ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

『名 前』

2022年12月19日 12時12分09秒 | owarai
深層心理学の河合隼雄先生が、
「ほんとうの名前は何か」という
文章を書いていられる。

むつかしくいえば、「汝自身を知れ」
のひと言につきると思うが、案外
人は自分のほんとうの名前を知ら
ないもので、

会社で課長とか部長とか呼ばれて
いる間に、それが名前の一部のよ
うになり、それをヌキにすると
本来の自分ではないような気が
する時がある。

仏教では死ぬと戒名を貰うが、こ
れも背後に「ほんとうの名」とい
う思想を持っているからだろう。

だが、最近はお布施によってい
かようにも変えるそうだから、
アテにすることはできないと先
生はいわれている。

昔は元服という儀式があって、
前髪を切り落とした。

これは首を斬ることの象徴的な
行為なのであり、その時子供は
死に、大人に再生し、子供の名
は捨てられて、大人の名前が
つけられる。

牛若丸が義経に生まれ変わるので
ある。

現代にも成人式というものがある
が、選挙権のおみやげ付きで
成人になっても、元服の感動は
得られまい。

それは儀式ではなくて、おまつり
騒ぎの一種にすぎないからである。

それについて思い出すのは皇太子
の成年式で行われた「加冠の儀」
で、昔は初冠(ういこうむり)と
いったのであろうが、

はじめて冠を召すと侍徒が大きな
和鋏で元結を切る。僕はNHKの
アーカイブスで見たが、その時の
冴えた鋏の音が忘れなれない。

それはいかにも新鮮で、過去と
きっぱり決別したことを示して
いた。

皇太子の場合は特別だが、人生
の節目節目で行われた儀式を
失って以来、人間は不幸になった
のではあるまいか。

現代の大人たちが、いつまでも
子供の殻をひきづっているのは、
早くに親離れをするけだものに
も劣るし、

会社に入れば会社が親代わりに
なって面倒を見てくれる。

一生ほんとうの名前を知らない
名無しの権兵衛で終わるのは
当然のことといえよう。

ただし、自分のほんとうの名前
を知ったからといって、その先
が楽になるというものでもない
のである。

『愛されようとする人は暴君になる』

2022年12月19日 12時10分16秒 | owarai
人が暴君になるのはどんな時
だろうか。

それは人が、
「人に愛されようとする時」「自分の
力を示そうとする時」「臆病になって
いる時」、これらのときに
とくに人は暴君になりやすいという。

選挙の時の候補者がそう、勝手に☎して
見も知らない人を応援してと!?

部下を執拗に拘束しようとする上司も
暴君だし、「私と仕事とどっちが大切
なの!」とGPS携帯電話を持たせる
奥さまも暴君なのである。

浮気する男は何をしても浮気するので
ある。

人が誰かに愛されたいと思う時、
相手を拘束し、相手の心を自分の方に
向けさせたいと願わずにはいられない。

「こういう次第で権威はしくじり、
相手に武器をとらせてしまう。
愛されたいと願わない暴君はいない。

しかし首尾よく愛される暴君もいない」
/ 『人間論アルノルフ』


こころの財産

2022年12月19日 12時08分45秒 | owarai
芹沢光治朗の自伝的大作
『人間の運命』
の中で、主人公の次郎は
こう語っている。

「子ども心に、財産とは
何であろうか、
その財産を神に捧げたい
ということはどういうことか、
貧乏になって不幸だ
と大人の言うのはどういう
意味か、

必死に考えた。自分は
貧乏であると知っているが、
そのために裸足で
学校に行き、一片のさつま
いもを弁当にしても、
教室で学んだり、

運動場で騒いだり、下校の
途上喧嘩をしたりして、幸せ
である。

貧乏のために、学校から
帰っても、
海辺へ打ち上げられる
木片を拾いに行き、林や
山へ落ち葉をかきに行か
なければならないが、

未開人のように自然の中に、
自由に生きていて、幸せである。

それなのに、大人はなぜ不幸
であろうかと、真剣に考えた・・・・」

今私たちは、確かに物質的には豊に
なりました。食べ物は、世界中のもの
が季節に関係なく食べられます。

寒さ暑さも、エアコンのお蔭で快適
にしのげるようになりました。
移動も、車や電車、飛行機で世界中
を簡単にできます。

でも、豊かな自然は消え、人間関係は
ギスギスしています。それが本当の
幸せなのでしょうか?



不死鳥の願いは、ただひとつ。恋の炎に焼き尽くされて、安らかに死にたい。

2022年12月19日 12時07分21秒 | owarai
他人と比較することによって、
恋を浮かびあがらせることも
できる

ラブレターで大切なことは、人
真似をしないことだ。

下手でもいいから、自分だけの
オリジナル作品を作るよにしな
ければならない。

けれども、恋する人に自分を
見てしまうことはある。

『友達のサチコに好きな人が
できました。彼の話ばかりして
います。興奮して話す彼女を見て

いるとき、「だれかに似ている」と、
思いました。

だれかなと考えているうちに、
あなたの話をしているときの
自分だと気がつきました』。



「愛は永遠不変なものである、 裏切るのは人間のほうである」

2022年12月19日 12時06分10秒 | owarai
酒は「人間というものは元々
だめな 
もんだと教えている」んだよ

医者に酒をダラダラと飲みつづ
けないでくださいと言われた
ことに対する談志さんの反論。

酒と落語は通じている。
落語のようなものを聞いていれば
人間がダメになるという意見が

もしあるとすれば、

落語を聞くから駄目になる
のではなくて、落語は人間がダメに
なることを教えてくれるものだ
ということになる。

立川談志さんは、
「落語とは人間の業の肯定だ」
と言い切り、
  ↓
世の中の大体のことは人間は
どうしたらよりよくなれるか
をテーマにじているが・・・・。
  ↓
落語は人間はどうしようもない
ものだということを肯定している
とこいこと。

最後に、
フランスの随筆家を思いだした。

「愛は永遠不変なものである、
裏切るのは人間のほうである」

シャルダンヌ
「愛をめぐる随想」より