先ほど登ってきたルートを右に見ながら、木立に覆われた尾根道を高鈴山に向かう。
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木漏れ日の尾根道は快適で、先ほどの岩登りが嘘のようである。
途中ですれ違った登山者に聞いたら、高鈴山まで20分ほどだという。
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そしてまもなくこんな道案内が出ていた。
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そこは尾根道と平坦な道の合流点で、平坦な道に出て案内標柱を見ると、高鈴山と
向陽台の方向を示していた。
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そして今通ってきた尾根道方向は、賀毗礼の峰と表示されている。
(御岩山とは表示されていないのだ。)
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尚も木立の続く平坦な道を行くと、危険 路肩に注意と書かれたこんな崖の道もあるが
路肩に近づかなければ、危険は感じない。
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木の名前には詳しくないので、何とも言えないのだが、リョウブの様な木の肌をした
木と、青々とした葉っぱをつけたアセビと思われる木が、道の両側に続いている。
降り積もった落ち葉が、カサカサと音を立て、木立の陰が長く伸びていた。
風一つ無い山道の穏やかなひととき、山歩きの幸せを感じる時間であった。
所々にオオシマザクラと名札の着いた桜の大木が有った。
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やがて少し下った所に、三つ叉の分岐があり、右は「玉だれの滝」方向である
高鈴山は、やや左方向に進む。
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その先の高鈴山への道は、ダラダラと登る小さなピークと平坦な道がいくつか続く。
写真のダラダラ坂を登っていたら、落ち葉の下の霜柱を踏んで、ツルリと滑った。
「オットーッ」と思わず声を上げて体勢を立て直していたら、いつの間にか後ろから
登ってきた年配の登山者が「落ち葉で見えないからね。」と声をかけてきた。
「あっどうも」と挨拶を返す。
かなり歩き慣れていると見えて、スタスタと私を追い抜いていった。
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日陰になった道には、うっすらと残雪さえ有った。
その先を見ると、東屋のような物が見えた。
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東屋に近づくと、その向こうには鉄塔がいくつか建っているのも見えた。
どうやらあそこが高鈴山の山頂なのだろう。
東屋の中には、テーブルと取り囲むベンチも有る。
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東屋を越すと、舗装されて林道と合流する。
合流点には、助川城跡へ8.2Km、高鈴山0.3Kmの標柱が立っていた。
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傍らには、高鈴県立自然公園案内の看板も立っている。
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たぶんこの林道は、無線中継局などの維持管理様に舗装されているのだろう。
林道を少し歩くと
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右側の笹の尾根道から登山者がおりてきた。
「そこが山頂への道ですか」と尋ねると「そうです。」という。
そこで私もその道を登っていった。
山頂に着いてみると、結局この道と舗装された道は、同じ所に着くのだったが
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高鈴山の山頂に着くと、そこには広い木製の展望台があり、中高年の団体らしい登山者が
6~7人休んでいた。
挨拶をして「途中で出逢った方に、富士山が見えると教わったのですが、どちらの方角でしょうか」
と尋ねると、「この展望台からは見えないから、向こうの観測所の金網の向こう側に行かないと」
という。
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この高鈴山レーダー雨量観測所と書いてある建物の裏に回ってみると
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右の林越しに、筑波山らしい双耳峰の山が見えたが、富士山は霞に隠れて見えなかった。
左は思ったより近く、太平洋の海原が見えている。
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展望台に戻り「富士山は見えませんでした」というと「まあこの時間では霞んでしまうから、もう少し早く来ないと見えないだろうね」という。
展望台から右を見ると、神峰山が見え、その向こうに海が広がっている。
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正面には、先ほどの岩だなで見た きららの里が見える。
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その左の木立の上に、久慈男体山が尖った形で見えていた。
本来なら、あそこに登っていた筈なのだ。
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さらに左方向には、日光連山が見えると他の人は言うのだが、電波塔にジャマされて
よく判らなかった。
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これは三角点だと思うのだが、何故か埋められていて良くわからない。
奥のベンチの前には、まだ残雪も残っている。
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そばには立派なトイレも立っている
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周辺の案内図も建っている。
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近くの人に頼んで、記念写真を撮って貰った。
天気が良いせいか、登山者が次から次へと登ってくる。
やはり途中で「富士山が見える」と教わって登ってきたご夫婦らしい二人連れは
神峰山から縦走して来たと言っていた。
昼には少し早かったが、食事にした。
コンビニで仕入れたフルーツゼリーは私の好物であり、山のお供に欠かせない。
花友と山に登るときは、いつもバナナを持参する。
それを花友も知っていて、時々バナナを持ってきてくれる。
