花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

菅生沼の野焼き

2010年01月24日 | ボランティア

茨城県自然博物館の主催する菅生沼の野焼きに参加して来ました。
今回は、しばらく天気が続いたことも有り、野焼きの火の回りが早くて、あっという間に
燃え広がりました。
風の向きが変わって、鉄板を敷いた歩道上が風下になった時、やけどするような熱さで
みんな鉄板から土手に避難しました。


作業がほとんど終わって、全員の記念写真を撮っていたら、後ろでくすぶっていた炎が突然
燃え上がり
思い出の記念写真となるハプニングも有りました。

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1月24日 朝9時菅生大橋の下に集合です。

例年120名ぐらいなのですが、今年は150名も参加者が有ったそうです。
参加登録を済ませ、小幡先生の説明を聞く参加者。


燃やす前の現地、白い車の左側を野焼きします。
車の有る場所は、作業用の道路で鉄板が敷いてあります。


現地に向かう参加者の陰が土手に延びて、面白い模様になりました。


現地で説明を聞く参加者、参加者が多くて画面に入り切れません。


今年は若い女性も沢山参加しています。


防火帶づくりも完了して、綺麗になった柳の木の下。


点火前に、野焼きの果たす役割を説明して下さる岐阜大学の津田先生。
岐阜大学津田研究室
こちらの研究室にも野焼きの写真が載っています。

津田先生のチームは、毎回野焼きをする場所に温度センサーを設置して、地表と地下の野焼きの温度変化を
記録している。
それによると、地表30センチの温度が最も高くなり、おおよそ700度前後になること、
その次に高くなるのは、地表100センチで500度前後になる。
地表0センチでは、高くなっても40度前後であること。
地下2センチと地下5センチでは、温度変化がほとんど見られないとの事である。
但しこれはオギやヨシの野焼きの場合で、木材のオキ(残り火)がある場合は違うと思う。


いよいよガスバーナーで野焼きの点火が始まりました。









野焼きは、区画ごとに燃やしていくので、終わった区画の残り火は消火隊が消火します

こちらは女子大生の消火隊。水を入れた袋を背負って消火に当たります。


新しい区画に火が入りました。








またもや消火隊の出番です。
ところが、風が強くて火の粉と黒煙が凄かったので、近所の民家の誰かが消防に通報したらしく
サイレンを鳴らしながら消防車が来てしまいました。
もちろん博物館では、野焼きの事を事前に消防署に届けていたと思いますが、通報が有れば
消防車を出さなければならないのが消防署の役割なので、仕方が有りません。
帰りに止まっている消防車の人に聞いたら「通報が有ったので来ました」と言ってました。
消防署の方ご苦労様でしたね。

で最初の記念撮影の場面になるわけです。


記念撮影の後ろで燃え上がった炎が、こんな竜の様な形になりました。
「炎竜」とでもなづけましょうかね。

可愛そうだったのはキジたち、キジが二羽驚いて飛んで逃げました。
コハクチョウの群れは、菅生沼でも野焼きから遠い場所に避難してました。

私はまたもや大汗かいて疲れました。終わり


おっと忘れてました。これは津田先生が設置した温度センサーを調べているところ。

でこちらは、野焼きの終わった後の様子。

柳の木の下の防火帶まで綺麗に焼けています。
柳の向こう側も後で火が入りました。