緊急事態宣言5月31日まで延長
新型コロナウイルスへの対応を協議する政府対策本部が4日午後開かれ、緊急事態宣言の対象地域を全都道府県としたまま、5月31日まで延長すると正式決定しました。
「新規の感染者は減少傾向に転じたが、減少の水準は目標としたレベルに達していない。全国で医療現場のひっ迫も続いており、国民の引き続きの協力が必要だ」
全国の中でも特に感染の防止を強めるべきだとする特定警戒都道府県については、引き続き現状と同じ13都道府県を対象とする方針を示しました。その上で、残る34県については「地域の実情に応じて感染拡大の防止と社会経済活動の維持、この両立に配慮した取り組みに徐々に移行していく」と述べ、営業自粛などの制限を緩和する方向性を示しました。
PCR検査「さらに拡充し 早期診断を」ー専門家会議
専門家会議は提言に合わせて、日本国内でのPCR検査の対応に関する評価を示しました
この中では、各国の人口10万人当たりの検査数について、イタリアやドイツは3000件余り、アメリカやシンガポールは1700件余り、韓国はおよそ1200件、なのに対し日本はおよそ190件と、明らかに少ない状況にあるとしています。
一方で、人口10万人当たりの死亡者数は、イタリアやスペインが50人前後、アメリカがおよそ15人、ドイツがおよそ7人なのに対し、日本は0.3人と、欧米の10分の1以下だとしています。
その一方で、
3月下旬ごろからの感染者の急増に十分対応できなかったことや、予期しない状況で重症化するケースが報告されていること、などを踏まえると、PCR検査をさらに拡充させ、より早期の診断と適切な医療につなげるようにすることが重要だとしています。
PCR検査 なぜ早期に拡充されなかった
専門家会議が示した考察によりますと、韓国やシンガポールでは、SARSやMERSの経験を踏まえPCR検査態勢を拡充してきたのに対し、国内ではこうした感染症の患者が多数発生したことはなく、地方衛生研究所の検査体制の拡充を求める声が起こらなかったとしています。
こうした背景を踏まえたうえで、専門家会議はPCR検査について、2月24日には「必要とされる場合に適切に実施する必要がある」「限られた検査の資源を重症化のおそれがある方の検査のために集中させる必要がある」とする見解を示し、3月初旬からは政府などに対しPCR検査体制の拡充を求めてきたとしています。
しかし、検査の件数は感染者が急増した3月下旬以降もなかなか増加せず、専門家会議はその原因として、
検査の調整を行う保健所の業務過多、入院先を確保するための仕組みが十分機能しない地域もあったこと、検査を行う地方衛生研究所が限られた資源の中で通常の検査も並行して行う必要があること、マスクや防護具の圧倒的な不足、などを挙げました。
そのうえで専門家会議は、検査が必要と医師が考える、軽症者を含む感染の疑いがある人に対して、迅速かつ確実に実施できる体制に移行すべきだとして、国や都道府県に対して、保健所や地方衛生研究所の体制強化、感染防護具や検査キットの確実な調達、PCR検査を補完する迅速診断キットの開発、質の高い検査体制の構築、を求めました。
新しい生活様式の実践例ー専門家会議
専門家会議の提言案では感染拡大防止と社会経済活動を両立させる上で国民が新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を実践する必要があるとしています。
具体的には、
1 外出は症状がなくてもマスクを着用、遊びにいくなら屋内より屋外を選ぶ。
2 人との間隔はできるだけ2メートル、最低1メートル空ける。
3 手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う。
4 毎朝体温測定など健康チェック、「三密回避」回避。
5 発症したときのため誰とどこで会ったかメモしたりスマホの移動履歴をオンにする。
5 日常生活で買い物は通販や電子決済を利用し、計画をたてて素早くすます。
6 食事の際には、大皿を避け料理は個々に、料理に集中、対面でなく横並びに座り、おしゃべりは控えめに。
7 公共交通機関では会話は控えめに、混んでいる時間帯は避けると同時に徒歩や自転車利用も併用する。
8 ジョギングは少人数で、スポーツなどで人とすれ違うときは距離をとり、歌や応援は十分な距離かオンラインで。
専門家会議はこのほか社会経済活動を再開するにあたっては業種ごとに感染拡大を予防するガイドラインをつくり創意工夫することを強く求めました。
また、遅くともおおむね2週間程度経過した時期に最新の分析を行うとしています。
PCR検査が必要と判断してから実際に検査するまで、最長で10日程度ー大阪府
新型コロナウイルスの感染者数が1600人に達した大阪府で、保健所がPCR検査が必要と判断してから実際に検査するまで、最長で10日程度かかっていたことが3日、大阪市保健所への取材で分かりました。
感染者の4割が集中する大阪市では4月中旬、相談から検査までに最長10日間かかっていました。
重症者やクラスター(感染者集団)の検査を優先したが、待機中に容体が急変して入院した人もいたとのこ。大型連休中で検査が減少した1日時点でも、5日程度の待ち時間が生じていました。
私たちはもうすでに感染している
「私たちはもうすでに感染している。あなたも私も感染者なのだ」この意識を持つことがとても重要です。全ての人々が感染者だと考えて行動しなければならないひっ迫した状況にあることを認識して、外出を自粛しましょう。
