風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「丸石で組んだ階段」

2024-12-21 07:30:00 | アート・文化

飛騨街道の宿場町だった下呂市金山町は「石の街」でもあるようです。巨石群やライトを当てると光る蛍石などがあり、石造りの建物や石積みの堤防、階段、橋などが目立ち、巧みな石工も多かったと聞きました。
狭い土地を有効活用するため、高低差のある立体的な街づくりが進められたことを物語る
階段にも、その技術が使われています。

この絵は上と下の集落を結ぶ通路として設けた丸石を積み重ねた石段。平べったい面のある大きな石を階段状に並べ、両脇の壁にも丸石を使ってあります。

 

 


楽描き水彩画「小さな橋」

2024-12-20 07:30:00 | アート・文化

筋骨巡りの街・飛騨金山町には大小の橋がたくさんあります。飛騨川に架かる大きな橋だけでなく、集落の中を流れる細い川に沿って建つ住家の出入り口には板の橋が架けられています。

生活道路にある
苔むした小さな橋もそのひとつ。メガネ橋とか太鼓橋といった形ではありませんが、欄干の部分に工夫が凝らされ、メガネのような穴があって穴の向こうには川の流れと丸石などで組んだ堤防が見えます。

住家と対岸を結ぶ橋

 

 


楽描き水彩画「橋を架けたような民家」

2024-12-13 07:30:00 | アート・文化

水彩画教室で出かけた岐阜県下呂市の「飛騨金山筋骨(きんこつ)巡り」のスケッチ取材を基に描いた作品です。1枚目は町内を流れる小川を跨ぐ民家です。

ここは飛騨街道の旧金山宿。狭い生活用地を有効活用するため公道や小川が人体の筋や骨、動脈のように張り巡らされ、民家や商店が肩を寄せ合っています。
この民家もその1つ。生活用水が流れる小川に橋を架けたように建てられ、雨水などを流すパイプが縦横に走っています。




楽書き雑記「ノッポのマリーゴールドにも異変」

2024-12-02 07:30:00 | アート・文化

年明けまで庭を飾ってくれる多年草でノッポのマリーゴールドが、今年も咲いています。でも、草丈こそ例年通り2㍍ほどありますが、毎年ほとんど変化がなかった1平方㍍ぐらいの生息域が半分に。株の数や花数は3分の1ほど。空に向かって膨れ上がるようだった勢いはありません。

夏場に、マリーゴールドの株が少ないなと見守っていたら、10年以上前から傍に植えてある多年草のヒロバマウンテンミントが、マリーゴールドの領域を占領するかのように広がりました。こんなことは初めて。これも、とんでもない猛暑だったせいか、それとも地中で何かがあったのでしょうか。

 

 


楽描き水彩画「手づくりの演奏ステージと人形」

2024-11-22 07:30:00 | アート・文化

世界の「手づくりおもちゃ館海賊船」(愛知県日進市)で見た子どもたち手作りの傑作を二つ。ライブ演奏中のステージと正体不明の人形です。

演奏ステージはサクソホン、ギターなどの楽器、歌手やドラマーらを針金やパイプ、バネなどの金属部品で組み立てています。激しいリズムと点滅するライト。観客の歓声も聞こえてきそうです。

人形は骸骨人形?それとも宇宙人?。ちょっと迷いましたが、どちらでもいいですね。おもちゃですから。竹ひごで手足と体(衣服?)をアコーデオンのジャバラのように組み、紙を貼ったのでしょう。提灯づくりの要領です。
完成し吊る下げた人形に、子どもたちの歓声が上がったことでしょう。そんな様子を思い浮かべながら描きました。

 

 


楽描き水彩画「スケッチ取材で飛騨金山筋骨めぐりや下呂温泉合掌村へ」

2024-10-11 08:03:20 | アート・文化

水彩画教室の年に1度催す宿泊スケッチ取材で今回向かったのは、岐阜県下呂市の「飛騨金山筋骨(きんこつ)めぐり」と「下呂温泉合掌村」。全国有数の名泉に浸かり、今も色濃く残るいにしえの風景や暮しの用具などをカメラに収めてきました。

筋骨というのは、飛騨地方で細い路地が迷路のように絡み合っている公道のこと。飛騨街道の金山宿は遠い昔の争いやダム建設による賑わいに対応したり、狭い用地を有効活用するため公道が人体の筋や骨のように張り巡らされ、民家や商店が肩を寄せ合っています。

下呂合掌村は県内の白川郷などから移築した合掌造りの民家10棟を中心に構成。水車小屋など往時の暮らしや文化を偲ぶ用具や資料、伝説や昔話を影絵劇を演じる館などを回ることができます。

 

 


楽描き水彩画「名古屋市民ギャラリー栄で第24回KAZEの会水彩画展」

2024-10-02 07:30:00 | アート・文化

僕が学ぶ水彩画教室の年に1度の発表展「第24回KAZEの会水彩画展」が、名古屋・栄の市民ギャラリー8階で開かれています。10月6日(日)まで。

教室では年4回、県内外へ取材に出かけて創作、公募展などにも応募しています。生徒数は高齢化もあって減少を続けてきましたが、今年は昨年比2人増の14人。
10号サイズを中心に老いを感じさせない約40点を展示しています。

 

 


