登美丘と縁のある伊東静雄という昭和を代表する詩人がいた。
その伊東静雄がうたった「燈台の光を見つつ」を刻んだ石碑が旧堺灯台のそばにある。
旧堺灯台に行かれたら、この石碑をご覧になってください。
字は似てるけど
縁 えん
緑 みどり
くらい海の上に 燈台の緑のひかりの
何といふやさしさ
明滅しつつ 廻転しつつ
おれの夜を
ひと夜 彷徨さまよふ
さうしておまへは
おれの夜に
いろんな いろんな 意味をあたへる
嘆きや ねがひや の
いひ知れぬー
あゝ 嘆きや ねがひや 何といふやさしさ
なにもないのに
おれの夜を
ひと夜
燈台の緑のひかりが 彷徨さまよふ