暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

安戸城(東秩父村)①

2019-03-20 00:37:33 | 城館跡探訪
今回は、東秩⽗村唯⼀の城郭である安⼾城について書きたいと思います。

調査⽇は、2019.02.10です。

安⼾城は上⽥⽒の城郭であるとも、中世村落が⾃衛のために設けた城ともいわれています。

城郭は東秩⽗村⽴城⼭保育園の裏⼭にあります。

これは⽔⽥の中まで引いて撮影した遠景です。



もう少し近づいてみました。



城⼭保育園の看板です。



県道沿いの⾼台に⼤きな題目を刻んだ板⽯塔婆群がありますが、そこから少し⼩川町寄りの場所に、



保育園に向かう坂道がありその前を通り過ぎると、城⼭にぶつかります。

⼊⼝はこんな感じになっています。





⼲上がってはいるものの、どうも⽔場のように⾒えます。どうでしょうか。

ここは帰路に再チェックします。

この⼭道はつづら折れで、腰越城ほどではないですが、その分距離があり、おまけに⼭中に⾏く

ほど気温が下がるため、ひどく応えます。

10分以上は歩きました。



これが⾒えた時は、ほっとしました。城郭の雰囲気としては少し変わっています。

あがってみるとわかりますが、東に向かって傾斜のある⻑いお皿のようです。

いきなり郭に上がらず、周囲の防御遺構から⾒ていきます。

いきなり本丸などに上がってしまうと、それだけで満⾜してしまうので戒めのようなものです。

本丸は台状に⾼くせりあがっています。周囲を囲むのは空堀なのか、帯郭なのか。








ここは結晶⽚岩の岩塊を基礎にしているようで、なだらかな⼭頂部に突き出た岩盤をうまく利⽤して

城郭がつくられているようです。



ですが、あまりに⾒栄えがするものですから、⽯垣を組んだ天守台のように⾒えてしまいます。

これは素晴らしいと思いました。


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