大はしあたけの夕立
製作者の意図によって、図柄が変更された作品もある。
製作者って、版元のこと。
拡大図
対岸の人家の灯りも消され、川面、舟2艘が削除された。
「大はしあたけの夕立」には雨と橋がきれいに描かれてる。
雨という自然、橋という人工物との調和。
広重の雨を模して、建築家の隈研吾(くまけんご)さんは作品づくりをしてる、と言ってた。
国立競技場
国立競技場のひさし。
平面、板状にするのではなく、格子にしてる。
那珂川町馬頭広重美術館
屋根の格子。
同じく、平面、板状にするのではなく、格子にしてる。
名所江戸百景、亀戸天神境内
ミスプリント
アーチ型の橋の下、空の部分が間違って水面の色で摺られてる。
庄野
東海道五拾三次之内、庄野
現在の三重県鈴鹿市庄野町。
夕立の中、急な坂を駆け上がるかごかき、
その後ろを番傘を持って、転がるように下る人。
坂の勾配と直角に降り注ぐ雨、雨風の強さが伝わってくる。
画面では分かりにくいけど、旅人の番傘に版元を示す「竹のうち」や「五十三次」とデザインされてる。
花鳥画
月に雁(かり)。
記念切手のデザインになったこともある有名な作品。
役者絵
左、三代目尾上菊五郎の十郎祐成(そが すけなり)早変わりの場面。
右、五代目市川海老蔵の箱王丸(はこおうまる)。
曾我兄弟の仇討ち(そがきょうだいのあだうち)の一場面。
唐崎夜雨
近江八景之内、唐崎夜雨。
唐崎神社に降り注ぐ、雨音が聞こえるような大雨。
唐崎神社(からさきじんじゃ)は、琵琶湖に面した滋賀県大津市にある神社。
浮世絵って、分業制で完成する。
1.版元:現在の出版社に相当。
2.絵師:広重など画稿を描く。
3.彫師:版下絵を裏返しにして版木に彫り進める、ここがすごい技が必要。
4.摺師:主版、色版をもとに重ね摺りする。