幸い左の岩の左に、足を載せられる窪みが有った。
両手を伸ばして上の岩の角をつかみ、左窪みに足をかけて身体を引き上げ
右足のステップを探す。
わずかばかりの出っ張りに右足をかけて、体重をかけてみる。
どうやら滑らずに持ちこたえられそうだ。
思い切って体重をかけ、片手ずつ上の岩に移動させてつかみ
右足と両手で身体を引き上げたら、左足の膝が岩の上に届いた。
首から下げたカメラのフードが、岩に当たってガラガラ音を立てる。
膝に体重をかけて、右手を伸ばしてさらに上の岩をつかんで身体を引き上げた。
ようやく岩の上に右足が上がった。
登った岩壁を見下ろした写真、左の岩の間を通り右から回り込んで手前の岩壁を登った。
登った奥に、右の崖にせり出すように棚状の岩だなが有る。
どうやらロッククライミングの練習に使われているらしく、金具が何本も打ち込んで有る。
どのくらいの高さなのだろうと、恐る恐る棚脇を覗いてみた。
が高所恐怖症である。ちらりと覗いただけで、足がすくみそうだった。
少なくとも数十メートルは有るだろうと思える。
岩だなの先端は、もっと凄いのかも知れないが、とても先端まで行けない。
だが展望は抜群である。
写真中央からやや右の枯れた芝生の様な所が「きららの里」らしい。
どうやら那須と日光連山のようだが、一部が雲に隠れて良くわからない。
その先は岩の間を縫うようにして進む。
するといきなり尾根の上に着いた。
その尾根の上には、しっかりした登山道がついており、どうやら尾根道を歩くルートの様だった。
左を覗くと、少し離れた岩の上に、なにやら標示板が有る。
近寄って見ると、「御岩山492m」と書いてある。
地図を持っていない私は、それでここが御岩山の山頂だと思って記念写真を撮った
-------------------------------------
だが自宅に帰ってから、地図を見てびっくりした。
山頂だと思ってマークした場所は、標高が492メートルどころか、等高線で見ると
530メートルより上に有るのだ。
それではあの「御岩山492m」の表示板は何だったのだろう。
謎である
-------------------------------------
記念写真を撮っていたら、年配の登山者が一人、私の様子を見るとにこにこ笑って
「これですか」と御岩山の表示板を指さした。
私もテレ隠しに「どちらから縦走して来たんですか?」と尋ねると、高鈴山だと言う。
そして、高鈴山で富士山が見えたと言う。
それでは私も行くしかない。
コーヒーを入れようと思っていたが、直ちに出発することにした。
続く
両手を伸ばして上の岩の角をつかみ、左窪みに足をかけて身体を引き上げ
右足のステップを探す。
わずかばかりの出っ張りに右足をかけて、体重をかけてみる。
どうやら滑らずに持ちこたえられそうだ。
思い切って体重をかけ、片手ずつ上の岩に移動させてつかみ
右足と両手で身体を引き上げたら、左足の膝が岩の上に届いた。
首から下げたカメラのフードが、岩に当たってガラガラ音を立てる。
膝に体重をかけて、右手を伸ばしてさらに上の岩をつかんで身体を引き上げた。
ようやく岩の上に右足が上がった。
登った岩壁を見下ろした写真、左の岩の間を通り右から回り込んで手前の岩壁を登った。
登った奥に、右の崖にせり出すように棚状の岩だなが有る。
どうやらロッククライミングの練習に使われているらしく、金具が何本も打ち込んで有る。
どのくらいの高さなのだろうと、恐る恐る棚脇を覗いてみた。
が高所恐怖症である。ちらりと覗いただけで、足がすくみそうだった。
少なくとも数十メートルは有るだろうと思える。
岩だなの先端は、もっと凄いのかも知れないが、とても先端まで行けない。
だが展望は抜群である。
写真中央からやや右の枯れた芝生の様な所が「きららの里」らしい。
どうやら那須と日光連山のようだが、一部が雲に隠れて良くわからない。
その先は岩の間を縫うようにして進む。
するといきなり尾根の上に着いた。
その尾根の上には、しっかりした登山道がついており、どうやら尾根道を歩くルートの様だった。
左を覗くと、少し離れた岩の上に、なにやら標示板が有る。
近寄って見ると、「御岩山492m」と書いてある。
地図を持っていない私は、それでここが御岩山の山頂だと思って記念写真を撮った
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だが自宅に帰ってから、地図を見てびっくりした。
山頂だと思ってマークした場所は、標高が492メートルどころか、等高線で見ると
530メートルより上に有るのだ。
それではあの「御岩山492m」の表示板は何だったのだろう。
謎である
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記念写真を撮っていたら、年配の登山者が一人、私の様子を見るとにこにこ笑って
「これですか」と御岩山の表示板を指さした。
私もテレ隠しに「どちらから縦走して来たんですか?」と尋ねると、高鈴山だと言う。
そして、高鈴山で富士山が見えたと言う。
それでは私も行くしかない。
コーヒーを入れようと思っていたが、直ちに出発することにした。
続く