みちくさをしながら

いろいろあって、生活を見直している日々。

長い長いさんぽ

2006-01-18 18:49:28 | 本・映画など
動物の話に弱い。
それも、動物が亡くなる話はダメだ。無条件に泣きのツボに入ってしまう。

で、これ。
『長い長いさんぽ』(著/須藤真澄)

帯にすべてが語られているのでそのまま引用する。

|ゆずとの最後の日々

|老境にさしかかった須藤真澄の愛猫・ゆず。
|彼の可笑しく、おマヌケな日常。
|そして、ついにやってきた最期ーー。

ダメでした。
もう涙ぼろぼろ。
ウチで亡くなった猫のことがダブって、それはもう。
著者と同じく愛猫の最期に間に合わなかった旦那は、この本の題名にもなった「長い長いさんぽ」の章は読めないって言ってます。

それにしても、この本に書かれているペット火葬の話は退く人がいるかも。たかが猫じゃねぇかって。
でも、ウチもやりました(業者は違うけれど)。
ペットロスという言葉もあるくらいだから、利用者は多いようです。
たかが猫と言われるかもしれないけれど、たとえ動物でも残されたものが後悔しない死は無いんだよね。
だから、お葬式というセレモニーは侮れない。
それは残された者の自己満足かもしれないのだけれど、私はとりあえず気持ちに区切りを付けることができた。
そんなもんだから、須藤さんが火葬という過程を通して心の落ち着きを取り戻していくのはよくわかります。

それにしても、ゆずのお骨を拾う場面は…いや、ここの部分は圧巻というか笑っちゃうというか、とにかくすごいから読んでみて下さい。

そういえば、ウチが火葬を頼んだ業者の人が一番困った依頼は「カブトムシ」だったそうだ。
そりゃぁ、困るよね。外骨格だもの(笑)

なお、ゆずの子猫時代の話は、こちらで読めます。
『ゆず』(秋田文庫版)
単行本は何種類か出ていますが秋田文庫版が一番お買い得かも。