名古屋から各駅停車で一時間。
セントレア空港もある知多半島の真ん中くらいに、半田市があります。
その半田市には新美南吉という有名な童話作家の記念館があります。
新美南吉の代表作は『ごんぎつね』『手袋を買いに』。教科書にも載ってたので知ってる人も多いのでは?
『手袋を買いに』はこぎつねが手袋を買いにいくんだけど、間違えて人間の手に化けた方の手じゃない狐の手の方を戸の間から差し入れて手袋をください…というお話で、初めてのお使い的などきどき感があります。
それで、その絵本に絵を描いた内の一人が石倉先生です。
昔、石倉先生の生徒だったもんで遠路はるばる行ってきたというわけです。
記念館はコンクリートうちっぱなしだけど、屋根の部分に草が植えられててあたかも狐の住処のようでした。
国道の車の往来がなければのんびりとした日本の田舎の風景が広がってていい感じでした。
平日なので、ほとんど来館者もなく(淋しいけど)半日かけて、先生の原画をみたり、南吉のおいたちを振り返ったり、絵本を読んだり…。
石倉先生の絵はユーモラスで暖かくてやっぱりよかった。
帰りは土砂降りだった雨も上がったので、駅までの20分くらいの道を歩きました。
半田市はごんぎつねのふるさとという意識なのでいろんなところに、かわいいきつねの看板や壁画などがありました。
北海道でみたキタキツネの険しい面差しと反して、半田市の狐のいろいろは愉快な感じでした。
その後名古屋に戻り、安いこだま(ふらっとこだま)で帰りました。