日日の幻燈

歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと

【note】はじめての浅草(1) 浅草寺の人混みにビックリ

2015-04-18 | 江戸の面影

【浅草寺雷門】

私、何を隠そう、20数年東京近郊に住んでいながら、浅草に行ったことがなかったのです。なので今年こそは!と思っていましたが、ついに念願かない、昨日、浅草を初体験してきました。

で、地下鉄銀座線の浅草駅を出てビックリ。
人、人、人、人………。
土日は混むことを見越して、平日にしたのに。
見通しが甘かったのか?
外国人、外国人、外国人、外国人、修学旅行生、外国人……。
そして中国人、多いですね。
ま、日本も積極的に海外からの旅行客を誘致しているわけだし、ある意味功を奏しているわけですが、それにしても…。

平日だよ、平日。

【仲見世】

仲見世も、はい、この通り。
しかも、この混雑の中、通りのど真ん中で結婚式の写真撮影をしていたり。でも、日本人じゃなくてアジア系だった。何か、浅草寺に思い出があるのかな?出会いの場所だったとか。
日本人も外国に出かけて挙式するカップルも多いし、これはお互い様か。

【仲見世~宝蔵門へ】

だからといって急ぐわけでもないし(いや、なんか空模様が怪しかったのでちょっとだけ急いでました)、人の波に乗っかって仲見世から宝蔵門へ。
両側のお店をのぞきながらゆっくり歩くのも、楽しいものです。あ、あの外国人、あれをお土産に買うんだ~とか観察(?)しながら。でも、浅草土産ってなにが有名なのかな?外国人にしてみれば、別に「浅草」らしくなくても「日本」らしければいいのかな。
間違っても、「根性」とか「友情」とか、漢字がプリントされたTシャツなんか買って帰らないでね…と祈るばかりです。

【宝蔵門(山門)】

そうこうしているうちに、宝蔵門。浅草寺の山門です。雷門が山門なのかと思いきや総門なのだとか。

【宝蔵門と五重塔】

宝蔵門と五重塔。
このあたりは戦災にあい、戦後の再建されたものがほとんどらしいです。

【本堂】

本堂に到着。
さすがに大きい。規模がやっぱり違う。
これだけの威容。江戸時代、崇拝が厚かったというのを身をもって感じたのでした。
寺院建築、ヨーロッパで言えば教会建築は、信仰を深める(深めさせる)ための舞台装置みたいなものだったんだろうなぁ…と、あらためて思ったのでした。
現代の私たちでさえ、何か敬虔にも似た気持ちになるのですから、信仰と生活が表裏一体だった昔の人たちにとっては、なおさらだったのでしょうね。


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【music】「Cold Blood」 by Apocalyptica

2015-04-17 | jukebox


フィンランドのメタルバンド、Apocalyptica。
チェリスト3名とドラマーの計4人、全員がシベリウス音楽院卒なのだそうです。

今回の楽曲は、この4月に発売になるアルバム「Shadowmaker」に収録。
楽曲ごとにボーカルをゲストに迎えていますが、今回はアメリカのミュージシャン、Franky Perez。

このバンドの曲をすべて知っているわけではありませんが、聴く曲聴く曲すべてが(正確には見たMV、見たMVすべてが…かな)、微妙にセクシャルな雰囲気を醸し出しているのも、ツボだったりするのです。


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【note】「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」観てきました

2015-04-16 | 日日の幻燈


「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」
観てきました。
まさか3作目ができるとは思っていなかったのです。
いや、2作目すらできるとは思っていなかった私です。

夜になると、博物館の展示物が動きだし、冒険(騒動)が始まる。
1作目と同じ場所・キャラクターに戻しての今作。突っ込みどころは多々あれど、冒険心を煽るエンターテイメントとしては大いに楽しめました。
あの大物俳優が、さり気なく端役で出ているのにもビックリ。友情出演ってやつ?

そういえば、身近なところでは学校の理科室の標本とか、音楽室に飾られたベートーベンの肖像が、夜になると動き出す…なんてありましたね。想像するとちょっと怖いけど、でも、なんだかワクワクするような気分を覚えていますか?
我が家ではドールのリゼットが、夜中になると、カタカタと床に降り立ち踊っているとか、いないとか…。





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【music】「Once My Light」 by Sirenia

2015-04-13 | jukebox


ノルウェーのシンフォニック・メタルバンド、Sirenia(シレニア)。
久しぶりのリリースとなるアルバム「The Seventh Life Path」より。アルバムは5月発売とのことですが、残念ながら日本盤の発売はないようです。
まだまだシンフォニック・メタルの土壌が弱いのか。

さて。
前作よりもヘヴィになった感じ。
その重厚さと、柔らかで透明感のあるボーカルの、なんとも言えない微妙なアンバランスさが心地いいのです。それでいてバンドの生命ともいうべきシンフォニックな面はそのままに。
前作はよく言えば流麗、悪く言えばまとまりすぎていて飽きがくる、そんな雰囲気だったので。

