1月31日(日) 家事(台所の後片付け・洗濯など)を済ませて家を出たのは10時頃だった。
昨夜は体調不良で寝不足気味である。
悪い物を食べた記憶が無いのに、酷い下痢だった。
そのおり、私が栃木の山のガイドブックとして愛読している「栃木の山140」を読んでいたら
足尾町の展望台として「備前楯山(びぜんたてやま)標高1272メートル」が紹介されていた。
時間も時間だし、舟石峠に有るという駐車場の位置と、雪の状態を確認して帰るつもりだった。
日光宇都宮道路の清滝ICでおりて、細尾入口の信号で左折して122号線に入る。
旧道の「細尾峠」に入る道を左に見ると、すぐ長い長い「日足トンネル」に入る。
長い下り坂を神子内川に沿って走ると、やがて「田元」という交差点にさしかかる。
左は大間々、右は間藤駅という案内が出ているので、ここで右折して、「間藤駅」方向に走る。
「まとう」の駅前を過ぎると、前方に雪を頂いた山々が見えてきた。
「まずいじゃないか、雪があるよ。」
やがて「赤倉」の辺りにさしかかると、荒涼とした足尾の山に抱かれて、廃屋の様な町並みになる。
急に道が広くなったら、そこが「赤倉」の交差点で、そこから左折して「銀山平」方向に入ると
それが舟石林道である。
痛々しい程の山並みと、足尾精錬所の廃屋を見ながら細い山道を登って行く。
すれ違いが困難な林道ほど嫌な物はない。対向車が来ないことを祈りながら走る。
しかも路上に、つい最近落ちたと思える落石が沢山落ちているのだ。
岩の割れ目に入った水が凍って、落石が起こるのは、雪解けのシーズンに多い。
落石注意の看板が有るけれど、「どうやって注意するんだ?」といつも疑問に思う。
ぶつくさ心のなかでつぶやいていたら
左側に「舟石峠 駐車場」というでかい案内看板が出ていた。
そこが入り口で、中に入ると数十台は駐められる立派な駐車場だった。
北を振り向くと、日光の男体山が見えていた。
時間は12時41分であった。
駐車場の林道側にモニュメントが飾ってあり、舟石峠の由来が書かれている。
これがたぶん「舟石」なのだろう。その脇には
という舟石のいわれが書かれている。
GPSで場所を記録したら、帰るつもりだったのだが、日光の男体山の展望を見たら
「えーい登ってやろうかな」という欲が湧いてきた。
それに天気も良くなっている。
午後は曇りの予報だったのだが、神様がご褒美をくれたのかな。
地図のコース時間を見ると、登り50分、下り35分と書いてある。
充分3時までには帰ってこれる。これじゃ登るしかないでしょう。
体調不良も忘れて、はや頂上の展望に心が飛んでいた。
トランクに積んであるザックに、食料と雨具と緊急医療セットを入れて、出発準備完了!!
他に3~4台の先客の車が有ったから、登山客だと思っていたのだが。
いきなり「バーン、バーン」と猟銃の音がする。
「えーつ、鉄砲打ちがきているのかよ。」
それに続いて大きな意味不明なかけ声が聞こえてきた。
あんな大声を掛け合っているのだから、鳥撃ちではないな、獣狙いかな。
誤射されないように、遠くから見える色の白いジャンパーにした。
軽く腹ごしらえをして、駐車場の奥にある登山口に向かう。
ここが登山口、手製の杖がおいてあった。
傍らには「熊出没」と「ハチに注意」の看板が有った。
やっぱり熊がいるのか。
でも、今は鉄砲の音がしているから、どこかへ逃げているだろう。
登山口のすぐ上に立っている案内板、時間は12時53分だった。
登山道を登りかけたとき、上からオレンジ色の防寒着を着て、猟銃を肩に掛けた男性かおりてきた。
「こんにちは、上には雪が有りますか?」と尋ねると「雪はほとんど無いよ」と言う。
「ただ鉄砲撃ちが沢山着ているから、気をつけて」注意してくれた。
備前楯山という名前の起こりは、足尾観光協会のホームページによれば、元々は「岩山」
と言われていたらしい。
それが1610年に農民二人が、露頭の銅鉱を発見した功績をたたえて、二人の生国である
備前の名前をとり、備前楯山と名付けました と出ている。
すなわち、ここが足尾鉱山発祥の地なのである。
赤倉周辺の山が、鉱毒によって木が無いのに、発祥の地であるここ備前楯山の登山道には
結構な林が有り、狩猟まで行われている。
元々の自生なのか、植林なのかは知らないが、やっぱり山には木が似合う。
登り始めの登山道はこんな感じである。
開けた右の山を見ると、雪がまだ残っている。
明るく開けた登山道を登って
振り返ってみると、銀山平に向かう林道と駐車場が見える。
その時またもや「バーン、バーン」と発砲音とかけ声が響いた。
その二に続く
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花情報 菜の花咲く伊良湖崎
