暗闇検校の埼玉県の城館跡

このブログは、主に、私が1980年代に探訪した中近世城館跡について、当時の写真を交えながらお話しするブログです。

安戸城(東秩父村)③

2019-03-21 19:56:18 | 城館跡探訪
本日は安戸城の城内に入ってみましょう。



城内主郭には金属製の城址碑が立っています。



城址内は杉林になっていますが、思いのほか広々としています。



主郭の西側が高くなっています。





解説板もあります。



この解説図に明瞭に示されている通り、最初に歩き回ったのは帯郭だったのですね。

東に向かって傾斜があります。





この主郭に突き出た列石は遺構になるのでしょうかね?

それに土の盛り上がり・・・。これは櫓台跡なのか?




ここから下り傾斜がきつくなります。







主郭の東端です。


次に、二の郭に降りてみましょう。

二の郭は主郭の北側にあります。主郭から降りやすいように木枠のついた道があります。





二の郭から、主郭を見上げてみました。



二の郭は狭いです。




ここが堀切です・・・あまりはっきりしませんが。





二の郭からも、主郭の台の岩盤がむき出しになった場所があります。













二の郭からさらに北にもう1か所、尾根を切る堀切があるのですが、どれがそうなのかよく見分けがつきません。

ようやくそれらしきものを見つけましたが、何だか違う気もします。




これで一応、一回りしました。

最後に道を降りた場所にあるこれですね。



下のものは新しい現代のものですが。



城から見てかなり下にありますが、城の入口は、本来、東の尾根伝いにあったと思われます。

山田氏館跡から城に入るのには合理的です。

したがってここは、城の隠し水の手だったのではないかというのが、私の推測なのですが。

現在では水の痕跡を残すにとどめるのみですが。


以上で安戸城編は終わりです。

安戸城は小規模な山城ですが、なかなか存在感があり見応えもあります。

細かく見ることで、何かまだ新しい発見がある可能性があります。



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