みちくさをしながら

いろいろあって、生活を見直している日々。

秋の雑木林

2012-10-22 18:58:33 | 生き物・植物
6月にもキノコの写真をアップしましたが、やはり、キノコの旬と言えば秋ですよね。
笹薮の落ち葉の中にキノコを見つけました。
写真のコントラストが強すぎて今ひとつわかりにくいですが、肉厚の椎茸のようで美味しそう。食べる気はないけれど。


こちらの2種は、華奢な感じ。


斜面に見慣れない白い花が咲いていました。
遠目だったので今ひとつ花の形がわかりにくく、望遠で撮影して家で調べたところ、マルバフジバカマという植物でまず間違い無さそう。
北アメリカ原産の帰化植物なのですが、繁殖力が旺盛な上に普通は帰化植物が入り込みにくい植生の安定した林地にも入り込んでしまうのでかなり困った花のようです(※参照)。
この斜面はカタクリやニリンソウなど、植物の種類が多い貴重な斜面なので植生環境を変えてしまわないといいけれど。


近くには、近縁のヒヨドリバナ(ヒヨドリソウとも)が咲いていました。筒状の花からヒラヒラ出ているのは雌しべ。秋の七草のフジバカマも同じヒヨドリバナ属。


野菊2種。白いのはシラヤマギク。別名ムコナ(婿菜)。紫色のは、たぶん、ヨメナ(嫁菜)。
婿と嫁が揃って咲いていました…と言いたいところですが、ヨメナはノコンギクやユウガギクなど似た植物が多いのでヨメナかどうか自信なしです。
 

足元を見ながら歩いていたら、道に桜の花びらが。驚いて周りを見回したら、山桜の高木が花をつけていました。
ソメイヨシノの場合、秋の台風などで葉が落ちてしまった後にちょっと温かくなると、春と勘違いして花を咲かせてしまう場合があります。山桜でもそうなんですね。
この山桜もほとんど葉をつけていませんでした。かなり老木で樹高も10m以上ありそう。もしかしたら樹勢じたいも弱っているのかも。



(※参照)降幡, 和弘 (2009),“外来植物マルバフジバカマ(Eupatorium rugosum)が二次林植生へ与える影響”, 第10回 横浜国大 生態学分野 若手研究者のつどい 2010年12月16日閲覧。

群落!

2012-10-18 16:39:09 | 生き物・植物
暑いから…と散歩をさぼっているうちに、すっかり秋が深まっていました。
それでも、やっと昨日から散歩を再開しました。
昨日撮影した写真をアップします。

稲刈りもヒガンバナも終わってしまって、休耕田は枯れ野の雰囲気。
イヌダテが大きな群落を作っていて、ピンクに染まっていました。
 
これだけ集まると、イヌダテもなかなかきれいなものです。

そこから少し離れた用水路の側にはセイタカアワダチソウの群落が。嫌われ者のセイタカアワダチソウですが、晩秋の河原では華やかな存在感があります。


用水路には、キツネノマゴやミゾソバが咲いていました。
 
キツネノマゴの由来は花房が狐の尻尾のようだから、という説がありますが詳しいことはわからないようです。
名前も姿も可愛らしい草ですが、地味すぎてなかなか咲いていることに気がつかれない。

河川の土手には野菊の群落。ヨメナかな?


少し足を伸ばした林にはお茶の木が花をつけていました。

狭山茶どころで育った自分としては、ちょっと懐かしい花です。
お茶の花が咲くともう冬が来るイメージなんですが、まだ温かいなぁ。昔の冬はもっともっと寒かったよ。

アンパンマンこどもミュージアムに行ってきたよ。

2012-08-29 17:12:09 | 日常の出来事
夏休みの最後に大イベントを!…ということで、横浜のアンパンマンこどもミュージアムに行ってきました。



おチビは小学2年生でありますが、今でもアンパンマンが大好き!
しかも、最近YouTubeで着ぐるみのアンパンマンショーの動画にドハマりして何度も見せてくれとせがまれるので、こうなったら本物を見せてやろうと考えたわけです。

