2009年6月8日 御池駐車場→燧裏林道→段吉新道→平滑の滝→三条の滝
→うさぎ田代→燧裏林道→御池駐車場と廻って見て来た戸隠ショウマと尾瀬の花々の記録その六
午前10時頃、大橇沢の戸隠ショウマに別れを告げて出発。
本日の目的だった花に出会えて元気百倍、足取りも軽い。
山渓の「花の山旅・尾瀬」の著者にして名物カメラマンの「花畑日尚」さんがお薦めの段吉新道の
ブナ林を歩めば、心も体も緑に染まりそうになる。
足下を見れば、コミヤマカタバミが二輪、肩を並べて咲いている。
この花は、夜になると葉をたたんで休眠する性質があると言うが、花は開いているのに
何故か葉はたたんだままで、お休み中のようである。
こちらの花は、葉っぱも開いている。見比べていると面白い。花の色も違い進化の不思議さに驚く。
戸隠ショウマは、大橇沢だけではなく、その先の小さい沢にもいくつか咲いていた。
しかしいずれも登山道からベストな位置では撮れず、残念な思いがする。
何という事だ、ここのツバメオモトは、道のすぐ脇にずらりと並んで咲いていた。
他の山では、数輪しか見かけていないのに、ここでは当たり前のように咲いている。
やがて段吉新道分岐についた。時間は10時50分であった。
ここまで御池から7.4キロの表示が有る。
また尾瀬ヶ原の見晴まで2.0キロ、三条の滝まで1.5キロの表示も有る。
ここから三条の滝を目指して右に行く。
ここまで来たら、急に登山客が増えた。やはり三条の滝を目指す人が多いのだろう。細い木道を歩く。
このコースで一番のイワナシのモデルが有った。正面と横顔が一度に撮れてしまうモデルである。
この鮮やかなピンクの花の可愛らしさを見れば、私が夢中になるのも無理はないと思いませんか。
平滑の滝に近づいたら、いきなり岩場とクサリが出てきた。
前の登山者がなかなか前に進まないが、せかすわけにはいかない。もしかしたら
私と同じ高所恐怖症なのかも知れない。
私が高所恐怖症だというと、花友は「えーっ 山に登っているのに。」と驚く。
まあ それはそうだろうが、高山植物は高い山にしかない。
見たい一心なのである。
ようやく平滑の滝展望台に着いた。狭い岩場で前の人がよけてくれなければ
後の人は入れない広さなのだ。
ようやく展望台に登って、手持ちで素早く撮影したのがこの写真
後の人が待っているので、長居は出来ない。
もっとも、待っていても譲ってくれないグループがあるが。
展望台から右におりて、岩場の道を沢に下っていく。
沢おりてふと右を見ると、キバナノコマノツメの群落が有った。
スミレの仲間で、スミレという名前がつかない変わりものだが、鮮やかな黄色は
この季節には暖かい色である。
そこから先のコースは、沢に沿ってアップダウンを繰り返しながら下っていく。
私の苦手なスミレが咲いていた。たぶん「スミレサイシン」という種類だと思うが
確証は無い。
何しろ退職するまで、植物学とは無縁の世界にいたし、カメラも風景が中心で有った。
それが近畿日本ツーリストのクラブツーリズムで、北海道の旭岳に登って、高山植物の
可憐さに胸を打たれて、高山植物を撮り始めるきっかけになったのである。
渓流の近くにニリンソウ(たぶん)が咲いていた。
かなり下の方に咲いていたので、近寄れず上から見下ろすアングルとなった。
途中でガイドも参加者もシニア世代のグループに追いついた。
どうぞ先に行ってくださいと道を譲ってくれたので、お礼を言いつつ追い越した。
途中、美しい渓流がいくつも流れている。その奥の緑の深さはどうだ。
幼い頃に遊び回った岩手の山を思い出す。
川のそばに平らな大岩が有ったので、そこで一息入れた。
カントリーマームを食べながら、何気なく向こう岸の斜面を見たら、薄紫の花が有る。
あわてて200ミリの望遠に交換して覗くと、ピーク過ぎのシラネアオイだった。
たぶん他の人は気付かないだろうナーと思うと、得した気分になる。
栄養を補給して、しばらく歩いていると、ゴーゴーと滝の音が聞こえだした。
もうすぐだと思ったら、以外と遠かった。
三条の滝入り口、滝の展望台までは200メートルの表示。
ヤセ尾根のような道を行くと、階段が有りそこを下ると展望台でベンチも有る。
展望台からの滝の眺め、正面でないのが残念だが、雪解けの水を集めて豪快な滝となって落ちている。
滝の前の切り立った山も、深い緑が光りを浴びて立体感を増し、滝に花を添えている。
ベンチに座り食事をしていたら、誰もいなくなったので、三脚を立てて記念写真を撮った。
私が帰り支度をしていると、先ほど道を譲ってくれた団体さんがおりてきた。
内心、思ったり早く来たので、これはいかんとばかり支度を急いだ。
別に競争する必要も無いのだが、人間の心理とは微妙である。
軽く会釈して階段を上がっていった。時計は12時30分である。
その七に続く
その一はこちら
その二はこちら
その三はこちら
その四はこちら