アルバムに収録されている他の曲も気になるのでした。


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【note】服部半蔵の墓から壮大な妄想へ

2015-04-12 | 江戸の面影

【西念寺山門】

黒装束に身を包み、闇に紛れて江戸をゆく…伊賀忍者・服部半蔵。
その半蔵の墓があるということで、行ってきました。
東京・新宿の西念寺(浄土宗)。
ここは半蔵が開いた寺なので、そのままそこに葬られたということですね(半蔵が亡くなったときは今とは別の地にありました)。そもそもは、徳川家康の長男・信康の供養のために1594年に建てた庵がはじまりなのだそうです。
西念寺一帯は、江戸時代には伊賀町と呼ばれ、伊賀衆の組屋敷があったのだとか。忍者のにおい濃厚ですね。その辺の路地から見張られていたりして。

【西念寺本堂】

住宅地の中なので、於岩稲荷みたいに狭いのかなと想像していましたが、思っていたよりも広い境内でした。半蔵は信康の菩提を弔うため出家し西念と号しました。西念寺とはこの法号からとったそうです。
寺が江戸城拡張のため、それまであった麹町からこの地に移されたのは1634年。その後、太平洋戦争で戦災にあい、本堂は戦後に再建されたものだそうです。
境内には徳川信康の供養塔があるとのことでしたが、たどり着けませんでした。そうそう、半蔵が使っていた槍も保存されているのだとか。お願いすれば見学させてくれるのかな?

【服部半蔵の墓】

そして目指す半蔵の墓。
山門から本堂を左手に奥へ進んでいくとすぐ。案内板も建てられているのでわかりやすいです。


【服部半蔵肖像画】

さて、服部半蔵と言えば忍者の代名詞みたいな存在。
でも、なんか実際は違ったみたいですね。肖像画だって忍者らしくないし。調べてみると、忍者というよりもれっきとした武将。家康に仕え徳川十六神将のひとりに数えられているほど。
「半蔵」とは、服部家の当主が代々受け継いで名乗った通称のようなもの。普通、私たちが服部半蔵といってイメージしているのは、この家康に仕えた服部半蔵正成のことです(たぶん、みんなそうだと思います)。
彼は伊賀者からなる同心(伊賀同心)の差配を任せられています。江戸の治安を守る警察の長って感じでしょうか?
この半蔵正成、江戸時代に入る前の1596年に亡くなっています。服部半蔵…江戸時代のイメージだけど、やはりそこは史実とは違うんだ。それとも、私は誰かと混同しているのかな?


そして正成亡き後、服部家はどうなったか?

正成の後を継いで半蔵を名乗った長男の正就(まさなり)は、伊賀同心に対しての尊大な振る舞いが彼らの反感を買い、同心支配を罷免されたそうです。伊賀者たちにクーデターを起こされ失脚したと。さらに大坂の陣で行方不明に。

正就が江戸を去った後、あとを継いだのは弟の正重(まさしげ)。
しかし、これまた大久保長安事件に巻き込まれて失脚。各地を転々として、最終的には桑名藩(今の三重県桑名市)の松平家に仕え、子孫は幕末まで代々家老職にあったとか。

兄・正就は伊賀者にそっぽを向かれ、挙句の果てに行方不明。弟・正重はわけのわからない大久保長安事件で失脚し桑名へ。
う~ん…ほんとうに行き方知れずや失脚だったのかな?

さあ、壮大でいい加減な歴史妄想スタートです。

正就は戦死を装って、実は隠密として各地の情報を密かに探る役目を与えられていたりして。お、なんか父半蔵より忍者っぽいぞ。
正重は徳川一門の桑名藩で西国の動きに目を光らせていた。
伊賀者の反逆も偽装。
大久保長安事件での失脚も偽装。
桑名と伊賀は地理的にも近いし…。

なんていうのは、どうでしょう?
服部半蔵隠密大作戦が、勝手に頭の中をグルグルしているのでした。


【半蔵門】

半蔵門。
服部半蔵の屋敷が門前にあったから名付けられたとか。江戸城の城門で個人名が城門についているのは、もちろんこの半蔵門だけです。
日本橋を起点にする甲州街道は、江戸城を半周してこの半蔵門に至り、ここから一路、新宿~八王子~甲府へと向かいます。江戸に危機が迫ったときは、将軍はこの甲州街道を甲府へ向かうことになっていたとか。

【甲州街道】

そして、この街道沿いに伊賀同心の屋敷地があり、半蔵の墓所・西念寺があります。家康の伊賀越えの案内役を務めた伊賀者たちに、いざという時、同じような働きを期待したのでしょうかね。

ニンニン。





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