みちくさをしながら

いろいろあって、生活を見直している日々。

腕足類(Brachipod)

2006-11-16 19:22:49 | 化石標本
⇔約3.6cm/産地:アメリカ
デボン紀(3億8千年前)

腕足類の化石です。種類は不明。
購入したときについていたラベルには、「Pyritized Brachiopod(黄鉄鉱化した腕足類)」と。
腕足類というのは、分類としては『門』にあたるので(腕足動物門)、おおざっぱな説明ではあります。
『門』より上の分類となると、動物か(動物界)植物か(植物界)菌類かってなっちゃう。
(ちなみに人間は真核生物、動物界、脊索動物門、脊索動物亜門、哺乳類綱、霊長目、ヒト科、ヒト属、サピエンス種)
まあ、腕足類の細かい区別なんてよくわからないので、素人のコレクションとしては充分とも言えましょう。

さて、腕足類ですが、これは古生代に栄えた生物で多くの化石種が発掘されています。
しかし、現存するのはシャミセンガイなどわずか350種ほどです。
とはいえ、同時代に最も栄えていた三葉虫は全滅してしまったのですから、運は悪くないのかもしれません。

ついでにいうなら、腕足類の形は二枚貝にそっくりですが、貝とは全く別モノです。
二枚貝は『軟体動物門、二枚貝綱』、つまり『門』から違う。
『門』が違うということは、体の基本的なボディープランが違うということなんですよね。
単純化していえば、「ヒト」と「貝」が違うくらい違うってことなんですが。
ちなみに、イカ・タコは『軟体動物門、頭足綱』…。
う~ん、海のモノって、今ひとつ違いが分からんよなぁ(笑)