大型連休中は自宅で過ごそう
大型連休中の帰省や旅行での移動によって、感染が医療基盤がぜい弱な地方に拡大することが強く懸念されています。
大型連休期間でも感染拡大を防ぐために自宅で過ごし、食料品などの買い物についてもすいている時間帯に必要最小限の家族のみででかけるようにしましょう。

国内の新たな感染者は176人、感染者の累計は1万5965人
国内では4日、新たに176人の感染が確認され、国内の感染者は1万5253人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は1万5965人になりました。
また、新たに20人の死亡が確認され、死亡者は累計で569人になりました。
これは、あくまでもPCR検査を受けることができた患者のみの数値ですから、無症状や軽症のためPCR検査を受けることができない「隠れ感染者」は少なくともこの数倍はいるものとみられます。
都内の新たな感染者は87人、感染者の累計は4654人
東京都で4日、新たに87人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。
これで都内の感染者数の累計は4654人となりました。
また、死亡者は5人で、累計150人となりました。
城西病院のクラスター拡大
都内杉並区は4日、城西病院では看護師や入院患者など11人の新型コロナウイルス感染が確認されていましたが、新たに入院患者5人と看護師1人の感染が確認されました。
これで城西病院での感染者は17人となりました。
川崎協同病院のクラスター拡大
川崎市は4日、川崎協同病院の入院患者と看護師2人の感染が新たに判明したと発表しました。これで同病院での院内感染は計16人となりました。
世界の感染者355万2千人超え、死亡者は24万9千人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学などのまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間の5日午前3時の時点で355万2985人となり、355万2千人を超えました。
また、死亡者は24万9079人となり、24万9千人を超えました。
国別の感染者数は、アメリカが117万719人と最も多く、スペインが21万7466人、イタリアが21万1938人、イギリスが19万1827人、フランスが16万8969人などとなっています。
国別の死亡者は、アメリカが6万8046人、イタリアが2万9079人、イギリスが2万8734人、スペインが2万5264人、フランスが2万4864人などとなっています。
新型コロナウイルスへの対応を協議する政府対策本部が4日午後開かれ、緊急事態宣言の対象地域を全都道府県としたまま、5月31日まで延長すると正式決定しました。
「新規の感染者は減少傾向に転じたが、減少の水準は目標としたレベルに達していない。全国で医療現場のひっ迫も続いており、国民の引き続きの協力が必要だ」
全国の中でも特に感染の防止を強めるべきだとする特定警戒都道府県については、引き続き現状と同じ13都道府県を対象とする方針を示しました。その上で、残る34県については「地域の実情に応じて感染拡大の防止と社会経済活動の維持、この両立に配慮した取り組みに徐々に移行していく」と述べ、営業自粛などの制限を緩和する方向性を示しました。
PCR検査「さらに拡充し 早期診断を」ー専門家会議
専門家会議は提言に合わせて、日本国内でのPCR検査の対応に関する評価を示しました
この中では、各国の人口10万人当たりの検査数について、イタリアやドイツは3000件余り、アメリカやシンガポールは1700件余り、韓国はおよそ1200件、なのに対し日本はおよそ190件と、明らかに少ない状況にあるとしています。
一方で、人口10万人当たりの死亡者数は、イタリアやスペインが50人前後、アメリカがおよそ15人、ドイツがおよそ7人なのに対し、日本は0.3人と、欧米の10分の1以下だとしています。
その一方で、
3月下旬ごろからの感染者の急増に十分対応できなかったことや、予期しない状況で重症化するケースが報告されていること、などを踏まえると、PCR検査をさらに拡充させ、より早期の診断と適切な医療につなげるようにすることが重要だとしています。
PCR検査 なぜ早期に拡充されなかった
専門家会議が示した考察によりますと、韓国やシンガポールでは、SARSやMERSの経験を踏まえPCR検査態勢を拡充してきたのに対し、国内ではこうした感染症の患者が多数発生したことはなく、地方衛生研究所の検査体制の拡充を求める声が起こらなかったとしています。
こうした背景を踏まえたうえで、専門家会議はPCR検査について、2月24日には「必要とされる場合に適切に実施する必要がある」「限られた検査の資源を重症化のおそれがある方の検査のために集中させる必要がある」とする見解を示し、3月初旬からは政府などに対しPCR検査体制の拡充を求めてきたとしています。
しかし、検査の件数は感染者が急増した3月下旬以降もなかなか増加せず、専門家会議はその原因として、
検査の調整を行う保健所の業務過多、入院先を確保するための仕組みが十分機能しない地域もあったこと、検査を行う地方衛生研究所が限られた資源の中で通常の検査も並行して行う必要があること、マスクや防護具の圧倒的な不足、などを挙げました。