問題は、人混みが苦手なおチビの性格。
しかも以前、こども向けのコンサートに連れて行ったとき、オープニングで劇場が真っ暗になり次に大音響(というほどでもないが)の音楽とともに幕が上がるという、まあ良くある演出だったのですが、おチビはパニックを起こしてそれ以来劇場っぽいところには入れなくなっていました。

なので、ミニ劇場とはいえ、アンパンマンショーを楽しめるかどうか、かなりの賭けではありました。
でも、親としてはこれから将来に向けて映画やコンサートなども楽しめるようになってもらいたい。
まずは、大好きなアンパンマンから慣れてもらおうという思惑もありました。

実際に行ってみたところ、夏休みとはいえ平日だったこともあり、思ったほど混雑はしていなくてとても助かりました。
アンパンマンショーも1度目は始まる前にパニックを起こして劇場に入っていることができなかったのですが、間にキッズルームで人形劇を見たら少々緊張がほぐれたようで、次の回のショーは途中からでしたが劇場に入って観ることができました。

その影には、人形劇の間、お母ちゃんが壁のちょっとした出っ張りにほとんど空気椅子状態になりながらおチビを抱っこ、とか、ショーの間ずーっと旦那がおチビをおんぶ、という涙ぐましい努力があったのですがね。言っときますが小学2年生ですぜ。1歳や2歳の幼児じゃないんですぜ。
おチビ的には、緊張する状況を、大好きなお父ちゃんやお母ちゃんに触れていることで何とか折り合いを付け、ショーに集中することができたようです。
結果的に、とても楽しそうにショーを見ていたのでそれで良し!ですわ。

夏の朝 カブトムシ、白菊、オオミズアオ

2012-08-02 18:17:04 | 生き物・植物
おチビが夏休みに入ってしまったため散歩も中断していましたが、久しぶりに里山に出てみました。
もう10日以上も雨が降っていないので、地面がカラカラです。せめて夕立でもあれば、草木も活き活きするのでしょうが。
それでも、最も夏らしい光景に出会うことができました。

コナラの根元にカブトムシとカナブンが集まっていました。
早朝という時間ではありませんでしたが、まだ、お食事タイムだったようです。

カブトムシのオス、美味しい樹液は独り占め。

こちらはカナブンの群れ。1匹だけカブトムシが混じっていましたが、おしりしか見えずオスかメスかはわかりませんでした。

少し離れた場所には、野菊が咲いていました。
ここは、半月ほど前には大輪のヤマユリが咲いていた場所です。猛暑日が続くなかにも、秋の気配がやってきたというところでしょうか。

おそらく、シロヤマギクではないかと思うのですが、遠目の花を望遠で撮影しているので、確信はありません(ーー;
図鑑を見たり、ネットで調べたりしましたが、シロヨメナとか、似た花が多く葉の形や冠毛などを詳しく見ないと区別がつかないようです。


足下の笹薮に、オオミズアオがぶら下がっていました。
オオミズアオの裏側なんて珍しいので、思わずパチリ。

小さい足で踏ん張って大きいお腹を支えている様が、何となくかわいい(笑)
ただ、オオミズアオは美しい羽が目立つのか、鳥などに襲われやすいようでよく林道に羽が散らばっていたりします。
この子も、天寿を全うできるといいんだけどなぁ。

