救急医療の崩壊が深刻
日本救急医学会と日本臨床救急医学会は先月11日までに、新型コロナウイルス感染症への対応で救急医療体制が危機的状況にあり、他の救急患者の治療に支障が出ていると指摘する声明を発表しました。
また、日本救急医学会の代表理事は先月「通常の体制を維持できず、救急医療の崩壊は既に始まっている」と指摘しました。
それから3週間たった今、重症患者であふれる病床､救急受け入れ拒否続出 と、最前線は超ひっ迫しています。
緊急性が高く、命に関わる重篤な患者を受け入れる3次救急医療を担う病院の救命救急センターでは、新型コロナウイルス感染症の重症患者の受け入れを優先するため、脳卒中や心不全などの疾病や交通事故など本来の重篤患者の受け入れを停止したり制限するなど治療に支障が出ています。
本来対応してきた重篤な患者を救う「命の砦（とりで）」という役割を果たせなくなれば、助かる命が助けられない事態に陥っています。
さらに、3次救急医療を担う病院の救命救急センターで、医師・看護師・患者など新型コロナウイルスの院内感染が発生し、3次救急医療を停止せざるを得ない事態も発生しています。
発熱などの症状がある救急患者の「たらい回し」
新型コロナウイルス感染拡大を巡り、全国の消防本部で4月、発熱などの症状がある救急患者の搬送先が決まらず「たらい回し」となった事案が、前年同期比で5倍以上になっていたことが2日、分かりました。
増加は19本部。医療機関が受け入れを断る理由は「患者に新型コロナウイルス感染の疑いがある」が最多で、症状にかかわらず全ての救急患者の受け入れを停止している病院も複数あったとのことです。
受け入れる病院を探すために、救急隊が2～4時間も現場に待機し、さらに1時間かけて遠方の病院に搬送するなど、他の救急出動への支障も出ています。
国内の新たな感染者は201人、感染者の累計は1万5790人
国内では3日、新たに201人の感染が確認され、国内の感染者は1万5078人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は1万5790人になりました。
また、新たに19人の死亡が確認され、死亡者は累計で549人になりました。
これは、あくまでもPCR検査を受けることができた患者のみの数値ですから、無症状や軽症のためPCR検査を受けることができない「隠れ感染者」は少なくともこの数倍はいるものとみられます。
「発熱」「倦怠感」「味覚障害」など、新型コロナウイルス感染の症状があって、帰国者・接触者相談センターに電話したものの、数時間も話し中でつながらず、PCR検査を諦める軽症・中等症患者も多く、その間に病状が急変して死亡した事例が多数報告されています。
都内の新たな感染者は91人、感染者の累計は4568人
東京都で3日、新たに91人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。
これで都内の感染者数の累計は4568人となりました。
また、死亡者は4人で、累計145人となりました。
山梨帰省の20代女性が陽性判明後帰京 濃厚接触者の男性友人の感染も判明
山梨県の新型コロナ対策特別チームによると、29日に帰省する前から味覚・嗅覚に異常があった女性は、帰省後に女友達4人とバーベキューをしたとのこと、1日にＰＣＲ検査を受け、結果が出るまで実家待機を求められていました。
ＰＣＲ検査の結果は2日午前9時ごろ、保健所から本人に陽性と伝えられており、女性はそれを知りながら、同日午前10時20分ごろ、富士急ハイランドバス停から京王バスの高速バスに乗って帰京したとのことです。
特別チームは「陽性であることを知りながら公共交通機関を利用したことや、事実と異なる説明をしたことは非常に残念だ」としています。
県は改めて、同じバスの乗客で健康に不安がある人は保健所に相談してほしいと呼び掛けています。
また、同県は3日、この女性の友人で県内に住む２０代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。
県によるとこの男性は、濃厚接触者としてＰＣＲ検査を受け陽性が判明したとのことです。
横浜甦生病院のクラスター拡大
横浜市は3日、横浜甦生病院で新たに看護師・看護助手5人の感染が確認され、同病院での感染者は職員14人と入院患者3人の計17人となったと発表しました。
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院のクラスター拡大
横浜市は3日、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院で新たに医師1人と入院患者3人の感染が明らかになり、同病院での感染者は職員15人と入院患者26人の計41人となったと発表しました。
川崎協同病院のクラスター拡大
川崎市は3日、クラスターが拡大している川崎協同病院の看護師と看護助手の2人の感染が明らかになり、同病院での感染者は職員3人と入院患者11人の計人となったと発表しました。
千葉西総合病院のクラスター拡大
松戸市は3日、集団感染が発生している千葉西総合病院で新たに看護師1人の感染が分かり、同病院の感染者は計14人となったと発表しました。
済生会泉尾病院の院内感染
大阪府は3日、大阪市の府済生会泉尾病院の医療従事者1人の感染が確認されたと発表しました。同病院では医療従事者8人と入院患者5人の計13人が感染しており、院内感染の可能性が高いとのことです。
世界の感染者348万3千人超え、死亡者は24万6千人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学などのまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間の4日午前３時の時点で348万3194人となり、348万3千人を超えました。
また、死亡者は24万6027人となり、24万6千人を超えました。
国別の感染者数は、アメリカが114万8004人と最も多く、スペインが21万6582人、イタリアが21万717人、イギリスが18万7840人、フランスが16万8518人などとなっています。
国別の死亡者は、アメリカが６万6760人、イタリアが２万8884人、イギリスが２万8446人、スペインが２万5100人、フランスが２万4729人などとなっています。
