会社帰り・・・・さびれた町の片隅・・・迷い込んだ住宅街・・・・
ふらりと歩けば・・・そこには誘うようにヒラヒラと揺れる暖簾がぶら下がり・・・
少し褪せて・・・シミの出来た暖簾には・・・訪れた多くの人の記憶が残されています・・・。
布をまとい・・・布をかぶせ・・・布でくるむ・・・・
1枚の布を巧みに使い・・・暮らしの中、多くの場面で使われて来ました・・・。
着物を着こなす機会も・・・浴衣を身に着ける時間も少なくなり・・・・
箪笥にしまわれた着物や浴衣の行先は・・・骨董市か産業廃棄物・・・・
昔ながらに染められた柄にも・・・意味は込められ・・・・
四季や季節の節目・節目に意味があるように・・・暮らしの中で忘れないように・・・
多くの意味を込めて・・・語り継いで来た思いがあります・・・。
昔ながらの生活用具は・・・時代の変化で必要無くなって行くモノもありますが・・・
変化して来た事を教えてくれる大切な文化です・・・。
なんだか懐かしい・・・心落ち付く・・・つい引き寄せられる・・・・
そこには・・・多くを包み込む・・・布切れのような・・・・何でも包み込む・・・
風呂敷のような・・・つい、引き込まれる暖簾のような温かさがあるように感じます。