チョウトンボ

2012-07-19 16:28:10 | 生き物・植物
昨日の画像ですが、いつもの雑木林から川の方まで足を伸ばしてみました。

チョウトンボがすぐ側までやってきました。

正面から見ると真っ黒で以外と強面。サングラスをかけたメン・イン・ブラックという雰囲気。


上から見ると、青紫色の羽が虹色に輝いていました。
メン・イン・ブラックというよりは、やはり、タキシードの貴公子ですかね。

いつもの雑木林ではヤブミョウガが花盛り。

ヤブに生えたみょうがのような葉っぱの草、ということらしいですが、ツユクサ科の植物です。
花の形はみょうがとは全然違いますね。

豊臣秀吉の千成り瓢箪のようにも見えるかな。

ヤブミョウガの少し上の斜面にはヤマユリが。他の株はもう花が終わっていて、これだけがきれいに咲いていました。

夏の草花

2012-07-13 16:15:47 | 生き物・植物
このところ、キノコとかカミキリムシとか地味な画像ばかりでしたが、今回はちょいと華やかな画像を。

ヤマユリです。香りが辺り一面に広がっていました。

写真ではわかりませんが斜面に生えている上に、1本の茎から4つも大きい花をつけているものだから今にも倒れそう。
誰かが、枝を添えてつっかえ棒にしていました。

ヨメナ。秋の花のイメージですが、一輪だけ咲いていました。



いつもの雑木林から足を伸ばしてみたら。

梅林の下草に混じってネジバナが咲いていました。

可愛らしいラン科の植物です。
別名モジズリ。百人一首にも詠われるほど身近な植物なのに今ひとつ認知度が低いのは小さいからか?
歩きながらでは、咲いていることに気がつかないかも。

アップにすると確かに蘭の花らしい形。

道ばたにはツユクサ。

雑草として見落としてしまうけれど、この鮮やかな青は他の花にはあまり見られないですよね。
涼しげでいいなぁ。

ドコノコノキノコ

2012-07-03 18:29:49 | 生き物・植物
この時期は、目立つ花は少ないけれど落ち葉の下からキノコが顔を出しています。
まるで、そのまんま絵本にでも出てきそうな形がニョキニョキしているのは、なかなか楽しいです。


種類が全くわからないのが残念。

地味にひっそり咲いていたのがヒヨドリソウ。なぜヒヨドリかと思ったら、ヒヨドリの鳴く頃に咲き始めるから、だそう。


ゴマダラカミキリが桑の葉の上で休んでいました。


街路樹の下のわずかなスペースにヤブカンゾウも咲いていました。

なめこ?

2012-06-14 18:11:44 | 生き物・植物

散歩をしていて、朽ちた切り株になめこらしいキノコが生えているのを見つけました。
色といい、艶といい、傘の粘りといい、見るからにおいしそうなんだけれど。
やはり、食す勇気はないです…。

ほら、これとか…


これとか、


みそ汁に入れたくなるでしょ~!

ちょっと下から撮ってみたのはこちら

キャリーバックってにゃんだ?

2012-06-09 15:57:17 | 
チビ猫さんとキャリーバックのツーショット。


なぜ、こんな写真を撮ったのかと言えば…。

以前にこのブログで書きましたが、チビ猫さんは肛門嚢がつまりやすく、すでに2回も破裂したことがありまして、今では定期的に動物病院で絞ってもらっています。
しかも、普通に「肛門に脱脂綿を当てて軽く絞る」なんてぇやり方では出なくて、肛門に指を突っ込んでぎゅ~~とつまんで絞り出さなくては出ない。
獣医さんと動物看護師さんにがっっちり押さえつけられてまさに『ケツから手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わせたる』状態。
とてもじゃないが素人には無理です。

対するチビ猫さんも両手の爪を全開にして「ぎょえ~~~~」とものすごい悲鳴。
もしミャウリンガルがその場にあったら「テメェの脇腹えぐったる~~~」ぐらいは表示されているに違いない。

…と、まあこんな修羅場が毎月繰り返されているわけです。
そんでもって、その病院には当然のことながら毎回同じキャリーバックに入れて通っているわけです。
で、この日も病院に通うべくキャリーバックを出したわけです。

なのに、こののどかさは何だ?

今まで飼っていたネコたちは、年1回の予防接種ですら、キャリーバックと病院の関係を覚えて逃げ回ったものです。
キャリーバックどころか、今日は病院に行くぞって日は何か感じるのか、押し入れの中に潜り込んじゃって出てこないネコもいました。
それらのネコの敏感さと比べたら、チビ猫さんは信じがたいほど鈍い

まあ、病院に連れて行くには、押し入れに隠れるネコより楽でいいんですけれどね。

もちろん、この写真を撮影したあと、病院に連れて行かれていつもの修羅場が展開していました…(苦笑)

麦の秋

2012-05-31 17:34:15 | 日常の出来事

「麦秋」という言葉を聞いたのは学生の頃で映画の題名からだったと思うけれど、それが初夏を表す季語だと知って、なんて粋な言葉だろうと思った覚えがあります。
初夏に黄金色に色づく麦畑を見て収穫の秋に例える、季節を表す言葉の繊細さにこの風土が持つ豊かさを感じます。

同じ日、水田では稲の間をカルガモの夫婦が仲良くエサを探していました。