日本救急医学会と日本臨床救急医学会は先月11日までに、新型コロナウイルス感染症への対応で救急医療体制が危機的状況にあり、他の救急患者の治療に支障が出ていると指摘する声明を発表しました。
また、日本救急医学会の代表理事は先月「通常の体制を維持できず、救急医療の崩壊は既に始まっている」と指摘しました。
それから3週間たった今、重症患者であふれる病床､救急受け入れ拒否続出 と、最前線は超ひっ迫しています。
緊急性が高く、命に関わる重篤な患者を受け入れる3次救急医療を担う病院の救命救急センターでは、新型コロナウイルス感染症の重症患者の受け入れを優先するため、脳卒中や心不全などの疾病や交通事故など本来の重篤患者の受け入れを停止したり制限するなど治療に支障が出ています。
本来対応してきた重篤な患者を救う「命の砦（とりで）」という役割を果たせなくなれば、助かる命が助けられない事態に陥っています。
さらに、3次救急医療を担う病院の救命救急センターで、医師・看護師・患者など新型コロナウイルスの院内感染が発生し、3次救急医療を停止せざるを得ない事態も発生しています。
発熱などの症状がある救急患者の「たらい回し」
新型コロナウイルス感染拡大を巡り、全国の消防本部で4月、発熱などの症状がある救急患者の搬送先が決まらず「たらい回し」となった事案が、前年同期比で5倍以上になっていたことが2日、分かりました。
増加は19本部。医療機関が受け入れを断る理由は「患者に新型コロナウイルス感染の疑いがある」が最多で、症状にかかわらず全ての救急患者の受け入れを停止している病院も複数あったとのことです。
受け入れる病院を探すために、救急隊が2～4時間も現場に待機し、さらに1時間かけて遠方の病院に搬送するなど、他の救急出動への支障も出ています。
国内の新たな感染者は201人、感染者の累計は1万5790人
国内では3日、新たに201人の感染が確認され、国内の感染者は1万5078人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は1万5790人になりました。
また、新たに19人の死亡が確認され、死亡者は累計で549人になりました。
これは、あくまでもPCR検査を受けることができた患者のみの数値ですから、無症状や軽症のためPCR検査を受けることができない「隠れ感染者」は少なくともこの数倍はいるものとみられます。
「発熱」「倦怠感」「味覚障害」など、新型コロナウイルス感染の症状があって、帰国者・接触者相談センターに電話したものの、数時間も話し中でつながらず、PCR検査を諦める軽症・中等症患者も多く、その間に病状が急変して死亡した事例が多数報告されています。
都内の新たな感染者は91人、感染者の累計は4568人
東京都で3日、新たに91人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。
これで都内の感染者数の累計は4568人となりました。
また、死亡者は4人で、累計145人となりました。
山梨帰省の20代女性が陽性判明後帰京 濃厚接触者の男性友人の感染も判明
山梨県の新型コロナ対策特別チームによると、29日に帰省する前から味覚・嗅覚に異常があった女性は、帰省後に女友達4人とバーベキューをしたとのこと、1日にＰＣＲ検査を受け、結果が出るまで実家待機を求められていました。
ＰＣＲ検査の結果は2日午前9時ごろ、保健所から本人に陽性と伝えられており、女性はそれを知りながら、同日午前10時20分ごろ、富士急ハイランドバス停から京王バスの高速バスに乗って帰京したとのことです。
特別チームは「陽性であることを知りながら公共交通機関を利用したことや、事実と異なる説明をしたことは非常に残念だ」としています。
県は改めて、同じバスの乗客で健康に不安がある人は保健所に相談してほしいと呼び掛けています。
また、同県は3日、この女性の友人で県内に住む２０代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。
県によるとこの男性は、濃厚接触者としてＰＣＲ検査を受け陽性が判明したとのことです。
横浜甦生病院のクラスター拡大
横浜市は3日、横浜甦生病院で新たに看護師・看護助手5人の感染が確認され、同病院での感染者は職員14人と入院患者3人の計17人となったと発表しました。
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院のクラスター拡大
横浜市は3日、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院で新たに医師1人と入院患者3人の感染が明らかになり、同病院での感染者は職員15人と入院患者26人の計41人となったと発表しました。
川崎協同病院のクラスター拡大
川崎市は3日、クラスターが拡大している川崎協同病院の看護師と看護助手の2人の感染が明らかになり、同病院での感染者は職員3人と入院患者11人の計人となったと発表しました。
千葉西総合病院のクラスター拡大
松戸市は3日、集団感染が発生している千葉西総合病院で新たに看護師1人の感染が分かり、同病院の感染者は計14人となったと発表しました。
済生会泉尾病院の院内感染
大阪府は3日、大阪市の府済生会泉尾病院の医療従事者1人の感染が確認されたと発表しました。同病院では医療従事者8人と入院患者5人の計13人が感染しており、院内感染の可能性が高いとのことです。
国内の感染者数
世界の感染者348万3千人超え、死亡者は24万6千人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学などのまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間の4日午前３時の時点で348万3194人となり、348万3千人を超えました。
また、死亡者は24万6027人となり、24万6千人を超えました。
国別の感染者数は、アメリカが114万8004人と最も多く、スペインが21万6582人、イタリアが21万717人、イギリスが18万7840人、フランスが16万8518人などとなっています。
国別の死亡者は、アメリカが６万6760人、イタリアが２万8884人、イギリスが２万8446人、スペインが２万5100人、フランスが２万4729人などとなっています。
主な国・地域の感染者数
