年末も押し詰まったある日の昼過ぎでございます。
クロネコの執事は目撃してしまったのでございます。
「毛づくろいしてやろうか?」
返事も待たず、なめ始めるご主人様。
さも当然と受け取るコジロウ様。
ゲージの上の眺めのいい一等地です。日は当るし、外の通りは眺められる、暖かい。
「今度は、コッチをお願い」
差し出したのは頭。
「ここだね~」
言いなりに頭をナメナメ。
「あ~、ご主人様~、一言宜しいでしょうか~?」
「ん~、なんだね」
「ちょっと尻にしかれてやいませんか」
「そんなことはないにゃ」
「いや、あるって、ご主人様」
そんな問答をしているのをよそに、コジロウ様気持ち良いご様子。
ご主人様はなぜかなぜかなめるのがお好きなのです。
でも、コジロウ様からなめてもらえることはめったにありません(笑)
*このクロネコの執事の舌が長ければ、健気なご主人様をなめて差し上げるのにと思ったクロネコの執事なのでした。(あっ、毛が口いっぱいはいやだなあ~/笑)