残暑が戻ってきた日の昼下がりです。
おまぬけな格好で寝ているのはご主人様の養子のビビです。家猫ではしばしば見られるという安心のポーズらしいですが、なんとも笑いを誘う格好です。
「いくら暑いっていってもこんな格好ではお腹を壊しますよ~」
「う~~ん」
起こすのはクロネコの執事の務めでございます。もちろん写メを撮るのも務めです(笑)
パチリ。
パチリ。
ここで、何事か察知したのか、ビビがむっくり。
でもどこか焦点が合っていません。
「なあ~に?」
「な、なんでもありませんよー」
「ご飯、ま~だ~?」
※ ご飯大好きなビビです。おやつの催促は忘れません。でも、時間になるまでおやつは出さないと決めている執事なのでした。
沖縄に行った執事の見習いから沖縄のアイスクリームが届きました。塩チンスコウ味や紫イモ味、シークワーサーシャーベットなど多彩なアイスクリームが入ってました。その発泡スチロールの入れ物に最初に目を付けたのが、奥様でした。
「ルンルン♪沖縄のアイスだ~。冷凍庫に仕舞わないと溶けちゃうなあ~」とせっせと片付けていたとき、こそこそ、もそもそと背後に忍び寄る影!
こそこそ、もそもそ・・・?
「わっ、奥様!なにやってんですか?」
「ん~、何かしらねぇ。私にもわからないのよ~」
「わからないって」
「このくらいの箱を見ると無性にはいってみたくなるの。・・・あら、お尻の位置がチョット違うわ~」
あっちを向いたり、こっちを向いたりともそもそと体の位置を入れ替えたりしています。そのうちにベストポジションを見つけたんでしょう。
「落ち着くわ~♪」
それを見ていたご主人様。羨ましそうです。箱の周りをうろうろと。
「ご主人様~、なにやってんですか」
「いやー、なんでもない。実になんでもない」
「なんでもないわけないでしょう。はは~ん、奥様がちんまり納まっているこの箱がきになるんでしょう」
「そ、そんなことはないぞ」
「でもだめですよ。ご主人様には小さすぎますから」
「ガーーーンッ!」
※ そんなことには頓着しない、ご主人様でした。
キャットタワーでくつろぐ奥様です。
体重4,5キロとちんまりなのでメタボではないはずなんですが…、お腹がぽっこり!
「うひょひょ、奥様のお腹撮っちゃった~♪今日のブログはこれでいこうっとー」
幸いご主人様の姿が見えません。まあ、きっと二階でビビと運動会でもしているんでしょう。
せっせと写メを加工していると、えもいわれぬ視線を感じた執事。
はっ、として奥様の方を見ると
ジト目で睨む見つめる目が~~~。
「あんた、なにか善からぬことを考えていないかえ」
「考えていないかえ、って奥様。いつの時代の猫なんですか~」
「これ、はぐらかすのではない」
「えっ、いや~。ええっとですね~。奥様のもにょもにょをブログに載せようとしているところなんですよ(アセアセ)」
「………」
「だから~、奥様の可愛い寝顔をーーー」
「………」
何も言わない迫力倍増の奥様です。
冷や汗が「たらり~ん」と流れる音が聞こえました。幻聴なんかではありません。夏なのに涼しい一時でした。
※ なんとかごまかしてやり過ごしたクロネコの執事でした。