YB125SPを購入してから1ヵ月走り込んで感じた印象。
どうせYBR125(2007年式)と大して違いは無いだろうと
思いながら走り込んでみたら、意外と違いがあるもんだ。
1:乗り心地が柔らかい
リアタイヤがYBR系に比べて太いので、クッション性が良い。
リアサスは若干チャタリングが残ってフワフワと落ち着かない
面もある。
2:直進安定性が良い
これも後輪の太さに由来すると共に、タイヤ外径がYBRに比べて
小さいので、尻下がりになってフロントフォークが寝るから安定
感が増してるんだと思う。
3:切り返しが少し苦手
上記の事から少しダルい印象。
ただし「抜重」操作を加えるとスパスパと切り返せるので、慣れれば
問題になる事は無い。
4:軽い
満タン時はYBR系の12~13Lに比べて10LのYBの方が軽く感じる。
ガソリンタンクの形状の差もあって、燃料の重心がよりエンジンに
近づいてるから、余計に軽く感じるんだろう。
5:悪路で好印象
YBR系に比べてダートなど未舗装路での安定感がある。
リアタイヤの太さ・ガソリンタンク容量と重心位置、Fフォークの
キャスター角の影響などで、結果的にそうなったのかもね。
6:結構トルクフルで加速も良い
俺のYBR(07年式)のVM22キャブレター車と比べての話だけど、
本機搭載のBS25キャブレターが出すトルク感はなかない良い。
上り坂では必死にアクセルを開けなくても、じわじわトコトコと上る
感じだ。以前、2013年式YBRに試乗した時にも感じた感覚なので、
うまく仕上がってると思う。
また、加速も意外と良い。
後輪タイヤ外径とスプロケット比の関係でギア5速時では、YBR系が
約4600回転で60㎞/hの速度に対して、YBでは約5000回転で60㎞/hに
達する。
これは各ギアでの最高速が少し下がるけど、加速や上り坂で優位になる
機械的な設定だからYBRよりも実用的だと思う。
ただし、再加速の瞬発力については負圧式キャブレターの特性上、犠牲
になってる面は感じ取れる。
7:エンジン音が静か
キャブレターの違いによる音響特性の差もあるだろうが、一番の違いは
2011年式YBRから採用されてるEURO3対応の騒音規制に合わせたサイ
レンサーの変更だと思う。
2009年式までのYBR系のシルバーメッキマフラーと形状が違うし、構造
も違う。
俺の2007年式YBRはサイレンサー出口付近から出る音はもう少しドコドコ
した低音が多くて、少し離れて聞いても排気音が聞こえるけれど、YBは
この音はかなり低くて静か。
おかけでロングツーリング時には耳が疲れなくて楽な印象だった。
物足りないと思う人は居るだろうけれど、住宅街の狭い路地でお子さんを
お連れのお母さま方から睨まれる(警戒される)回数は減ったよ。
8:ゆったり走っても苦にならない
ハンドル形状がYBRのそれと違ってほんの少し高くなってるから、アメリ
カンのようにドッシリと構えてのんびり走っても苦にならない。
YBRだと「もう少し速く走りたい」と思う感じがYBでは「これでもいいか」
となるのが不思議だ。
大して違いない動力性能やライディングフォームなはずなのにね。
おかげで慣らし運転期間中もイライラする事は無かった。
9:ブレーキが良くなった
2007年YBRにあった純正ブレーキホースのふくらみ感が今年製造のYBでは
ずいぶん少なくなっていて、問題ないレベルまで効くようになった。
ブレーキキャリパーの製造元も違うから、サポーターの精度も含めて品質の
違いがあるんだろうか。
リアブレーキペダルが太くなってる点も、微調整のしやすさに良い結果が
出てる感じ。
予想では同じ仕様である2013年式以降のYBR系も改善されてるんだろう。
10:ギアチェンジは問題ない
新車からの運用開始なので、時々YBR界でも噂されてるギアチェンジの
固さや切り替えのしこそない、いわゆる「偽イモ(ニュートラルのように
なってイモ~ン!とエンジンが回ってしまう事)」でも起きないかと期待
してたけれど、一回も起きた事が無い。
納車時にクラッチレバーの引き調整をしっかり行ったので、我がYBR号と
同様にスコスコとギアチェンジできる。
偽イモの話はたぶん不慣れなシフト操作やクラッチ調整・操作から起きる
話だと思う。
また、N(ニュートラル)への入り辛さも起きず、シフトインジケーター
の偽表示は起きて居ない。
初心者や大雑把な操作癖の人は、丁寧で素早い操作に慣れてしまえば問題
ないと思う。
11:YBRとYB、どちらが良い?
その時に欲しいと感じたスタイルと色を買うのが一番!
以上、たいへんお粗末なYB125SPの第一インプレッションでした。シェー~~