国内の新たな感染者は839人、感染者の累計は5万461人
国内では10日、新たに839人の感染が確認され、国内の感染者は4万9749人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は5万461人になりました。
また、新たに確認された死亡者は5人で、死亡者の累計は1066人になりました。
都内の新たな感染者は197人、感染者の累計は16064人
東京都は10日、新たに197人が新型コロナウイルスに感染していたことが分かったと発表しました。
このうち、20代かっと30代が110人で全体のおよそ56%を占めていますが、60代以上の感染者も増えてきています。
また、経路不明の感染者は118人で60%です。
これで都内の感染者の累計は16064人となりました。
なお、新たに確認された死亡者は1人で、死亡者の累計は334人になりました。
都は、都内の感染状況は非常に厳しく最大限の警戒が必要だとして、ことしのお盆や夏休み期間は、都外への旅行や帰省、夜間の会食、遠くへの外出を控えるよう呼びかけていますが、注意喚起だけで感染拡大を止めることは不可能ですので、抜本的な対策を講じるべきかと思います。
これは、あくまでもPCR検査を受けることができた患者のみの数値です。
リンクを追えない新たな感染者が5割を超えていますので、無症状や軽症のためPCR検査を受けていない「隠れ感染者」から感染したものとみられます。
「隠れ感染者」からの感染割合が上がることは、
感染爆発の前触れです。
都内の接待を伴う夜の繁華街から市中へ、30代以下の若い世代から中高年齢者へ、家庭内感染から保育所や小学校へ、病院へ、介護施設へ、首都圏や大都市圏から全国津々浦々へと拡大の連鎖が止まりません。
若い世代は無症状や軽症のため、重症患者が少なく、現時点では、沖縄県を除き医療体制はさほどひっ迫していないようですが、病院や特別養護老人ホームでクラスターが発生するなど、重症化しやすい高齢者にじわじわ拡大し、患者は日ごとに増えていますので、地域によっては医療崩壊の危険が増しています。
PCR検査と陽性者の隔離を徹底しないと、社会経済活動を止めざるをえなくなる
現在は、PCR検査の結果、陽性者が出ると、休業・休校・イベント中止などが行われますが、リンクを追えない「隠れ感染者」からの感染が5割を超えていますので、水面下で市中感染がすでに広範囲に広がっていて、爆発的な感染が刻一刻と近づいています。
新規感染者は日々増加し、それに伴い重症患者も増え続けていますので、医療体制も感染者用病床もひっ迫しかけない状況です。
感染が広がっても、社会経済活動を継続するには、感染していない人たちによって動かしていただく以外にありません。
そのためには、世田谷区が方針に掲げたように、PCR検査を「いつでも」「どこでも」「何度でも」に拡充する以外にありません。
安倍内閣が、この方針に一日も早く転換することが、社会経済活動と新型コロナウイルス感染防止を両立させる方策です。
爆発的感染まで秒読みに入ったにもかかわらず、抜本的な感染防止策を講じないまま、社会経済活動に軸足を置いた安倍内閣の対応でよろしいのでしょうか??
患者数の動向
国内事例・空港検疫・チャーター便帰国者の合計
家庭内感染が急増
家庭内感染が急増している背景には、無症状の「隠れ感染者」が家庭に持ち込み家族に感染させていること、病院や療養宿泊施設を希望しない感染者が自宅療養中に家族に感染させていること、新規感染者の増加により、病院や療養宿泊施設の調整にあたる保健所などの業務が繁忙のため調整が遅れて、やむなく自宅待機している感染者が家族に感染させていることなどによります。
こうした状況では、水面下で急増している市中の感染拡大に歯止めをかけることは不可能で、医療体制の崩壊の引き金になります。
松江市の立正大淞南高校のサッカー部で大規模クラスター
島根県と松江市は9日、立正大淞南高校のサッカー部の男子部員86人、教員2人、濃厚接触者3人の合わせて91人のクラスターが発生したと発表しました。
新規感染者数の動向
国内の感染状況
世界の感染者1993万人超え、死亡者は73万人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学などのまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間11日午前3時の時点で1993万6547人となりました。
また、死亡者は73万2467人となりました。
国別の感染者は、アメリカが505万8464人と最も多く、ブラジルが303万5422人、インドが221万5074人、ロシアが89万799人、南アフリカが55万9859人などとなっています。
また、国別の死亡者は、アメリカが16万3156人、ブラジルが10万1049人、メキシコが5万2298人、イギリスが4万6659人、インドが4万4386人などとなっています。
主な国・地域の感染状況