楽描き水彩画「レトロ」

2024-09-27 07:20:00 | アート・文化

水彩画教室から出かけた北名古屋市にある「昭和日常博物館」での1枚です。

館内には昭和30年代の商店街が造られ、市民から寄せられた当時の生活用品が並びレトロ感いっぱい。絵にしたのは夜の食品店です。
電球の明かり、遠目には判別できない店内の商品、メーカーの看板などをどう描くか
、それに何よりレトロ感をどう出すかが課題でした。画題は「レトロ」。10号です。

 

 


楽書き雑記「ムラサキシキブ」

2024-09-17 06:46:50 | アート・文化

細い枝に並んだ淡い黄緑の粒状の実が、次第にピンクから鮮やかな赤紫に。自宅庭のムラサキシキブ(紫式部)です。

源氏物語の作家・紫式部の生涯を描いたNHKの大河ドラマ「光る君へ」が放映中とあってか、今年は例年以上の勢いで枝が広がり、一時は猛暑で葉が枯れそうになったものの立ち直りました。
花言葉は「聡明」、そして「愛され上手」だそうです。

 

 


楽描き水彩画「突風」

2024-09-06 06:50:30 | アート・文化

名古屋・栄の新しい中日ビル7階にある屋上広場でカメラに収めた1枚を描いてみました。

屋上広場には、階段状のウッドデッキや円形の芝生広場などがあり、テレビ塔や名古屋駅のツインタワー、大通公園を隔ててある松坂屋などの風景を楽しめます。
この日は青空が広がり大勢の客がいましたが、時おり強い風が吹く日。慌てて肩をすぼめたり、バッグを抱えるシーンがありました。F号。画題は「突風」です。

 


楽描き水彩画「シャバーニのシルバーバック」

2024-08-23 06:44:17 | アート・文化

名古屋・東山動物園のゴリラ一家の主で、イケメンゴリラで名高い「シャバーニ」のシルバーバックです。

シルバーバックは、ゴリラの雄が大人になると背中から腰にかけての毛が銀白色になる現象。いわば大人の証しです。
ゴリラの寿命は約50年と言われ、シャバーニは現在26歳。いつごろからシルバーバックになったのかは知りませんが、この絵は20歳になった2017年撮影のストック写真を元に描きました。10号です。

 

 


楽描き水彩画「エクアドルのお面」

2024-08-02 06:31:48 | アート・文化

世界の手づくりおもちゃ館「海賊船」(愛知県日進市)でみかけたお面です。「エクアドルの皆さん」のタイトルで10数個並んでいました。
南米のエクアドルといえば、開催中のパリ五輪第7日の陸上男子20㌔競歩でエクアドルの選手が金メダル獲得。女子20㌔競歩でも6位に入賞しました。お面のブログ掲載は全くの偶然とはいえ嬉しいですね。

描いたお面の素材や制作方法は分かりませんが、エクアドルは木工が盛んなようですからこれもそうかもしれません。外務省の資料によると、エクアドルは人口1776万人。欧州系と先住民の混血72%、先住民7%、アフリカ系同士の混血7%、欧州系6%など。作品からも頷ける気がします。
日本でお面と言えば、能面や祭り、子どもたちの学芸会の演劇などで見かけますが、エクアドルでも祭りや演劇で活躍するのでしょうね。

 

 


楽描き水彩画「レトロ感がいっぱい」

2024-07-26 06:50:54 | アート・文化

今回、教室から出かけたスケッチ取材先は、名古屋近郊の北名古屋市にある「昭和日常博物館」と旧庄屋の加藤家住宅。ひと昔前のレトロな生活用具や古民家の調度品などをカメラに収めてきました。

博物館は僕が少年時代を過ごした昭和30年代の歴史民俗資料で構成しています。
当時の商店や理髪店、駄菓子屋などを設けて、市内の民家に眠っていた台所用品や学用品、おもちゃ、化粧品、湯たんぽ、洗濯板や洗濯機、冷蔵庫、自転車や農機具・・・。自分の身の回りにもあった昔懐かしい品から、現在も愛用中の品やメーカーの看板まで次々に出会いました。

旧加藤家の住宅は明治初期から昭和初期にかけて建てられ、長屋門や主屋、離れ、茶室、土蔵などが国の登録有形文化財になっています。金庫や箪笥階段など、昭和博物館の展示品と同様、レトロ感をどこまで描けるかどうかは別として結構楽しめました。

 

 

 


楽描き水彩画「マイ クローゼット」

2024-07-24 06:31:37 | アート・文化

なぜ、こんなものを描くの?
子どものころから大嫌いだったお絵描きを定年後の趣味にして以来、こう問われることがよくあります。答えは、いわゆる「花鳥風月」的な絵を描くのが苦手だから。
教室からスケッチ取材で花の名所や美しい風景を目にしても、
民家の古い板塀や倉庫に掛かるでっかい錠前、空家に残された植木鉢、空港の待合室に並ぶスーツケースなど、物語性を感じたものをモチーフにすることが少なくありません。

今回の絵は、毎朝開く自分の衣装棚を見ていて思いつきました。晩秋から春先までの自分の衣服が並んでいます。
80代にしては結構色があるな」「春になったらこれで旅に出よう」などと思いながら、50号の画面に収めました。題名は「マイ クローゼット」です。

 

 


楽描き水彩画「超高層ビル建設現場」

2024-07-20 07:30:00 | アート・文化

名古屋の都心・栄の再開発事業が続いています。この絵はこの春オープンした新しい中日ビルからみた、風景のひとコマ。交差する大通りの向こうで進む新しい超高層ビルの建設現場です。
このビルは2026年夏の開業を目ざす地上41階、地下4階建て。ホテルやシネコン、店舗などが入る予定のようです。