清水寺貫主(かんしゅ)による「ことばの呪能(じゅのう)」。
JR京都駅の改札口を出ると、京都タワーが見える。
久しぶりの京都駅、外国の人が多い。
「多い」という言葉の意味を超えて、正確には「ほとんど」外国の人。
少し早く着いたので、食事の後、コーヒーで時間調整。
ほどよい時間になったので、会場のホテルグランビア京都に向かった。
森清顕教学部長
森 清顕(もりせいげん)教学部長
「落語のように前座がありまして・・・」の上手な話のつかみで始まった。
聖地巡礼という言葉があるけど、西国三十三所観音霊場のお話。
森清範貫主
森 清範(もりせいはん)貫主
毎年12月12日に書く「今年の漢字」は、日本漢字能力検定協会が決めた漢字を書く。
2023年は阪神が優勝したから「虎」だと思ってた。
しかし、日本漢字能力検定協会が決めたのは「税」だった。
日本漢字能力検定協会から事前に「今年の漢字」連絡あるけど、しゃべったらいけない、ことになってる。
ことばの呪能(じゅのう)
私たちは、意思疎通や思考するのに「言葉」を使います。
言葉には様々な働きがありますが、日本では柿本人麻呂が「大和の国は言霊(ことだま)のさきはふ国ぞ」と詠んだように、
古来より言葉には力があると信じられています。
よく「験の悪いことをいう」と嫌われるのも言葉に力があり、現実化すると考えられるからです。
言葉には、それだけの力があり、文字はその力を納めている器のようなものと言えます。
しかし、言葉を発する源は私たちの「心」に他なりません。
私たちの心を仏教や観音の心により捉え直すことで、発する言葉を変え、ひいては言霊により世界も変化します。
毎年揮毫(きごう)する「今年の漢字」の話も交えて、言葉の力や観音の心についてお話しいただいた。