詳しくは田原市の観光ガイドをご覧下さい。
田原市観光ガイド
昨夜は体調不良で寝不足気味である。
悪い物を食べた記憶が無いのに、酷い下痢だった。
そのおり、私が栃木の山のガイドブックとして愛読している「栃木の山140」を読んでいたら
足尾町の展望台として「備前楯山(びぜんたてやま)標高1272メートル」が紹介されていた。
時間も時間だし、舟石峠に有るという駐車場の位置と、雪の状態を確認して帰るつもりだった。
日光宇都宮道路の清滝ICでおりて、細尾入口の信号で左折して122号線に入る。
旧道の「細尾峠」に入る道を左に見ると、すぐ長い長い「日足トンネル」に入る。
長い下り坂を神子内川に沿って走ると、やがて「田元」という交差点にさしかかる。
左は大間々、右は間藤駅という案内が出ているので、ここで右折して、「間藤駅」方向に走る。
「まとう」の駅前を過ぎると、前方に雪を頂いた山々が見えてきた。
「まずいじゃないか、雪があるよ。」
やがて「赤倉」の辺りにさしかかると、荒涼とした足尾の山に抱かれて、廃屋の様な町並みになる。
急に道が広くなったら、そこが「赤倉」の交差点で、そこから左折して「銀山平」方向に入ると
それが舟石林道である。
痛々しい程の山並みと、足尾精錬所の廃屋を見ながら細い山道を登って行く。
すれ違いが困難な林道ほど嫌な物はない。対向車が来ないことを祈りながら走る。
しかも路上に、つい最近落ちたと思える落石が沢山落ちているのだ。
岩の割れ目に入った水が凍って、落石が起こるのは、雪解けのシーズンに多い。
落石注意の看板が有るけれど、「どうやって注意するんだ?」といつも疑問に思う。
ぶつくさ心のなかでつぶやいていたら
左側に「舟石峠 駐車場」というでかい案内看板が出ていた。
そこが入り口で、中に入ると数十台は駐められる立派な駐車場だった。
北を振り向くと、日光の男体山が見えていた。
時間は12時41分であった。
駐車場の林道側にモニュメントが飾ってあり、舟石峠の由来が書かれている。
これがたぶん「舟石」なのだろう。その脇には
という舟石のいわれが書かれている。
GPSで場所を記録したら、帰るつもりだったのだが、日光の男体山の展望を見たら
「えーい登ってやろうかな」という欲が湧いてきた。
それに天気も良くなっている。
午後は曇りの予報だったのだが、神様がご褒美をくれたのかな。
地図のコース時間を見ると、登り50分、下り35分と書いてある。
充分3時までには帰ってこれる。これじゃ登るしかないでしょう。
体調不良も忘れて、はや頂上の展望に心が飛んでいた。
トランクに積んであるザックに、食料と雨具と緊急医療セットを入れて、出発準備完了!!
他に3~4台の先客の車が有ったから、登山客だと思っていたのだが。
いきなり「バーン、バーン」と猟銃の音がする。
「えーつ、鉄砲打ちがきているのかよ。」
それに続いて大きな意味不明なかけ声が聞こえてきた。
あんな大声を掛け合っているのだから、鳥撃ちではないな、獣狙いかな。
誤射されないように、遠くから見える色の白いジャンパーにした。
軽く腹ごしらえをして、駐車場の奥にある登山口に向かう。
ここが登山口、手製の杖がおいてあった。
傍らには「熊出没」と「ハチに注意」の看板が有った。
やっぱり熊がいるのか。
でも、今は鉄砲の音がしているから、どこかへ逃げているだろう。
登山口のすぐ上に立っている案内板、時間は12時53分だった。
登山道を登りかけたとき、上からオレンジ色の防寒着を着て、猟銃を肩に掛けた男性かおりてきた。
「こんにちは、上には雪が有りますか?」と尋ねると「雪はほとんど無いよ」と言う。
「ただ鉄砲撃ちが沢山着ているから、気をつけて」注意してくれた。
備前楯山という名前の起こりは、足尾観光協会のホームページによれば、元々は「岩山」
と言われていたらしい。
それが1610年に農民二人が、露頭の銅鉱を発見した功績をたたえて、二人の生国である
備前の名前をとり、備前楯山と名付けました と出ている。
すなわち、ここが足尾鉱山発祥の地なのである。
赤倉周辺の山が、鉱毒によって木が無いのに、発祥の地であるここ備前楯山の登山道には
結構な林が有り、狩猟まで行われている。
元々の自生なのか、植林なのかは知らないが、やっぱり山には木が似合う。
登り始めの登山道はこんな感じである。
開けた右の山を見ると、雪がまだ残っている。
明るく開けた登山道を登って
振り返ってみると、銀山平に向かう林道と駐車場が見える。
その時またもや「バーン、バーン」と発砲音とかけ声が響いた。
その二に続く
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花情報 菜の花咲く伊良湖崎
詳しくは田原市の観光ガイドをご覧下さい。
田原市観光ガイド