日日の幻燈

歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと

【note】美味なる馬刺しを求めて松本へ(2)-まだまだ賑わう世界遺産・富岡製糸場-

2017-09-15 | 日日の幻燈

【2】9月9日(土)富岡製糸場



沼田からもと来た道を今度は南下、目指すは世界遺産・富岡製糸場。世界遺産になったときは大いに盛り上がったけど、最近はあんまり話題にものぼらないし、閑古鳥が鳴いているのかぁ~なんて思いきや、予想を上回る人出にビックリ(失礼!)。
実家の周りも養蚕が盛んだった地域で、今でも養蚕農家の家屋が残っています。今住んでいる八王子も桑都(そうと)と呼ばれるほど、絹織物が栄えた場所。お蚕様にこれほど縁がある自分としては、やはり富岡製糸場に行かねばなるまい。いや、富岡が俺を呼んでるぜぃ…といったところか?


【富岡製糸場1・正面入口】


富岡製糸場は、明治政府の殖産興業政策の一環として1872(明治5)年に操業を開始しました。フランスから技術者を招き、全国から技術習得のため工女を募集しました。彼女たちは、その後、各地に設立された製糸工場で活躍したといいます。
当初は官営でしたが、後には民営となり、1987(昭和62)年まで操業を続けました。
2014(平成26)年、世界遺産に登録されました。

【富岡製糸場2・東置繭所】


入場料は1000円。高いかどうかは、どれだけここに興味があるかによるでしょうか。まぁ、世界遺産価格と言われたらそれまでですけどね。

【富岡製糸場3・お富ちゃん】


敷地内はかなり広いので、じっくり見学するとかなり時間を要します。
暑い中、ガイドによる案内ツアーが盛況でした。私たちの世代は、なぜか日本史の授業で近代史は雑な扱いを受けていました。教科書のページはほとんどすっ飛ばし。ガイドさんの説明をじっくり聞けば、養蚕と近代史、両方の知識を一挙両得!だったのでしょうが、時間の都合もあり断念。
ちなみにゆるキャラ(?)のお富ちゃん、永遠の14歳(ん?15歳だったかな?)で悩みはただ一つ、3頭身ってことなんだとか。

【富岡製糸場4・東置繭所の2階】


乾燥させた眉を貯蔵していた場所だそうです。西置繭所(現在は保存修理中のようです)と合わせると、かなりのスペースです。今のがら~んとした感じからはちょっと想像できませんが、ここに大量の繭が保管されていた光景は、それはそれは壮観だったのでしょうね。政府のお役人も大いに満足したことかと。

【富岡製糸場5・繰糸所】


繭から生糸をとる作業が行われていた場所。古い写真でよく見るように、工女がずら~っと並んで黙々と作業を続けていたのでしょうね。

【富岡製糸場6・オリジナル缶バッジ】


敷地内の4か所でスタンプを集めると、オリジナルの「方言缶バッジ」がもらえます。何種類か用意されているようですが、私のは「とくせぇ」。
英語で「a lot of」とあるので、たくさんという意味ですな。


そんなわけで、まだまだ賑わっていた富岡製糸場。ここを舞台にした映画も公開されるそうで、関連イベントも行われていました。糸を紡ぐ実演も人だかりでした。
世界遺産になって終わりではなく、それをどう生かしていくのかが大切なのだと思います。地元のボランティアの士気も高く、まだまだ上り調子の富岡製糸場なのでした。


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【note】美味なる馬刺しを求めて松本へ(1)-まずは北上、真田の里へ-

2017-09-10 | 日日の幻燈

職場の上司W氏から、松本(長野県)へ馬刺しを食べに行こう!と誘われたのがきっかけ。元上司のM氏を仲間に引き入れて、3人での1泊2日の馬刺し旅行。でも、ただ直行して馬刺しを食べて、ハイ、終わり-じゃ面白くないので、寄り道をしながらの旅となりました。


【1】9月9日(土)沼田城

【沼田城1】


東京から、まずは関越道を一気に北上して群馬県沼田市へ。去年の大河ドラマ「真田丸」で大いに盛り上がったであろう(…と思う)沼田城へ。

【沼田城2・赤の幟】


真田一族ゆかりの城として一躍脚光を浴びた沼田城ですが、上田出身の私としても、いつかは訪れてみたいと思い続けて、はやン十年。ようやく念願が叶いました。

【沼田城3・自販機】


やはり「真田丸」のブームは去ってしまったのか、観光客はまばらでした。それでも、綺麗に整備された城内(現在は公園)には、タイアップのキャラがここそこに。

【沼田城4・天守跡】


沼田城、なんとなく地味~なイメージだったのですが、何と江戸時代初期には5層の天守閣を誇っていたとか。ガイドブックによると、関東で5層の天守閣を持っていたのは江戸城と、ここ沼田城だけ。沼田の真田家が幕府により改易となった天和2(1682)年に取り壊されたそうです。
今は天守跡を示す石の標柱と、なんとなく盛り上がった地形でその雄姿を偲ぶしかありません(復元模型は現地の観光案内所に置かれています)。

【沼田城5・名胡桃城方面の眺望】


この日は快晴だったので眺めも抜群。写真は城の西側になります。秀吉の小田原攻めのきっかけの舞台になったとも言われる名胡桃城も、この方角です。「天空の城下町」を名乗るにはどうかな…?と思いつつも、小高い丘に築かれた沼田城から素晴らしい眺めを堪能しました。


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【ボカロ】鉱夫は永き夢を見て-Keep On Digging-

2017-09-03 | original musix



鉱夫って今は公には使われない単語のようです。男女差別になるそうで鉱員と呼ぶのが一般的とのこと。でも昔の鉱山労働者については、やはり鉱夫と表現しないと雰囲気は出ないですね。そんなわけでタイトルに鉱夫を入れました。


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