みちくさをしながら

いろいろあって、生活を見直している日々。

冬の小鳥いろいろ

2012-12-22 19:55:52 | 生き物・植物
冬至も迎えて、いよいよ冬本番です。
12月20日のお散歩報告。川沿いの遊歩道を歩いていたら、多くの小鳥たちに出会いました。

まずは、モズ(♂)遊歩道の桜に止まっていました。オスの特徴である目の周りの黒いラインがくっきり。


200mほど歩いたら、再び別のモズくんがキジバトと並んでいました。この川沿いにモズくんの縄張りが並んでいるようです。
 

ムクドリ。夏はつがいで子育てしますが、冬になると群れを作ります。ここでもざっと20~30羽ぐらいいたかな(ざっくりすぎだ~)。


川にはヒドリガモ。小鳥ではないけれど鴨の中では小型だからいいよね。


岸辺にハクセキレイ。人を恐れていないのか、かなり近づいても逃げませんでした。


川沿いの林にエナガの姿も。長い尾羽と黒い眉班が特徴。ヤマガラやシジュウカラと混群を作っていました。
ヤマガラやシジュウカラは下の方まで降りてくるのに、エナガは高い梢から降りてこなくて、何とか撮れたのがこの2枚。
それでも、小首をかしげるエナガのかわいい仕草が写っていて、ファイルを確認しながらほっこりしていたのでした。
 

遊歩道の偽木の柵に止まっているのは、ルリビタキ(♀)です。緑褐色の姿にメジロかと思ってみたら、尾羽がうっすらと青い!(うわっ!ルリビタキだ!)と内心興奮してしまいました!
ルリビタキも越冬のため平地に降りてくるのですね。オスの背中は鮮やかな青色なのですけれど、残念ながら周りにそれらしい姿を見つけることはできませんでした。


林の梢はすっかり落葉して、冬の景色です。

二十四節気・大雪(たいせつ)

2012-12-15 19:01:45 | 生き物・植物
12月7日は二十四節気の大雪(たいせつ)でした。平地にも雪が降る頃とされています。
朝は氷点下まで下がる日もあり、本格的な冬を感じるようになりました。晴れていても空気が冷たい。そんな7日前後のお散歩報告。

公園の紅葉と黄葉。紅葉はイロハモミジですが、黄葉はイタヤカエデかな?(撮影日:12/5)
 

こちらも紅葉。木の種類がわからないのですが。(撮影日:12/5)


こちらもきれいな紅葉。風が強くて、ピントぶれぶれ。(撮影日:12/7)
 

ハゼの若木。陽当たりがよくないのか、紅葉の鮮やかさも今ひとつ。(撮影日:12/7)


サルトリイバラの赤く熟した実。横に柊もみえる。クリスマスリースになりそうな風情。(撮影日:12/7)


コナラの葉も黄色く色づきました。(撮影日:12/7)


たった5日ですっかり褐色に変わったコナラの葉(撮影日:12/12)


初冬の雑木林(撮影日:12/12)


こんな寒空に蛾がひらひらと飛んでいました。クロスジフユエダシャクのオスです。メスには羽がありません。(撮影日:12/12)


フユシャクの仲間は冬に成虫になり卵を産みます。冬に食べ物はあるのかしらと思ってしまいますが、成虫の口は欠けているか縮小していて食餌はとらないそうです。メスには羽がないのは表面積を減らして体温が奪われるのを防ぐためではないかということです。厳しい生態ですが、冬の天敵の少なさは弱い昆虫に取ってやはりメリットなのでしょう。

ちょっぴり春の息吹。温かそうな毛におおわれたハクモクレンの蕾が日の光に輝いていました。(撮影日:12/12)


黄と黒

2012-11-30 17:00:45 | 生き物・植物
※最後にクモの写真があるので、苦手な人は最後まで見ないで。

昨日の散歩報告です。今日のテーマは黄と黒で。まずは黄色。

川の側の駐車場でキセキレイに会いました。立ち止まっては尻尾を上下にフリフリする姿はセキレイの仲間の特徴です。
 

この辺りでは、ハクセキレイはよく見かけるのですが、キセキレイは初めて見ました。、
調べてみたら、夏期は渓流沿いに住んでいるが、冬期は暖かいところに移動して市街地の水辺でも見られるようになるらしい。
今まで、冬に散歩に出かけることはあまりなかったから見かけなかったのですね~。

次は黒。
前回の記事で、ヒサカキやネズミモチなど黒い木の実を紹介しましたが、今回は黒い草の実。

ヤブランの実です。花も小さいながらきれいな紫ですが、実も光沢が美しい。













最後に黄と黒。

ジョロウグモです。どうやら、前日の強風のせいかどうかわかりませんが巣が壊れていて、枝にかろうじて引っかかっている感じでした。
足も1本なくなっているので、修羅場をなんとかくぐり抜けたところかもしれません。