そのうえで専門家会議は、検査が必要と医師が考える、軽症者を含む感染の疑いがある人に対して、迅速かつ確実に実施できる体制に移行すべきだとして、国や都道府県に対して、保健所や地方衛生研究所の体制強化、感染防護具や検査キットの確実な調達、PCR検査を補完する迅速診断キットの開発、質の高い検査体制の構築、を求めました。
新しい生活様式の実践例ー専門家会議
専門家会議の提言案では感染拡大防止と社会経済活動を両立させる上で国民が新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を実践する必要があるとしています。
具体的には、
1 外出は症状がなくてもマスクを着用、遊びにいくなら屋内より屋外を選ぶ。
2 人との間隔はできるだけ2メートル、最低1メートル空ける。
3 手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う。
4 毎朝体温測定など健康チェック、「三密回避」回避。
5 発症したときのため誰とどこで会ったかメモしたりスマホの移動履歴をオンにする。
5 日常生活で買い物は通販や電子決済を利用し、計画をたてて素早くすます。
6 食事の際には、大皿を避け料理は個々に、料理に集中、対面でなく横並びに座り、おしゃべりは控えめに。
7 公共交通機関では会話は控えめに、混んでいる時間帯は避けると同時に徒歩や自転車利用も併用する。
8 ジョギングは少人数で、スポーツなどで人とすれ違うときは距離をとり、歌や応援は十分な距離かオンラインで。
専門家会議はこのほか社会経済活動を再開するにあたっては業種ごとに感染拡大を予防するガイドラインをつくり創意工夫することを強く求めました。
また、遅くともおおむね2週間程度経過した時期に最新の分析を行うとしています。
PCR検査が必要と判断してから実際に検査するまで、最長で10日程度ー大阪府
新型コロナウイルスの感染者数が1600人に達した大阪府で、保健所がPCR検査が必要と判断してから実際に検査するまで、最長で10日程度かかっていたことが3日、大阪市保健所への取材で分かりました。
感染者の4割が集中する大阪市では4月中旬、相談から検査までに最長10日間かかっていました。
重症者やクラスター(感染者集団)の検査を優先したが、待機中に容体が急変して入院した人もいたとのこ。大型連休中で検査が減少した1日時点でも、5日程度の待ち時間が生じていました。
私たちはもうすでに感染している
「私たちはもうすでに感染している。あなたも私も感染者なのだ」この意識を持つことがとても重要です。全ての人々が感染者だと考えて行動しなければならないひっ迫した状況にあることを認識して、外出を自粛しましょう。
大型連休中は自宅で過ごそう
大型連休中の帰省や旅行での移動によって、感染が医療基盤がぜい弱な地方に拡大することが強く懸念されています。
大型連休期間でも感染拡大を防ぐために自宅で過ごし、食料品などの買い物についてもすいている時間帯に必要最小限の家族のみででかけるようにしましょう。

国内の新たな感染者は176人、感染者の累計は1万5965人
国内では4日、新たに176人の感染が確認され、国内の感染者は1万5253人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は1万5965人になりました。
また、新たに20人の死亡が確認され、死亡者は累計で569人になりました。
これは、あくまでもPCR検査を受けることができた患者のみの数値ですから、無症状や軽症のためPCR検査を受けることができない「隠れ感染者」は少なくともこの数倍はいるものとみられます。
都内の新たな感染者は87人、感染者の累計は4654人
東京都で4日、新たに87人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かりました。
これで都内の感染者数の累計は4654人となりました。
また、死亡者は5人で、累計150人となりました。
城西病院のクラスター拡大
都内杉並区は4日、城西病院では看護師や入院患者など11人の新型コロナウイルス感染が確認されていましたが、新たに入院患者5人と看護師1人の感染が確認されました。
これで城西病院での感染者は17人となりました。
川崎協同病院のクラスター拡大
川崎市は4日、川崎協同病院の入院患者と看護師2人の感染が新たに判明したと発表しました。これで同病院での院内感染は計16人となりました。
国内の感染者数


世界の感染者355万2千人超え、死亡者は24万9千人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学などのまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間の5日午前3時の時点で355万2985人となり、355万2千人を超えました。
また、死亡者は24万9079人となり、24万9千人を超えました。
国別の感染者数は、アメリカが117万719人と最も多く、スペインが21万7466人、イタリアが21万1938人、イギリスが19万1827人、フランスが16万8969人などとなっています。
国別の死亡者は、アメリカが6万8046人、イタリアが2万9079人、イギリスが2万8734人、スペインが2万5264人、フランスが2万4864人などとなっています。
主な国・地域の感染者数

