みちくさをしながら

いろいろあって、生活を見直している日々。

もしも…

2006-10-15 19:55:44 | 日常の出来事
先週はおチビの心臓エコー検査がありました。
おチビは肺高血圧症を持っているのですが、今回の検査結果はかなり良好で、初めて薬の投薬回数が3回/日から2回/日に減りました!
次回の検査も半年後で良いことになりまして。
といっても、在宅酸素はまだまだ継続なのでSpO2の測定のため毎月病院にいかなきゃ行けないんですがね。
とりあえずはいいニュースということで、週末は祝杯をあげましたよ。

でも、時々思う。
もしも、投薬治療がうまくいっていなかったら…。

おチビは、切迫早産による体内感染の影響で、肺胞の形成に不全を起こしてしまいました(慢性肺疾患)。
CTスキャンでの、肺の中に黒々とした空間が広がる画像を見たときの衝撃は今でも忘れることができません。
さらに、そのような肺のため心臓に負担がかかり拡張の傾向が見られていました。
このままでは心不全の可能性もある、と。

幸い、おチビは投薬による内服治療がうまくいき、手術の必要もなく今に至っています。

でも、もし、投薬治療に効果が現れなかったとしたら…。
もしかしたら、移植医療を受けなければならなかった可能性もあったのかもしれない。
その場合、日本では子供の脳死移植が認められていないから、海外移植の道を探ることになったのだろうと思う。
高額の費用負担に耐えられるかどうかもわからない。
他の子の死が前提となる移植医療の倫理性にも苦しむだろう。
それでも、助かる可能性があるのなら、それに賭けたいと思う。
自分の子供を助けたい、そう思う親の気持ちはエゴかもしれないけれど。
黙って子供の命が尽きていく様を見ていられるとは、とても、思えない。

そのような選択をしなくてすんだのは、本当に幸いなことだったのだと思う。

こんなことを思ったのは、最近、海外での移植のための募金活動に批判的な言説が多いことを知ったから。
これも、国内の制度の不備が問題となって個人にしわ寄せとなっている典型だと思うのに、特定の個人攻撃になってしまうのはどういうもんだろう。