タオバオを徘徊してると面白い形のスパークプラグを見かける。
電極の形がよく見かける形状と違って、色々あるのはなぜなのか?
日本でも一部のマニアたちがアメリカやチェコの変形プラグを
愛用しているらしい。
効果のほどは割愛するけど、どうやら接地極が混合気の燃焼方向
を邪魔しないようにしたり、電極の放熱っ観点で色々な形に
工夫して開発されたみたいだ。
SFJ株式会社 SplitFire スパークプラグ(販売終了)
Jam Session[ジャムセッション] | ブリスク
俺の持論では点火に必要な火花は大きくても小さくても着火しちゃ
えば結果は同じ。例えば床にガソリンが落ちてたとして、着火
するのにマッチだろうがタバコの火だろうがC4爆弾だろうが壁の電気スイッチ
の接点が出す火花だろうが静電気放電だろうが、どれかが点火源になると
火事になるって感じ。
で、燃え広がり方は別要因と思ってる。
だから変な形状のプラグは火花を大きくするためじゃなくて、
火球の膨張形状や速度を制御するためなんじゃないか?って
想像したけれど、素人なので定かでない。
暇なので「摩托车火花塞」モーターサイクルスパークプラグ)って
単語でタオバオ検索して、さらに「摩托车三爪火花塞」の中から
謎の3爪型スパークプラグを選んで買ってみたよ。
LOWEN社の型番「A7TC」がYB/YBR系に適合するCR~HSA(NGK型式)
相当のサイズだ。 ID=539400959242
2.5元(約50円)と安いのでついつい5本も買ってしまったのだ。w
ダメで元々、ネタ用品と思って購入。
同時に3本の爪に火花が飛ぶと思うでしょ?
雷と同じアーク放電だから、その時に飛びやすい好きな場所で飛ぶため、
失火対策として複数の経路を設けておくためかもしれない。
NGK標準プラグと比較。見た目は3爪の方が強そうじゃないか?w
早速YB125SPに装着。
締め付けトルクは「初回1/8回転」が限度な感触。
NGK標準の「初回1/2回転」では明らかに締めすぎになる事が
判明した。
密閉ワッシャーの形状や材質の違いで、NGK値に従うと間違いなく
ネジ山を壊してエンジンヘッド重大損傷になると思うよ。
さて、走り回ってきた感想は・・・
・始動時の初爆が早くなった。(キュルルボンからキュボン)
・全体的にトルクが太くなった。
・緩慢だった5000回転からの上昇が改善されて吹け上がりが良い。
・加速時のスロットル開度が少なくて済むようになった
純正NGKプラグと4回付け替えて比較したので、この感触は
思い違いでは無いと信じたい。
慣れた上り坂で1速落とさず上がれるのも体験し、プラグ1本だけで
こんなに印象が変わるのかと、ビックリしたよ。
スプリットファイアの説明が正しければ、シリンダー内の燃焼の
ムラが均一になって、パワーアップになったのかな。
実際の燃焼を視覚的に見たわけでないので、想像の域だけどね。
良いことづくめと思いたいけれど、たったひとつ残された疑問。
耐久性は大丈夫か?安定しているのか?
と言うのは、5本買ったうちの1本が不良だったのだ。w
打痕が無いのに曲がってると言うことは、製造時に曲がり不良
部品が混入し、しかもそれを気づかずに組み立て、最後に
品質検査や梱包時もすり抜けて遠路はるばる日本に届いてきた
という事実。
怖いでしょ?(^_^;)ねえ、怖いでしょ?
さらに・・・
LOWEN社では無く、別会社LUSHIMAN社の赤い普通型プラグ
では、購入者投稿でスクーターにつけて50米(50メーター)走った
ら突然止まって破損してたと言う報告もある。
(このメーカーは製造機械や品質管理があまり良くないのかな?)
と言うわけで、
心配な人は品質安心なブランド・NGKやDENSO
などを使いましょう!(^o^)
とりあえず乗ってて楽しい感じだから致命的な故障を覚悟のうえで、
このままLOWEN3爪スパークプラグでもう少し楽しむ事にしたよ。
壊れたら壊れたでネタになるしね~。
その後、燃費に変化が起きたので追記。
普段は平均でいいとこ43km/lな感じなのが、今回燃費を計ったら
45.6km/lになった。
けっこう回したり引っ張ったりしての結果なので少し驚いている。
二回目の燃費も45.2km/lを記録して、約2kmの燃費改善になった。
10LタンクのYBだと約20kmも進めるわけで少しの改善とは言え、
バカにできない数字だと思う。