クズラのブログ

日頃の農作業や社会活動、そして両親の介護などを綴ります(22年1月記)

岡山市議の定数が削減された

2011-09-26 | その他
 この前の20日、御津河内の産廃処分場建設反対の請願が採決されるかと思って岡山市議会を傍聴した。しかし、委員会で「継続審査」となっていたので、採決はなかった。

 14日の環境委員会。「継続」賛成5人、「採択」賛成3人ということで「継続審査」となっていたことは知っていた。が、20日の本会議で採決があって「継続」となると思い込んでいた。不覚にも。

 そのことが解るまでの2時間、市議会を傍聴していると、議員定数の削減案(52議席→46議席)が審議されていた。
 3人の議員が発言したが、既存政党・会派からの主張に違和感ともどかしさを覚えた。
 賛成の2人は、「経費削減」、「市民からの要望」などを理由としていて、反対の1人は、「少数意見が届かなくなる」(ごもっとも)などを理由としていました。

 市民(国民)には参政権があり、定数が減れば当選ラインが高くなるのだから、参政権の侵害でしょ。
 既存の政党・会派は、候補者を内部で調整できるだろうが(もちろん、ギリギリ当選を果たしている少数会派には不利)、志を持って市議に立候補しようとする市民にとっては、3357票(東区の最下位当選者)を上回ることは非常に困難。
 経費を削減する必要があるなら、議員歳費をゼロにしてでも、市民の参政権は保障すべきだ。

 国会でも同じ。議員定数削減が、議員自ら身を削ることになるように言う人もいる。あべこべだ。
 政党や会派の幹部は、定数が少なければ、抱え込む議員が少なくても「大会派」となる。より少数の国民(=議員)に権限が集中し、一般の国民の意識とはかい離する。
 「議席」は国民のものだ。国民が自らの要求を実現するために仲間を集め、票を集めて獲得するものだ。議員定数の削減は、国民の参政権を削るものだ。

 結局、賛成44人、反対5人で可決された(欠席が2人)。
 事前に、議長あてに議員定数削減の要望書が、連合町内会、連合婦人会、商工会議所から出されていたそうだ。

 晴れない気持ちで過ごしていると、昨日(25日)、足守や大元の町内会長の話を聞く機会があり、「議員定数削減の話など話題になったこともないし要望したこともない」と言われた。

 最近、“やらせメール”が話題になっているが、もしも“やらせ要望”だとしたら、問題じゃないかな。