暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

八幡神社(小川町)

2019-03-17 17:32:32 | 城館跡探訪
本日は、増尾氏関連遺跡の一つ、小川町の八幡神社について書きたいと思います。

調査日は2019.02.03です。

八幡神社は中城跡の西側にあります。

この台地は梅香岡と呼ばれており、眺望に優れています。

八幡神社は1333年、鎌倉幕府の滅亡に際して、当時、将軍の座にあった守邦親王が増尾氏を頼って

この地に仮寓した際の館跡で、守邦親王が勧請したものとされています。

ただ、守邦親王は幕府瓦解後、3か月で崩御されたといわれているため、この地が終焉の地だったのかもしれません。



ただ、この地では守邦親王は流鏑馬をしたと伝えられてもいることから、必ずしも身体を壊していたとも思われず、

謎の多いことであります。親王の墓所もあるいはこの地に隠されているのかもしれません。

このような特別な重みをもつ八幡神社ですが、祭礼の日以外はどなたもいらっしゃらないようです。

八幡神社境内は周囲よりも一段盛り上がっております。





境内は広いです。








親王滞在中の遺構のようなものもあります。神社正面には土塁があります。







境内地内にもかなり崩れかけてはいますが、土塁上の盛り上がりがあり、外側の土塁と併せて2重土塁のように

なっていたのではないでしょうか。神社前の道は空堀跡と考えられます。






神社にはなぜかハトが・・・・。



これは戦後に奉納されたものでしょうね?




古い狛犬がありました。












往時の増尾氏の威勢を感じさせられます。

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