クモに限らず、虫は苦手な人も多いですが、よく見ると面白いんですよね。
この黄色と黒の一見派手な模様も、木漏れ日の中では擬態になるんじゃないかなぁ。
というのも、オートフォーカスのデジカメで撮影しているんですけれど、デジカメがクモにピントを合わせてくれない。接写モードにしているのに、カメラがすぐクモを見失って後ろの葉っぱにフォーカスが合ってしまう。
鳥の目にはどう見えるのかわかりませんけれどね。

秋の恵み 黒い実と鳥たちの饗宴

2012-11-26 12:11:21 | 生き物・植物
先週のお散歩写真、第2弾です。

秋の木の実といえば、このブログでも紹介したガマズミなど赤い実が目立つのですが、黒い木の実も地味ながら多く目にします。
それらの木の実は、小鳥たちの貴重な食料源になっているようです。

これはヒサカキ(撮影日:11/21)


仏壇へのお供えとして使われる木です。
花は春に咲きますが、実るのは秋なんですね。常緑の葉陰に小さな実がたくさん実るので、小鳥にとっては姿を隠しつつごちそうにありつける。多くの小鳥たちが黒い実を一生懸命ついばんでいました。

  左上からシジュウカラ、メジロ、ヤマガラ

こちらはトウネズミモチ(撮影日:11/21)
 

中国原産の外来植物で、移植が容易で公害に強く街路樹や公園緑化などに利用されているのですが、なにしろ花も実もやたらたくさんつけ、しかも鳥がよく種を食べるので都市近郊の二次林に影響を与えちゃうかも、っていうんで環境省の「要注意外来生物リスト」のうち「別途総合的な取組みを進める外来生物」に指定されています※。
規制はしないけれど、周りの環境に影響を与えそうなところでは使わないで、ってレベルらしい。

なるほど、1本の木にぶどうの房の当な果実がびーっしり。緑の少ない都会の公園だったら、小鳥の食料源として貴重な木になるでしょう。
でも、ここでは他の木と競合しそうだなぁ。

ピントぼけぼけですが、シジュウカラの群れが実を盛んについばんでいました。撮影はできませんでしたが、キツツキの仲間のコゲラも混じっていました。


こちらは在来種のネズミモチ(撮影日:11/19)実のつき方はおとなしい。


すぐ近くにはヤツデの花(撮影日:11/19)この辺りは、北に面した斜面でコナラなどの落葉樹よりも照葉樹の勢力が強い。


ムクノキの黒い実(撮影日:11/20)


干し柿に似た味だそう。ドバトの群れが美味しそうについばんでいました。
 

環境省:要注意外来生物リスト【外来生物法】

ステンドグラスのような風景

2012-11-24 23:41:31 | 生き物・植物
先週もお散歩はしていたのですが、なかなかブログにまとめる時間がなくて写真だけが溜まってしまいました。
なので、2回に分けて記事にして行こうと思っています。

まず今回のテーマは紅葉。黄や赤に染まった葉を下から見上げると、太陽の光が透けてまるでステンドグラスのようです。

イロハモミジ(撮影日:11/19)


ハナミズキ(撮影日:11/20)


ムクノキ(撮影日:11/20)


エゴノキ(撮影日:11/20)


紅葉ではないですけれど…笹(撮影日:11/20)シイやシロダモなど常緑樹が多いゾーンの下草になっていて、その木漏れ日が透けてきれいでした。

ヤマトリカブト!!

2012-11-17 18:40:04 | 生き物・植物
2日前の散歩。15日は七五三でしたね。
そんな七五三の日に稚児の烏帽子のような花を見つけました。ヤマトリカブト、いわずと知れた猛毒の植物です。
前から咲いていたのに気がつかなかったのかどうかはわかりませんが、長い茎の先にポツンと一輪咲いていました。
 

実は、この株の近くにはニリンソウの群落もあります。
ニリンソウとトリカブトは同じ環境に生えると聞いていましたが、こんな近くにあるのかと驚きました。
ニリンソウは食べられるため、間違えてトリカブトを食べてしまって中毒事故を起こすことがあるそうです。本当に注意が必要ですね。
『ニリンソウとヤマトリカブト』(東京都薬用植物園より)

シロダモの花と実。シロダモは前年の花が結実するので、来年はこの花が赤い実になっているはず。


コナラに止まるメジロ。シジュウカラやヤマガラと群れを作っていました。


ムクノキがたくさんの実を付けていました。黒く熟した実は干し柿のような味がするそう。食べたことはないんですが。
ヒヨドリの好物で、おかげでヒヨドリの糞に混じってあちこちに種が拡散します。
家の庭にも生えたことがありますが、成長が早く、あっという間に大きくなる。
ちょっと放っておいたら電線にひっかかりそうな大きさになってしまって慌てて切りました。実がなるまで待っていたかったですけれどね。

立冬のホトトギス

2012-11-10 18:04:25 | 生き物・植物
7日は立冬でした。
アップが遅くなってしまいましたが、8日に撮影した画像を紹介します。

雑木林の斜面にホトトギスの花を見つけました。


ホトトギスは夏の花だと思い込んでいたのでビックリ。開花時期は秋(9~11月中旬)だったんですね。

どうも、夏鳥であるホトトギスのイメージに引きずられていたようです。
『夏は来ぬ』という唱歌の歌詞にもありますよね。(「卯の花の匂う垣根に時鳥(ホトトギス)早も来鳴きて」)
俳句だと鳥のホトトギス(杜鵑、時鳥、不如帰など)は夏の季語で、植物のホトトギス(杜鵑草)は秋の季語となっていました。

