先日職場の女性陣4人で観てきました。
自分の中の修羅場というか、辛かったというかなんとも言えない出来事になったので、ちょっと吐き出させて下さい。
猫が亡くなったことにまつわる話になるので、苦手な方はスルーでお願いします。
ネタバレ含みます。
この『空海 美しき王妃の謎』には化け猫になった黒猫が出てきます。
この化け猫は人を襲って何人も殺します。
物語が進みなぜ人を襲うのか?もしかして楊貴妃の死に関係があるのか?
ラスト近くに楊貴妃が可愛がっていた黒猫が楊貴妃の墳墓に生きたまま取り残され、その石室の中に安置されている石棺の中に楊貴妃もまた生きたまま閉じ込められているというシーンがあります。
石棺の中から楊貴妃の悲痛な叫びと石棺をひっかく爪の音。その石棺の上で、主が助けを呼んでいるにもかかわらず鳴き唸る事しかできない黒猫が一匹。
その回想を主人公に告げた黒猫は役目を終えたのか急速に弱り楊貴妃の眠る石棺に飛び乗ろうとしてできず、ずるずると滑りそのまま息絶えてしまいます。
そのシーンになる頃には嗚咽を漏らさないようにするのが精いっぱいで映画どころではありませんでした。
映画の黒猫とビビとの共通点は黒猫しかありません。
でもでも、ビビのことを思い出してどうにも心のコントロールができす、涙が次から次とあふれでるのです。
エンドタイトルが流れ始めたときようやくにバックからハンカチを出すことができ、顔を覆って泣くことができました。
劇場内が明るくなったけど涙は止まらず席から立ち上がれない私でした。
その時に私の隣に座っていた同僚がもう一人の同僚に何かささやいていたようでしたが、良くない事を言われているのは感じました。
そんなこともあり一緒に行った3人に
「映画のダメージが大きいので先に帰る。まだ亡くなって半年なの」と泣きながら申告。
その人以外の同僚は優しく
「猫が亡くなってるからね」(ミニチュアダックス飼いの方)
「思い出しちゃったんだね」(友人にペットロスだった人がいて相談をされたことがある)
ごめんねとなんとか声を絞り出して一人で帰ってきました。
で、これはこれで済んだ事だと考えていたのですが。。。。
何日か経った休憩のときに、何かの動物映画の話になり「予告で泣いたよ~、ダーって涙がでた~」と言ったとき「泣くとかありえなくないw」と。
先の映画で隣に座りこそこそと他の同僚に耳打ちしていた人でした。
ショックでした。
私は介護の必要な猫を飼っていること、その猫が介護の甲斐なく亡くなっていることをリアルタイムで伝えていたにもかかわらず「泣くとかありえない」って。
ペットを飼ってない人には理解できない感情だということは理解していますが、さすがにびっくりしすぎて言葉にならず。
ペットの死に泣くというのが理解できないのか。悲しいと思うことに共感できないのか。百歩譲って共感できないとしてそれを言葉にしてバカにするってどういうことなのか。人間性の問題なのか。
やるせない思いってこういうことなのね。
ミニチュアダックス飼いの人が「リアルで映画を観た私はどうなるの~」と引き取ってくれましたが、それでも私の中にイヤな感じが残りました。
亡くなった当初は綺麗な宝箱の中に思い出をいれて、それに鍵を掛け鎖でぐるぐる巻きにして重石を乗せておいそれと外に溢れ出ないようにしていました。それでも気がつくと溢れ出て号泣するという繰り返し。
今もふとしたきっかけで溢れでます。
私はそれで良いと思っています。忘れたくないから。
済みません。愚痴でした。
お目汚し失礼いたしました。
は~すっきりした。ず~とモヤモヤしてたんですよ。吐き出せて良かった~。ありがとう。
※ 阿部寛さんはちょっとしが出てこなかった。高橋一生さんの吹き替えは名前が出てくるまで気がつかなかった。
チャン・イーモウ監督だと思ったらチャン・カイコー監督だった。
映像は綺麗だった。黒猫は全編CGだった。