クマさんのほろ酔いコーナー
番外編、薩摩宝山
銘柄 :薩摩宝山、25度
酒造所:西酒造株式会社
所在地:鹿児島県日置市
特徴 :誠実な対応に好感を持ちました
「きちんとお伝えする責任がある。私たちは、初めて新聞広告を掲出いたします。」
の出だしで始まる広告が新聞に掲載されました。
全国紙の全面広告を使って、事実の報告とお客様への説明がされています。
□なぜ、薩摩宝山を自主的に回収することを急いだのか?
□今回の不正流通より以前に造られた薩摩宝山は安全なのか?
□芋焼酎なのに、なぜ原料に米を使用していたのか?
□原料を安く仕入れ、利益を得ようとしたのか?
□薩摩宝山以外の銘柄に不正流通米は使用されていないのか?
この説明を読むと、そうだったのかと思わず納得と、焼酎づくりのことを知ることが出来ました。
例えば、
芋焼酎の場合、麹菌の繁殖に米が必要であること、
安く仕入れてなかった、むしろ組合米の価格よりやや高めの価格で仕入れていた、
など。
通常なら、新聞の下の方に小さく掲載されるおわび広告を、全面広告を使って丁寧に報告されてます。
広告料は、新聞社1紙だけでもうん千万円、もし全国紙5社合計だとその5倍。
商品回収や出荷停止による経費も合わせると、億単位の額になると思う。
小さな酒造会社にとっては、これは大変な事態でしょう。
酒造会社に落ち度は無く、仕入先の米流通会社に問題があったのは明らか。
「雨降って地固まる」のことわざどおり、薩摩宝山ファンが増えれば良いのですが。
ピンチはチャンス。
誠意ある姿勢に好感を持ちました。
薩摩宝山、飲もうかな。
以上クマさんの意見広告でした。