耳かきの先についているポンポンのような花が咲いていました。遠目ですが、筒状花の雌しべあるいは雄しべがのびてポンポンのように見える感じ。
たぶん、コウヤボウキという植物ではないかと思われ。葉がよく見えなかったのですが、写真で見ると卵形の葉が互生しているようすがちょっと見える。
 

コウヤボウキ(高野箒)はキク科コウヤボウキ属の落葉小低木で、昔、高野山で竹の代わりにこの植物の枝を放棄の材料にしたところから名前がついたそうです。

川まで足を伸ばしたら、ヒドリガモのつがいが仲良く泳いでいました。冬鳥の季節到来です。

秋の実と小鳥とスカイツリー…?

2012-10-31 19:04:23 | 生き物・植物
散歩コースの雑木林は、秋になるとカラ類の混群が見られます。
ここで一番よく見るのはシジュウカラ。それにヤマガラとコゲラが混じっています。
写真はよくわかりにくくて申し訳ないんだけれど、ヤマガラです。
すばしっこくて、葉の陰に隠れてしまうのでなかなか難しい。
 

しばらく、じっと撮りやすい枝に降りてくるのを待っていたら、まさにおあつらえ向きの枝に降りてきてシャッターチャンス!と構えたんですが…。
いきなり後ろから見知らぬオジ様が「ここからねー、スカイツリーが見えるんだよー!」
散歩道が整備された川沿いの雑木林なので、ウォーキングに励んでおられる方とすれ違うことは多いのですが、まさかこのタイミングで声をかけられるとはっ!
いえいえ、ご親切にありがたくお礼を述べて、鳥はあきらめました…。

赤く色づいたシロダモの実。
 

お茶の花。小さい花ですが密集したおしべが美しい。


夏に花を咲かせていたヤブミョウガも実を付けていました。


ツワブキは満開。あまり注意してみたことはなかったが、結構、真ん中の筒状花が大きいのだな。

雨上がりの里山

2012-10-30 18:46:23 | 生き物・植物
雨上がりの里山の朝です。ひんやりした秋の気配が気持ちいい。

ガマズミの赤い実に雨の雫が美しい。


湿った落ち葉には小さなキノコとたくさんのドングリ。


蜘蛛の巣が太陽の光に輝いていました。見ればジョロウグモがせっせと営巣中。前足で足場の糸にぶら下がり、一番後ろ足でおしりから糸をたぐり出し器用に張っていました。
 

ツワブキの花。


花が咲いている山桜の老木。周りの木々がまだ青々している中、この木だけがすっかり葉を落としていました。
 

2012.10.31 追記
写真だけとりあえずアップロードして後で記事を書こうと思っていたら、下書き設定ではなく思いっきり公開設定でアップしていました。
なので、後から説明を入れています。すんません。

冬への気配

2012-10-24 18:20:20 | 生き物・植物
昨日の23日は、二十四節気の霜降でした。暦の上では霜が降りる頃なんですね。
道ばたもそろそろ冬の気配がちらほら。

用水路の脇を散歩していたらキィーキィーキチキチキチとモズの高鳴きが聞こえてきました。
高鳴きはモズの縄張り宣言。これでもかと目立たせるように電柱の上で鳴いていました。
モズが高鳴きを聞くと、いよいよ秋も深まった感じがしますね。


モズは他の鳥の鳴きまねもするんですよ。漢字で”百舌”と書くのは鳴きまねが上手いからだそう。
私も、以前モズがシジュウカラの鳴きまねをしているのを聞いたことがあります。
そのモズくんは家の庭の木瓜にトカゲの早贄をこさえてくれたんで、ちょっと迷惑でしたが(笑)

さて、用水路に目を向ければ、浅い水の中に植物が生えています。どうやらクレソンのようです。
人様の用水路なのでやらないけれど、ちょっと摘んで食べたいという誘惑にかられそう。
 

用水路にそって歩くと、水があまり流れていない用水路と分岐。
こちらはイヌダテやジュズダマが用水路の中にたくさん生えていました。
ジュズダマはその名のとおり、数珠玉のような堅い実を付けます。中心にちょうど糸を通しやすい穴まで開いていて、まさに数珠玉。子どもの頃には、実を集めて遊んだものです。


こちらはシロザとノゲシ。
 
シロザは花をつけた姿よりも、春の白い粉を吹いたような若葉のほうが印象が強いですね。花は地味。

雑木林では、ガマズミの実が赤く色付いていました。風が強く枝が激しく揺れていたので、何とか見られる写真になったのはこの1枚だけでした。


丘の北側であまり日の当たらない斜面にはひっそりとツワブキが花をつけていました。
まだ一輪だけでしたが、蕾をたくさん付けていたのでこれから楽しめそうです。