余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

ヒーロー

2021-01-30 01:27:05 | 雪の島の詩
まとうマントをなびかせて
剣を振りかざす
宙宇に浮かぶ闇の蝶
溺れる闇は鵺がちらり
リズムを刻んでいる風ひらら
変幻自在の目の中心は
奇妙奇天烈かもしだす
ひとつ修羅の固まりに
比率はマントが染めあたえる
渇いた喉に剣一振り
身体に隠されたぎざぎざの傷
マントがそれに応えてくれる
炎の蝶は闇に映える
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

詩について2

2021-01-30 01:24:10 | 雪の島の詩
ひとりになり詩を書く
なんとはなしに書いていく
手をすべらせて

詩書きは止まらない
疑問はなく
すらすらと

詩をみる 詩を読む
やがて疑問を生む
詩とはなんなのか
まずは詩の役割から

答えはない
そこから疑問は移行
詩の定義とはなんだったか
様々の回答
疲れ果て

それでも詩はやむ事はない
その中心にはなにか
探し物か、革命か、侵略か、

満足はできない詩の痛み
詩は物語とする

詩人はいないが
詩は存在する
これは五感の一つをなくしているから

さらにゆくなら
詩は死生
イコールとした
日本のなか日本人として
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

君宛の

2021-01-30 01:04:51 | リンゴのいろ(短歌)
君宛の
架空の手紙
あとは切手
宛先は春
澄んだ緑
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キコンシャの

2021-01-30 01:01:36 | リンゴのいろ(短歌)
キコンシャの
あなたの声の
聞きたさに
手のなる方に
いけたらいいな
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みずうみ

2021-01-29 22:30:52 | マイブック(か)
「みずうみ」
      川端康成 著

心を奪われる。
あなたにきみに。
恋をしているとき、
ひとりで踊っているような感覚でいる。
内面をみずうみにうつして、
うつった先にいるあなたやきみ。
それはほほえむ、それはほほえむため。
いくつの恋にはじめての恋に、いま恋している。

銀平と久子とやよいと町枝と、久子。

眠れる美女を読んだとき言葉の美しさに心酔した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする