「人と人、人と街とをアートで結ぶ」「街なかアートで街おこし」
こんな思いを込めた現代アート展が、全国各地で盛んです。あいちトリエンナーレが幕を閉じた27日、今度は三重県亀山市で「アート亀山2013」が開幕。ここには僕も少なからぬ縁があるうえ、家族のひとりが出展しているとあって出かけてきました。会期は11月4日(月)までです。
東海道五十三次時代からの交通の要所。近年はシャープの液晶テレビ「亀山モデル」で話題になったものの、多くの地方都市と同様、時代の波にほんろうされ、商店街にも空き店舗が目立ちます。そこで活性化策として2008年から始めたのが現代アート展。6回目の今回は息子の嫁さんも含めて全国からのコンペで選ばれた若手作家24人・組、三重県内13人・組の作家らが出展しています。
ガラス工芸作家で、出産・子育ての合間に創作した嫁御の作品のテーマは「物に託す思い 見えるもの 見えないものーー阿部さん宅におけるインスタレーション」。コンペで選ばれて展示スペースを与えられた阿部さん宅の旧店舗をお訪ねし、思いついたそうです。
「先代はお菓子屋さん、ご自身は建具屋さんだった阿部さん自作の日用調度品に出会いました。ご自身や家族のための遊び心のある調度品から、当時の時間の流れが伺えるようです。かけがえのない日常の輝きの肯定。人々の記憶とともに存在している物、使われている物。吹きガラスの技法により制作されたガラスの花のパーツによって物から発生する人の想いを装飾しました」と説明しています。
街を歩くと、ショーウインドーや空き店舗、シャッターなどに展示された平面、立体、映像などさまざまな作品と出会います。似顔絵を描いたり、クロッキーや彫刻刀を手に街角を素早くスケッチする作家もいて楽しませてくれます。
(亀山のみなさんからいただいた思い出の傘でできた『カサブランコ』)
(公園ではミニ演奏会も)
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