その五はこちら
→うさぎ田代→燧裏林道→御池駐車場と廻って見て来た戸隠ショウマと尾瀬の花々の記録その六
午前10時頃、大橇沢の戸隠ショウマに別れを告げて出発。
本日の目的だった花に出会えて元気百倍、足取りも軽い。
山渓の「花の山旅・尾瀬」の著者にして名物カメラマンの「花畑日尚」さんがお薦めの段吉新道の
ブナ林を歩めば、心も体も緑に染まりそうになる。
足下を見れば、コミヤマカタバミが二輪、肩を並べて咲いている。
この花は、夜になると葉をたたんで休眠する性質があると言うが、花は開いているのに
何故か葉はたたんだままで、お休み中のようである。
こちらの花は、葉っぱも開いている。見比べていると面白い。花の色も違い進化の不思議さに驚く。
戸隠ショウマは、大橇沢だけではなく、その先の小さい沢にもいくつか咲いていた。
しかしいずれも登山道からベストな位置では撮れず、残念な思いがする。
何という事だ、ここのツバメオモトは、道のすぐ脇にずらりと並んで咲いていた。
他の山では、数輪しか見かけていないのに、ここでは当たり前のように咲いている。
やがて段吉新道分岐についた。時間は10時50分であった。
ここまで御池から7.4キロの表示が有る。
また尾瀬ヶ原の見晴まで2.0キロ、三条の滝まで1.5キロの表示も有る。
ここから三条の滝を目指して右に行く。
ここまで来たら、急に登山客が増えた。やはり三条の滝を目指す人が多いのだろう。細い木道を歩く。
このコースで一番のイワナシのモデルが有った。正面と横顔が一度に撮れてしまうモデルである。
この鮮やかなピンクの花の可愛らしさを見れば、私が夢中になるのも無理はないと思いませんか。
平滑の滝に近づいたら、いきなり岩場とクサリが出てきた。
前の登山者がなかなか前に進まないが、せかすわけにはいかない。もしかしたら
私と同じ高所恐怖症なのかも知れない。
私が高所恐怖症だというと、花友は「えーっ 山に登っているのに。」と驚く。
まあ それはそうだろうが、高山植物は高い山にしかない。
見たい一心なのである。
ようやく平滑の滝展望台に着いた。狭い岩場で前の人がよけてくれなければ
後の人は入れない広さなのだ。
ようやく展望台に登って、手持ちで素早く撮影したのがこの写真
後の人が待っているので、長居は出来ない。
もっとも、待っていても譲ってくれないグループがあるが。
展望台から右におりて、岩場の道を沢に下っていく。
沢おりてふと右を見ると、キバナノコマノツメの群落が有った。
スミレの仲間で、スミレという名前がつかない変わりものだが、鮮やかな黄色は
この季節には暖かい色である。
そこから先のコースは、沢に沿ってアップダウンを繰り返しながら下っていく。
私の苦手なスミレが咲いていた。たぶん「スミレサイシン」という種類だと思うが
確証は無い。
何しろ退職するまで、植物学とは無縁の世界にいたし、カメラも風景が中心で有った。
それが近畿日本ツーリストのクラブツーリズムで、北海道の旭岳に登って、高山植物の
可憐さに胸を打たれて、高山植物を撮り始めるきっかけになったのである。
渓流の近くにニリンソウ(たぶん)が咲いていた。
かなり下の方に咲いていたので、近寄れず上から見下ろすアングルとなった。
途中でガイドも参加者もシニア世代のグループに追いついた。
どうぞ先に行ってくださいと道を譲ってくれたので、お礼を言いつつ追い越した。
途中、美しい渓流がいくつも流れている。その奥の緑の深さはどうだ。
幼い頃に遊び回った岩手の山を思い出す。
川のそばに平らな大岩が有ったので、そこで一息入れた。
カントリーマームを食べながら、何気なく向こう岸の斜面を見たら、薄紫の花が有る。
あわてて200ミリの望遠に交換して覗くと、ピーク過ぎのシラネアオイだった。
たぶん他の人は気付かないだろうナーと思うと、得した気分になる。
栄養を補給して、しばらく歩いていると、ゴーゴーと滝の音が聞こえだした。
もうすぐだと思ったら、以外と遠かった。
三条の滝入り口、滝の展望台までは200メートルの表示。
ヤセ尾根のような道を行くと、階段が有りそこを下ると展望台でベンチも有る。
展望台からの滝の眺め、正面でないのが残念だが、雪解けの水を集めて豪快な滝となって落ちている。
滝の前の切り立った山も、深い緑が光りを浴びて立体感を増し、滝に花を添えている。
ベンチに座り食事をしていたら、誰もいなくなったので、三脚を立てて記念写真を撮った。
私が帰り支度をしていると、先ほど道を譲ってくれた団体さんがおりてきた。
内心、思ったり早く来たので、これはいかんとばかり支度を急いだ。
別に競争する必要も無いのだが、人間の心理とは微妙である。
軽く会釈して階段を上がっていった。時計は12時30分である。
その七に続く
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