バイクの爆音がしたと思ったら、林道をバイクで上って若者達が来た。
ここは一般者でも山頂まで車でこれるらしい。
革ジャン姿でトイレに駆け込んで行った。
やはり冷えてしまったと見える。
そのうち冷たい微風が吹き始めたので、冷え切らないうちに下山することにした。
登りに使ったあの崖道はおりたくないので、他の人に聞いて見たが、生憎と詳しい人は
いなかった。
しかし登る時に「向陽台」方向という分岐が有ったので、向陽台を経由すれば
下山出来る筈である。
しかし地図を持っていないので、その地点がどこなのか不明なのだ。
とにかく向陽台を目指して、引き返す事にした。
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御岩山山頂からの道と合流する地点に「御嶽神社」という標柱が有る。
登る時はパスしたが、気になるので登ってみた。
しかしピークに登り着いてもそれらしい建物は無かった。
あるいは、もっと遠くなのかも知れないが、今回はここで諦めて引き返す。
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御岩山の山頂を過ぎて、尾根道に立ちふさがった岩を回り込むと、左側に開けた場所があり、展望も良く「きららの里」が見える。
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その左方向の遠方には、あの尖った久慈男体山も見えている。
そしてそこからちょっと小高い峰を越えて下ると
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今おりてきた方向を指して「賀毗礼の峰」と書かれた標柱があり、括弧書きで
御岩山山頂との表示も有る。
えっ どういう事、今の場所が「賀毗礼の峰」なのかな、それとも方向を示しているだけなのか
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とにかく判らないので、もう一度引き返して、小高い峰の写真を撮った。
謎の多い山である。せめて地名の表示は欲しいな。
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そこからダラダラと下ってゆくと
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坂の途中に、まっすぐは向陽台、左は御岩神社、後ろは高鈴・賀毗礼の峰の標柱が有った。
(たぶんここから左に行けば、御岩神社に抜けられたと思うが、とりあえず向陽台がどこか
確かめたかったので)
まっすぐ向陽台に向かった。
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やがて曲がり角に、左方向が向陽台の標柱があり
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そこから左に坂道を登ってゆくと、尾根のピークに着いた。
これは後で知った事だが、そのピークの標高は492メートルと地図に出ていた。
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そのピークから右にダラダラ坂を下ってゆくと。
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尾根道が有ったり
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山腹を巻く道が有ったりする。
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そしてようやく高鈴山2.0Km、向陽台0.3Kmの表示に着いた。
だが御岩神社方向は、左方向の筈なのにどういうわけか右方向に曲がってゆく。
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少し不安に成りながらも、坂道を下ってゆくと、その先は左に大きくカーブしていた。
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やがて高鈴山県立自然公園指定植物一覧の立て看板や
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日立鉱山のゲートが有り
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神峰山の登山口に着いた。
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そこが舗装された林道との合流点で、高鈴山登山口の大きい柱が立っていた。
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そこから左に舗装された林道を歩いてゆく。
ここまで来れば私にも容易に想像がつく。これはあの駐車場に抜ける道に違いない。
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思ったより林道の距離がある
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やがて想像は当たっていた。右下に本山トンネルの出口が見えた。
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林道の先の右側に駐車場も見える。
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ようやく本山トンネルの近くの高鈴山登山口に着いた。
だが、これから御岩神社までは結構あるよなー。
いささかげんなりした。
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県道36号線をテクテク下って行くと、きららの里の入り口を通る。
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そして車で走っている時は気付かなかった廃屋を見つけたりする。
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やがて左側に「とうふ工房」の建物が見えたら御岩神社は近い。
この工房の庭に、水がくめる場所が有るらしく、数人の人が集まっていた。
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その先のカーブの所に御岩神社の看板が出ており、そこから左に入って、丁字路を
左に曲がれば神社である。
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この看板の県道の反対側には、無料の駐車場があるのだが、工事中らしく資材が
おいてあって、しばらくは使えそうも無い。
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スタート地点の御岩神社の駐車場に着いたら、杉の丸太もだいぶ減って運搬車もいなかった。
帰り支度をしていると、参拝者の車が時々やってくる。
