外はまだ寒いというのに小さな屋敷の中は毛玉が散乱し始めました。
そこでクロネコの執事は考えました。これで一儲け。。。。
「ご主人様~、毛並みを整えましょ~~」
サキほどまで足下で遊べ~とまとわりついていたのですが、姿が見えません。
が、痕跡はありました。
← コタツの中
「ご主人様、見~つけた」
出てきたのはいいのですが、この恨めしそうな顔、と目付き。
笑えます。
「毛づくろいというより、毛取りだろう」
「そうとも言いますね。でもこの艶出しスプレーをかけますから、自慢の黒皮がピカピカになりますよ」
「・・・・・・」
やりました。ごしごしと。
嫌だと逃げるわりに気持ちいいのか、ゴロゴロ言ったりして、訳がわからないご主人様です。
次から次と抜け出る毛に我を忘れてすきとるクロネコの執事です(笑)
ちょっと茶色いのが若奥様のコジロウです。ビビのも入っているのですが、ご主人様と同じ黒毛なので見分けがつきません。若干茶色かったり短かったりもするので、クロネコの執事には見分けられますが。
コの他にも、絨毯に付いている分やクロネコの執事にくっ付いた分が少々イヤとってもあります。
「明日もやりますよ~」
「・・・・・・」
*羊はウール。ウサギはアンゴラ。アルパカ、キャメルにカシミヤと色々あるけど猫の毛は?えっ、ヌイグルミの中綿にどうですかって。一儲けしそこなった気がするクロネコの執事でした。