たいして高くも無い2階の窓から眺める町の景色の中に・・・
緑の葉を・・・両手いっぱい広げるように空へ伸びる大きな木が見えて・・・
そこが・・・子供の頃よく遊んだ神社の・・・名前も知らない大きな木だとは知っていても・・・
特に何を考えるでも無く・・・境内で遊び・・・町中の路地を走りまわり・・・
かくれんぼや鬼ごっこ・・・時には女子に混ざって、ゴム飛びや・・・陣取りをして・・・
町を離れ・・・いつの日か町に帰った時・・・・・
何か足りない・・・と気付き・・・そこに見えていた大きな緑はありませんでした・・・・。
小さな町にも・・・学区同士のいさかいはあり・・・子供のルールがあっても・・・
大人には関係なく・・・親の都合で引っ越しとなれば・・・・敵地に送り込まれた一匹狼的な気持ちで・・・
今思えば・・・他愛のないルールで・・・3日も過ごせば友達も出来て、いつもと変わらない日々が続き・・・
学年が上がれば・・・友達も変わり・・以前通った場所へも足が遠のき・・・
小さな町ですれ違っても・・・目を合わすだけで・・・
久しぶりに以前の町を歩くと・・・すべてが小さく、低く・・・町が小さくなったような気がして・・・
背丈が伸び・・・目線が変わったから・・・?
建物が建て替わり・・・あったはずの駄菓子屋が無くなり・・・様変わりしたからなのか・・・?
城下町には城下町の・・・・
宿場町には宿場町のにおいがあります・・・。
産業で栄えた町には・・・産業で造られたモノの空気が漂っています・・・。
時代と共にその様相は変わり・・・町の空気が変わっても・・・・
そこで育てられた町や人の気質は・・・方言のように残り・・・文化として根付いています・・・。
継ぐべき子供が少なくなっている今・・・数十年後の町の様子は、容易に想像出来ます・・・。
先を見据えて暮らす事は・・・
自然を育て守るのも・・・人を育て町を守るのも・・・一緒なんだと想います。