ジャマにならないように早く帰ろう。
完
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木漏れ日の尾根道は快適で、先ほどの岩登りが嘘のようである。
途中ですれ違った登山者に聞いたら、高鈴山まで20分ほどだという。
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そしてまもなくこんな道案内が出ていた。
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そこは尾根道と平坦な道の合流点で、平坦な道に出て案内標柱を見ると、高鈴山と
向陽台の方向を示していた。
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そして今通ってきた尾根道方向は、賀毗礼の峰と表示されている。
(御岩山とは表示されていないのだ。)
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尚も木立の続く平坦な道を行くと、危険 路肩に注意と書かれたこんな崖の道もあるが
路肩に近づかなければ、危険は感じない。
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木の名前には詳しくないので、何とも言えないのだが、リョウブの様な木の肌をした
木と、青々とした葉っぱをつけたアセビと思われる木が、道の両側に続いている。
降り積もった落ち葉が、カサカサと音を立て、木立の陰が長く伸びていた。
風一つ無い山道の穏やかなひととき、山歩きの幸せを感じる時間であった。
所々にオオシマザクラと名札の着いた桜の大木が有った。
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やがて少し下った所に、三つ叉の分岐があり、右は「玉だれの滝」方向である
高鈴山は、やや左方向に進む。
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その先の高鈴山への道は、ダラダラと登る小さなピークと平坦な道がいくつか続く。
写真のダラダラ坂を登っていたら、落ち葉の下の霜柱を踏んで、ツルリと滑った。
「オットーッ」と思わず声を上げて体勢を立て直していたら、いつの間にか後ろから
登ってきた年配の登山者が「落ち葉で見えないからね。」と声をかけてきた。
「あっどうも」と挨拶を返す。
かなり歩き慣れていると見えて、スタスタと私を追い抜いていった。
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日陰になった道には、うっすらと残雪さえ有った。
その先を見ると、東屋のような物が見えた。
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東屋に近づくと、その向こうには鉄塔がいくつか建っているのも見えた。
どうやらあそこが高鈴山の山頂なのだろう。
東屋の中には、テーブルと取り囲むベンチも有る。
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東屋を越すと、舗装されて林道と合流する。
合流点には、助川城跡へ8.2Km、高鈴山0.3Kmの標柱が立っていた。
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傍らには、高鈴県立自然公園案内の看板も立っている。
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たぶんこの林道は、無線中継局などの維持管理様に舗装されているのだろう。
林道を少し歩くと
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右側の笹の尾根道から登山者がおりてきた。
「そこが山頂への道ですか」と尋ねると「そうです。」という。
そこで私もその道を登っていった。
山頂に着いてみると、結局この道と舗装された道は、同じ所に着くのだったが
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高鈴山の山頂に着くと、そこには広い木製の展望台があり、中高年の団体らしい登山者が
6~7人休んでいた。
挨拶をして「途中で出逢った方に、富士山が見えると教わったのですが、どちらの方角でしょうか」
と尋ねると、「この展望台からは見えないから、向こうの観測所の金網の向こう側に行かないと」
という。
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この高鈴山レーダー雨量観測所と書いてある建物の裏に回ってみると
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右の林越しに、筑波山らしい双耳峰の山が見えたが、富士山は霞に隠れて見えなかった。
左は思ったより近く、太平洋の海原が見えている。
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展望台に戻り「富士山は見えませんでした」というと「まあこの時間では霞んでしまうから、もう少し早く来ないと見えないだろうね」という。
展望台から右を見ると、神峰山が見え、その向こうに海が広がっている。
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正面には、先ほどの岩だなで見た きららの里が見える。
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その左の木立の上に、久慈男体山が尖った形で見えていた。
本来なら、あそこに登っていた筈なのだ。
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さらに左方向には、日光連山が見えると他の人は言うのだが、電波塔にジャマされて
よく判らなかった。
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これは三角点だと思うのだが、何故か埋められていて良くわからない。
奥のベンチの前には、まだ残雪も残っている。
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そばには立派なトイレも立っている
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周辺の案内図も建っている。
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近くの人に頼んで、記念写真を撮って貰った。
天気が良いせいか、登山者が次から次へと登ってくる。
やはり途中で「富士山が見える」と教わって登ってきたご夫婦らしい二人連れは
神峰山から縦走して来たと言っていた。
昼には少し早かったが、食事にした。
コンビニで仕入れたフルーツゼリーは私の好物であり、山のお供に欠かせない。
花友と山に登るときは、いつもバナナを持参する。
それを花友も知っていて、時々バナナを持ってきてくれる。
