暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

表情

2019年12月13日 | 古民家

  高い天井は眺めていて気持ち良いもので・・・

その場に寝そべり、見上げる天井は・・・さらに高さを増して、自分が小さくなったかのようで・・・

板張りの天井であれば・・・木目や節が動物の形や・・・人の顔に見えてきたり・・・

張られた板の木目をしげしげと眺めていると・・・・

無垢の1枚板であれば・・・どれ一つ揃わない木目が・・・力強く育って来た姿を表していたり・・・

無機質な壁紙などの天井を見ていても・・・あまり涌いてこない感情が・・・天井の仕上げ材一つで・・・

表現豊な感情を・・・暮らしの中で味わえるような気がします・・・。

手造りの良さは・・・品物にささげた思いが伝わって来るかどうか・・・

名人の作品の良さもありますが・・・・

名も無い人が・・・名も無い器を造り・・・愛着を持って日々の生活に使っている・・・

不便無く使える心地よさが・・・自然の美しさを表し・・・何気ない中に本当の良さがあるように思えます・・・。

土壁で仕上がった壁は・・ゴツゴツとした表面に・・・避けたような亀裂で・・・

竹小舞いも見えるくらい荒れた仕上がりでも・・・その亀裂が、中塗の土をしっかり受け止め・・・

下地を強くしてくれます・・・。

漆喰の仕上げも・・・平らなようで、滑らかな波が、表現豊かな表情を見せてくれます・・・。

遠く離れた場所から眺め・・・寝そべって下から見上げて・・・台に乗って天井辺りから眺めて・・・

おでこが触れるくらい近くに行ってじっくり見れば・・・

藁スサの表情が・・・漆喰の質感が感じられます・・・。

楽しく・・・快適な住まいとは・・・そんなところにもあるのかな・・・と想います。

コメント
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