この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

東電わだつみの声

2011-05-03 18:04:28 | 東日本大地震
またまた震災の話でごめんなさい。やっぱり未曾有の大震災という気がするし、なかなか別の話題にあっさり切り替えるということができないのだ。

東京電力福島原発の作業員たちの様子がニュースで流れていた。
彼らはずっと防護服を着たまま寝起きし、最初の頃は食事も満足に取れなかったようである。風呂も入れない、よくそんな環境の中で頑張っていたなぁと感心した。
にもかかわらず、黙々と事故の収拾に努めている。彼らはあくまで東電側とは経済だけの繋がりでしかない。雇用契約だけの関係だ。
こんな事態になって生命の危険に晒されて逃げ出すこともできたのに、それもせず、もちろん彼らが逃げ出したら、原発事故は拡大する一方で、福島どころではなく日本全体が危機に陥ってしまったことだろう。
そのことを理解してのことなのかそれともまったく別な理由かは知らないが、彼らは経済を超えた使命感からそこに踏みとどまった。
凄いなぁと素直に感服した。

われわれは自分のためだけとか、自分の利益になることだけに生きていると思っている。大半はそうかもしれないが、自分のためだけに生きる生き方は、じつは一番つまらない生き方なのではないだろうか。最近そう感じるようになってきた。
自分だけがおいしいものを食べて、楽ちんな生き方をする。辛い思いは願い下げで苦労は他人がすればいい。
そう願うのが人間の本性だと思っている人が多いが、じつはそんなことはなくて、わが子がおいしいおいしいと食べているのを見ている方が、自分がおいしいと思うより数倍もおいしいかもしれない。
不思議だが事実だと思う。
自分だけにという考えは次元が低いことなのだ。人のために心を遣うという行為がより深い体験をもたらすのではないだろうか。
それが人生の妙味ではないかと思う。
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