バイクの爆音がしたと思ったら、林道をバイクで上って若者達が来た。
ここは一般者でも山頂まで車でこれるらしい。
革ジャン姿でトイレに駆け込んで行った。
やはり冷えてしまったと見える。
そのうち冷たい微風が吹き始めたので、冷え切らないうちに下山することにした。
登りに使ったあの崖道はおりたくないので、他の人に聞いて見たが、生憎と詳しい人は
いなかった。
しかし登る時に「向陽台」方向という分岐が有ったので、向陽台を経由すれば
下山出来る筈である。
しかし地図を持っていないので、その地点がどこなのか不明なのだ。
とにかく向陽台を目指して、引き返す事にした。
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御岩山山頂からの道と合流する地点に「御嶽神社」という標柱が有る。
登る時はパスしたが、気になるので登ってみた。
しかしピークに登り着いてもそれらしい建物は無かった。
あるいは、もっと遠くなのかも知れないが、今回はここで諦めて引き返す。
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御岩山の山頂を過ぎて、尾根道に立ちふさがった岩を回り込むと、左側に開けた場所があり、展望も良く「きららの里」が見える。
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その左方向の遠方には、あの尖った久慈男体山も見えている。
そしてそこからちょっと小高い峰を越えて下ると
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今おりてきた方向を指して「賀毗礼の峰」と書かれた標柱があり、括弧書きで
御岩山山頂との表示も有る。
えっ どういう事、今の場所が「賀毗礼の峰」なのかな、それとも方向を示しているだけなのか
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とにかく判らないので、もう一度引き返して、小高い峰の写真を撮った。
謎の多い山である。せめて地名の表示は欲しいな。
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そこからダラダラと下ってゆくと
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坂の途中に、まっすぐは向陽台、左は御岩神社、後ろは高鈴・賀毗礼の峰の標柱が有った。
(たぶんここから左に行けば、御岩神社に抜けられたと思うが、とりあえず向陽台がどこか
確かめたかったので)
まっすぐ向陽台に向かった。
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やがて曲がり角に、左方向が向陽台の標柱があり
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そこから左に坂道を登ってゆくと、尾根のピークに着いた。
これは後で知った事だが、そのピークの標高は492メートルと地図に出ていた。
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そのピークから右にダラダラ坂を下ってゆくと。
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尾根道が有ったり
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山腹を巻く道が有ったりする。
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そしてようやく高鈴山2.0Km、向陽台0.3Kmの表示に着いた。
だが御岩神社方向は、左方向の筈なのにどういうわけか右方向に曲がってゆく。
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少し不安に成りながらも、坂道を下ってゆくと、その先は左に大きくカーブしていた。
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やがて高鈴山県立自然公園指定植物一覧の立て看板や
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日立鉱山のゲートが有り
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神峰山の登山口に着いた。
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そこが舗装された林道との合流点で、高鈴山登山口の大きい柱が立っていた。
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そこから左に舗装された林道を歩いてゆく。
ここまで来れば私にも容易に想像がつく。これはあの駐車場に抜ける道に違いない。
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思ったより林道の距離がある
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やがて想像は当たっていた。右下に本山トンネルの出口が見えた。
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林道の先の右側に駐車場も見える。
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ようやく本山トンネルの近くの高鈴山登山口に着いた。
だが、これから御岩神社までは結構あるよなー。
いささかげんなりした。
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県道36号線をテクテク下って行くと、きららの里の入り口を通る。
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そして車で走っている時は気付かなかった廃屋を見つけたりする。
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やがて左側に「とうふ工房」の建物が見えたら御岩神社は近い。
この工房の庭に、水がくめる場所が有るらしく、数人の人が集まっていた。
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その先のカーブの所に御岩神社の看板が出ており、そこから左に入って、丁字路を
左に曲がれば神社である。
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この看板の県道の反対側には、無料の駐車場があるのだが、工事中らしく資材が
おいてあって、しばらくは使えそうも無い。
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スタート地点の御岩神社の駐車場に着いたら、杉の丸太もだいぶ減って運搬車もいなかった。
帰り支度をしていると、参拝者の車が時々やってくる。
ジャマにならないように早く帰ろう。
完