映画と海外ドラマと猫

「私の国」を観てから韓流にハマってます。

エンド・オブ・ザ・ロード(異域之末路英雄)

2009-07-20 09:25:53 | Weblog
エンド・オブ・ザ・ロード(異域之末路英雄)


1993年の香港映画です。
群像の戦争映画。(だから半分くらいしかトニー様は見れないけど)

  大まかなあらすじは第二次世界大戦後、ビルマ国境付近で、祖国に見捨てられた国民党の『孤軍』は飢えと恐怖に喘いでいた。ビルマ軍に捕らわれていたファン・ロン(トニー・レオン)は愛国心や軍人としての誇りより、生きる道を選び、助けてくれた仲間の軍とは別れて国境一帯のアヘン売買のグループに入る。タイ・ビルマ・ミャンマーの麻薬密造の三角地帯。
 やがて中国とタイの国交の為、中国人のアヘングループを抹殺するために以前の孤軍はタイ政府軍の傘下に入り、標的はファン・ロンとその上司となる。

 はじまりは、孤軍の少佐がジャングルで亡くなった中国兵を埋めて葬る。そんな折、ビルマ兵に捕まり、牢屋に入れられた。その牢屋ではファン・ロンが檻の陰から、放し飼いの鶏をおびき寄せ、捕まえ羽をむしり、そのまま齧り付く。(かなり衝撃!!)
 マラリアに苦しむ弟に寄り添う兄ティン。彼に鶏の足を分けてやるファン。
それを弟に分けようとするティンにファンは「ダメだ、助かるものだけが食べろ!」と云う。
 その後、ティンの弟が死に、泣きわめくティンにビルマ兵が死体を焼く為に牢の中へ、ファンはビルマ兵の一人にライターとタバコ1本との交換を持ちかけ媚を売る。その兵士は一人、牢屋でファン達の足下に銃を撃ち、ファンは戯けて踊りだす、面白がっているビルマ兵の隙を見て、ファンは銃を奪い逃げ出した。

 そう彼は軍の参謀官、頭が切れる!それに便乗し逃げ出す中国兵。
しかし、途中ファンは足に銃弾を食らう。「俺は自分の身は守れる。お前らは逃げろ!」とファンは助けようとする中国兵2人に自分を置いて行かせるが、結局、立つ事も出来ず、隠れて日が昇る。

 そんな時、少佐ともう一人の中国兵は樹と蔓で作った担架を持って現れ、傷ついたファンを仲間の元へ連れて行く。

 戦争とアヘン、心に巣食う毒。悲しい重い題材ですが、ン・マンタさんが演じる兵士チョウの人情味あふれるストーリーを絡めて見応えのある映画でした。
 このチョウとティンの話がなかなか良いです。
 ン・マンタさん=コメディ出身の名脇役です。彼は「ミッドナイト・エクスプレス」でも共演。この時は新入り囚人トニーを教育し助け、結局トニーの身代わりで死んでしまう役でした。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする