風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「三重県桑名・多度地区での驚き」

 都会でも片田舎でも通りを歩いていると、車を走らせていては絶対に経験できない驚きや感心することに出くわします。先日、絵画教室でスケッチ取材に出かけた三重県桑名市の多度地区でも「ホォー」「ヘェー」の繰り返しでした。

この地区は上げ馬神事で知られる多度大社の門前町ですが、普段は比較的静かなたたずまいです。

養老線の下野代という無人駅から、田植え真っ盛りの田園風景をノートやカメラに収めながら、のんびり歩くこと30分。大きな民家の庭先に、車を数台止めることができそうなガレージがあり、中に油絵が飾ってあったのです。

4号から30号大の花の絵を中心に15点ほど。真ん中に看板が掲げられ「木もれ陽美術館」とありました。

絵の作家は、この住まいの主婦である草薙桂子さん。僕より3歳ほど先輩だそうです。
「じっくり本気で絵に向かったのは、中学校での教職をやめてから。現職の時は教えるのに精一杯。本格的に描くことなんてできませんでした」と草薙さん。

この10年。油絵に始まったお絵かきは最近、版画の世界に。次々と大作を手掛けながら公募展にも挑戦しているそうです。

一方で陶芸にも挑戦。アトリエには茶碗やぐい飲みが並び「気にいったのがあったら持って行ってくださいね」。

秋には三重県美術館市民ギャラリーで個展を予定しているとか。そのエネルギッシュな活動には脱帽です。

       
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「なんだ、これは」
 

多度大社から多度駅へ向かって歩いていて出くわしたのが、道路脇に並ぶ高さ1㍍から2㍍ほどのオブジェの数々です。
 

創作しているのは平野清孝さん。「69歳ですが、5年ほど前に腰痛で農業が十分にできなくなって・・・。古くなった農機具などを見ていると、無性に形にしたくなったんです」
 

作品を自宅そばの道路脇に並べてみたら、通学する子どもたちから「すごーい」と歓声があがったそうです。
 

「うれしかった。だから新しい作品をつくる。子どもたちが喜んでくれる。また作る。大人たちも足を止める。また作る」
 

使わなくなった道具などを持ってきてくれる人も。空き缶、なべ、土管、金属片、食器、板の切れ端、バケツ・・・。
 

「でも、これでこんなのを作ってほしい、といわれてもできません。モノをじっと見ていて、ああして、こうして、ひねったり、くっつけたりしているうちに形になっていくものですから。作品に題名や説明書きをしていないのは、見てくれた人が想像してくれればいいからです」
 

道端の納屋には、作品の素材になりそうなモノがいっぱい。
このあと、どんな作品が並ぶのでしょう。
                                 

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