や賠償金500万円を支払うこととなった。
絶版になるだろうと聞いて買っておいたものの、
三島由紀夫自体にあまり興味がもてなかったことと、告白本ということに、暴露本みたいな下品なイメージが強く読まずにいたが、読んでみると良質で誠実に書かれた文学作品だった。
ホモセクシャルに特別興味があるわけではない。
ただ愛の形は、男女のそれだけとは限らないと思っている。
福島次郎は、三島由紀夫の人間性、文学的才能を高く評価し、彼のもつカリスマ性に惹かれ尊敬しつつも、 著者は生理的に彼の肉体に魅力を感じることができなかった。
彼の肉体ごと愛してみようと努力したのだが、
彼との肉体交渉は苦痛でしかなかった、という著者のこの感覚はわかるような気がする。
遺族の了解を得ずに手紙を掲載したことで、著作権侵害の判決を受けたのは妥当だろう。
ただこの作品は、三島の手紙抜きでは成り立たなかったことを考えると
遺族との交渉をおこなうべきだったと思う。
初版年月日1998年3月
35歳だった時に読み、記録として感想を書きました。
Windows95が、一般に普及し初めて3年目の年です。
Microsoft Windows 95(マイクロソフト ウィンドウズ 95)は、マイクロソフトがWindows 3.1の後継として、1995年に発売したオペレーティングシステム。
インターネットが一般に広まりはじめた時期に、業務用だけでなく、一般家庭にも急速な普及を見せた画期的なOSで、パソコンを爆発的に普及させる原動力とななりました。
とにかく沢山本を読んでいた時期
本は10年ほど前に町の図書館に寄付しましたが、置いとけば良かったかな、とちょっと後悔しています。
「ちゃこ花房」のホームページにUPしていますが、こちらのblogに順番に移行していこうと思う。
こういう本があるとは知りませんでした。
世の中、なんとさまざまな本があることでしょう。
一生のうち、どれほどの本が読めるものやら。
kumanekoさんは、懸命に生きておいでだな、と
感銘を受けました。
こういう本を読んでおかねばと思う人はきっと、
ご自分の人生を大切にしている人だと思います。
またの記事を楽しみにしていますね。
穏やかな日曜をお過ごしください🌸
遠視もあり、文字の小さい本を読むのが大変になってきています。
Kindle版で読むことが増えました。
漫画も、です。
(鬼滅の刃はKindle版)
読みたい本は色々あります